〈社説〉 2024・3・2 あす「華陽姉妹 誓春の日」2024年3月2日

希望の哲理を胸に励まし広げる

 2017年3月3日、池田先生ご夫妻は創価池田華陽会館(当時・創価女子会館)を訪れ、“婦女一体”で、平和と希望の連帯を朗らかに広げゆく全国・全世界の創価の女性の前進をたたえ、幸福と勝利を心から念願した。この時、「華陽姉妹 誓春の日」が制定され、先生は翌年の3月3日にも同会館を訪れ、華陽の友を激励した。

 師への報恩を誓い、前進を続ける女性部にとって、この日は、大きな師弟の原点となっている。

 近年、生き方の多様化と相まって、10代、20代の女性が抱える問題も多様化・複雑化し、日本の若者の自己肯定感が低いとの調査も。

 そのような時代にあって、池田華陽会のはつらつとした成長と飛躍は希望の光だ。世界一の生命哲学を学ぶ友は、各地で華陽カレッジを活発に開き、御書や師の指導を心肝に染める。「法華経を持つ男女のすがたより外には宝塔なきなり」(新1732・全1304)と、万人に最高の仏性が具わると説き、生命尊厳をうたう日蓮大聖人の仏法こそ、病める現代社会を救う平和の哲理であることを学ぶ。創価の庭には、その人間主義の哲学を根本に、“横”は同世代との友情が広がり、“縦”は多宝会まで世代を超えた温かな支えがある。

 兵庫の華陽会メンバーは、職場の人間関係や自身の性格で悩んでいた時、華陽会のリーダーから学会の話を聞き、“ここが私が求めていた場所だ。ここなら自分を変えられる”と思った。華陽カレッジに参加し、“自分も相手も大切にする”皆の前向きな姿に共感。入会し、語り合える友も増え、信仰の喜びを家族や友人に伝える。

 京都の県サブキャップは、幼い頃から友達付き合いが苦手で閉じこもっていた。“大切な友人ができるように”と祈り始め、先輩の励ましもあり、幸せを願える友が30人以上に。すでに10人には下種を。仕事も順調で、充実した日々の中で交流を重ねる。「今の友人との関係や出会いに感謝しています」と。

 “私”が励まされたように、今度は“私”が皆の力に――若き世代の女性に、励ましの輪が広がる。

 池田先生は、「一人の女性が、使命の大地で勇気に燃えて立ち上がる時、地域も社会も変わり始める。時代は確実に動く」(指導集『華陽の誓い』)と期待を寄せた。

 師への“誓い”を輝かせ、勝利の“春”を開く池田華陽会の友を心から励まし続け、共に進もう。