〈社説〉 2024・3・16 きょう「広宣流布記念の日」2024年3月16日

弟子が勝利で応える指標

 きょう3月16日は「広宣流布記念の日」。1958年(昭和33年)、第2代会長・戸田城聖先生のもとに、全国から男女青年部6000人がはせ参じ、師から弟子へ広布後継のバトンが託された“師弟不二の大儀式”が行われた日である。

 毎年、厳冬を越えて、春の訪れとともに巡り来るこの日は、“勝利の姿で迎える決勝点”“一歩前進への誓いを新たにする出発点”として、全国・全世界の同志の心に刻まれる。

 この「3・16」の精神を永遠ならしめたのは池田大作先生だった。一切の広布の願業を成就した恩師の亡き後、“学会は空中分解する”との中傷にさらされる中にあって、恩師の遺志を継いだ池田先生は学会の実質的な指揮を執り、渾身の励ましで悲嘆に暮れる友の心を奮い立たせていった。

 戸田先生が逝去して初めて迎えた1年後の59年(同34年)の「3・16」、恩師の墓前で池田先生は、同行の青年たちに提案した。「毎年、3月16日を青年部の伝統ある節目にしていこう」

 先生は間断なき不惜身命の闘争で、一年また一年と広布拡大の凱歌の歴史をつづり、絢爛たる創価の新時代を開拓。「3・16」から次なる「3・16」へ、連続勝利のリズムを刻み残したのである。

 この従藍而青の後継の精神は、今や192カ国・地域で躍動する世界中の創価家族に脈打つ。先日開催された「3・16」記念のタイ青年部総会では、若人たちの笑顔がはじけていた。この3月、アメリカ、イタリア、韓国など、世界各地で広布後継を約し合う集いが行われる。

 「未来は、君たちに任せる。頼むぞ、広宣流布を!」――66年前の記念式典の席上、戸田先生は声を限りに叫んだ。この恩師の熱願を胸に、弟子の誠を尽くし抜いた池田先生はつづっている。

 「今この時、今いる場所で断固として勝ち進め! その執念の勝利また勝利に、忍耐強き一歩また一歩の前進に、『3・16』の師弟の宝冠は、いよいよ輝くことを忘れまい」

 「3・16」は単なる歴史の一こまではない。自身の行動と実証で応えゆく弟子の“勝利の指標”である。“毎日が「3・16」”との気概で、「今日も勝った」「明日も勝つ」との悔いなき師弟不二の共戦譜をつづっていきたい。