〈座談会〉 平和な世界築く誇り高き主役「未来部」 皆が広布と社会を担う大人材2024年2月29日

  • 師の励まし胸に 挑戦の青春
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  • 〈出席者〉原田会長、石井未来本部長、石田女性未来本部長、橋詰未来部長(高等部長兼任)、押金少女部長

 原田 先週、マレーシアを訪問し、世界市民の揺籃たる創価インターナショナルスクール・マレーシア(SISM)の開校式や、南アジア青年部総会などに出席しました。旭日の勢いの南アジア広布の伸展、そして青年たちの求道と成長の姿に目を見張りました。

 石田 連日の聖教の報道が楽しみでした。1000人の各国代表が集った南アジア青年部総会では、“我こそ山本伸一なり”との誓い固く立ち上がる青年の姿に、胸が熱くなりました。

 橋詰 マレーシアのネルソン・タン未来部長の信仰体験も、素晴らしいですね。コロナ禍で失業に直面する中、一歩も退かず6人の友に弘教を実らせ、未来部員の激励にも奔走。全ての困難を乗り越え、弁護士事務所を立ち上げました。

 原田 今やインドは約30万人、タイは20万人、マレーシアは7万人、シンガポールは4万人に迫る地涌の陣列になり、各国とも青年が先頭に立って、広布即平和の対話拡大と社会貢献に取り組んでいます。

 押金 SISMのアドバイザーに就任したインド・創価池田女子大学のクマナン議長も、青年部に向けて講演してくださり、アジアの若き池田門下の連帯に、心からの声援を寄せられていましたね。

 原田 議長は、同大学の25年の歩みは“池田先生の指針が全ての道しるべになった”と語られていました。教育こそ未来の光源です。SISMの生徒たちが、さまざまな困難を乗り越え、はつらつと勉学に挑戦する姿にも感動しました。

 石井 私は今月、未来本部長の任命を受けました。あの「二月闘争」の折、池田先生は、未来部の友に富士山の山頂を目指して登攀する人々の絵を描かれました。そして最後に、麓から勇ましく登りゆく少年を描き、「これが君なんだよ! 将来、一緒に広布の山を登っていこうよ」と励まされました。先生のお心をわが心とし、未来部の友の成長と勝利のため、全身全霊で祈り動いてまいります。

各地で未来部の友が活躍した世界青年座談会(写真は山口の会場)

各地で未来部の友が活躍した世界青年座談会(写真は山口の会場)

充実の希望月間を

 橋詰 未来部は今、池田先生の数え切れない励ましを胸に、誓いも強く進んでいます。今月、行われた「世界青年座談会」でも、各地で活躍が光りました。

 石田 私が伺った座談会でも、「SDGs」「核兵器廃絶」に関するクイズや研究発表を行っていました。創価の平和運動の原点について堂々と語る姿に、若き友の胸中に、“広布の主体者”の自覚が刻まれているのだと感じました。

 橋詰 各地の高等部員と語り合うと、新時代を開く無限の可能性を感じます。岐阜のメンバーは、日頃から、悩んでいる友達に励ましの言葉をかけています。先日は、日本史の授業で「創価学会の歴史」について発表。内容が好評を博し、クラスの友人と宗教に関して率直に語り合う良い機会となったそうです。

 石田 東京の女子高等部員は、宿命を使命に変え、信心の実証を示しています。心臓の病を7度の手術を経て元気になり、現在は“皆のために尽くしたい”と生徒会活動に励んでいます。生活する寮では、先輩や先生方にも対話。共感の輪を広げています。

 押金 未来部には、勉学はもとよりスポーツ、芸術、文化活動など、自身の目標に題目根本で挑み、素晴らしい結果を残しているメンバーが多くいます。

 原田 御聖訓に「法華経の命を継ぐ人」(新1590・全1169)とあります。3月1日から31日は「未来部希望月間」です。未来部員にとって、進学や進級など環境の変化もあり、心が揺れ動く時期です。こういう時こそ、一人一人に焦点を当て、温かく励ましていただきたいと思います。

 石井 山形では、毎回の「未来部の日」に向け、未来本部と本部・支部が「未来会議」を開催するなど、綿密に連携して励ましを広げています。また、信心の継承も、各家庭で粘り強く取り組んでいます。

 押金 3月は、少年少女部合唱団の「入卒団式」、未来部の「卒業部員会」が各地で開催されます。コロナ禍の苦労を乗り越え、学業や部活など日々、懸命に頑張ってきたメンバーへの最大の励ましの場としていきたいと思います。

 石井 さらに4月は、新入生歓迎の集い(ファミリー勤行会)も予定しています。ここでは、未入会のご家族も含めて、新入学、新出発のメンバーに、創価家族の皆でエールを送っていきましょう。

 橋詰 すでに支部・地区にお伝えしている通り、高校生の年代から大学・短大・専門学校等に進学される方は、訪問・激励を継続して行えるよう、進学者情報の把握をお願いします。原則、本人やご家族から入力フォームに記載していただくことになります。

 原田 日蓮大聖人は、母子で健気な信心を貫いた日妙聖人をたたえ、「貴女が法華経に尽くしてこられた福徳で、(娘の)乙御前の生命は必ずや幸福に彩られていくことでしょう」(新1685・全1223、通解)と仰せです。平和社会の建設、民衆の幸福・安穏のために力を発揮しゆく後継の人材の輩出と育成は、私たち学会の大使命です。

悩みを成長の糧に

 石田 今、未来部員と懇談する中で実感するのは、『希望対話』や『未来対話』そして小説『新・人間革命』など、池田先生のご著作に触れることで、これまでにも増して先生の存在を身近に感じ、師と共に歩む思いで挑戦の日々を送るメンバーが、とても多くいるということです。

 石井 ある中等部員は「毎日、先生と対話する思いです」と語っていました。未来部世代は、学業や人間関係、思春期ならではの悩みが尽きません。それを成長の糧に転換していく智慧と方途を、池田先生は示してくださっています。私たちも、未来部員の真っすぐな姿に学ぶ思いです。

 原田 先生は常々、未来部に「健康第一」「無事故第一」「勉学第一」を呼びかけられました。栄光の創立100周年の誇り高き主役である、大切な全ての未来部員が、広布と社会の大人材に育ちゆくことを、皆で真剣に祈り応援していきましょう。