おはようございます。今朝の部屋の温度は11℃。世界を視野に入れた人材が育つ。人間としての力量を蓄え、世界に貢献する時代にふさわしい青年の誕生はたのもしい。生命尊厳を大切にした世界を創って生きたい。今日もお元気で! 

 

創価インターナショナルスクール・マレーシアが晴れの開校式2024年2月23日

  • 1期生9カ国・地域138人が出発
  • 原田会長ら訪問団が出席

全員が偉大な歴史をつづる“若き創立者”!――1期生138人が集った創価インターナショナルスクール・マレーシア(SISM)の開校式。フィナーレでは、生徒全員で愛唱歌「共生の輝き」を合唱した(同校の多目的ホールで)

全員が偉大な歴史をつづる“若き創立者”!――1期生138人が集った創価インターナショナルスクール・マレーシア(SISM)の開校式。フィナーレでは、生徒全員で愛唱歌「共生の輝き」を合唱した(同校の多目的ホールで)

 【クアラルンプール】創価インターナショナルスクール・マレーシア(SISM)の開校式が22日午前、マレーシア・ヌグリスンビラン州スレンバンの同校で行われた。昨年8月の入学式後に追加合格した生徒が加わり、マレーシア、日本、韓国、インド、タイ、シンガポールなど9カ国・地域からの1期生138人が晴れやかに出発した。式典には、来賓としてインド・創価池田女子大学のセトゥ・クマナン議長、アメリカ創価大学(SUA)のエド・フィーゼル学長と共に、SISM最高顧問の原田会長、同理事の谷川主任副会長、西方青年部長ら訪問団、南アジア青年部の代表らが出席した。(記事=田代貞治、板子太陽、写真=吉橋正勝)

創立者の魂脈打つ愛唱歌 「共生の輝き」を大合唱 

 熱を帯びた式典の最後に愛唱歌「共生の輝き」の合唱が響いた。
 
 英知を磨くは何のため――生徒有志と教職員が自らに問い、対話を重ね、誓いを込めたもの。創立者・池田大作先生は昨年、入学式へのメッセージで、この歌をたたえ、世界市民を育むSISMへの万感の期待を述べた。
 
 ある生徒は「愛唱歌を口ずさむたび、創立者の心を感じます」と。若き鳳雛の胸には、消えることのない希望の光源が輝いていた。
 
 昨年入学した1期生は、卒業時期の違いなどにより、海外の生徒はオンライン、マレーシアの生徒は対面で授業を受けてきた。この2月、海外からの生徒が次々と集い、キャンパス内の雰囲気が大きく変わったという。
 
 「外国から来た友だちと友情を結ぶことにワクワクします」(マレーシア)。「画面越しではなく、クラスメートと直接会うことができてうれしい!」(日本)。「素晴らしい環境で学べることが楽しみ」(インド)――新たな環境に飛び込む不安の一方で、皆、待ち焦がれた仲間との新出発に胸を躍らせていた。

一人一人が新生の誓いで出発!――9カ国・地域から集い合った1期生が、SISM最高顧問の原田会長らと共に記念撮影。創立者・池田先生の筆による「智慧」「勇気」「慈悲」の文字が刻まれた「建学の精神」の碑を背にして(SISMで)

一人一人が新生の誓いで出発!――9カ国・地域から集い合った1期生が、SISM最高顧問の原田会長らと共に記念撮影。創立者・池田先生の筆による「智慧」「勇気」「慈悲」の文字が刻まれた「建学の精神」の碑を背にして(SISMで)

 SISMは中等教育と大学予備教育を行う学校で、日本の中高一貫校に当たる。1期生としてスタートしたのは7年生、8年生、9年生だ。10年生、11年生で中等教育を終えると、12年生、13年生では大学進学に向けたプログラムを受ける。
 
 SISMの授業は、教員との対話を中心に少人数で行われる。
 
 生徒に“SISMの好きな点”を聞くと、多くの生徒が、オープンな心で一人一人に接してくれる“先生たち”を挙げた。授業では単に知識を教えるだけでなく、皆が“もっと考えたい。学びたい”と思えるよう、各人の学ぶスピードや習熟度に合わせ、寄り添ってくれるという。

クアラルンプール国際空港から車で約45分――豊かな自然に包まれたSISMのキャンパス。9カ国・地域からの1期生138人全員がそろい、新たな創価教育の歴史が始まった。生涯にわたって、挑戦と成長を続ける“学びの人”の育成を目指す

クアラルンプール国際空港から車で約45分――豊かな自然に包まれたSISMのキャンパス。9カ国・地域からの1期生138人全員がそろい、新たな創価教育の歴史が始まった。生涯にわたって、挑戦と成長を続ける“学びの人”の育成を目指す

 ある生徒は、授業について「暗記ではなく先生と対話しながら考える時間が多く、とても楽しい」と。別の生徒は「グループで話し合って答えを導いたり、全員に自身の考えを発表する機会が与えられたりと、一つ一つの授業が刺激的です」と声を弾ませた。
 
 入学から半年。生徒からは「学ぶことが楽しくなった」、保護者からは「大きな成長を感じる」等の反響が寄せられているという。
 創価教育の大光を浴びて伸びゆく“若芽”の成長は速い。国境を超えて友情を育むキャンパスで、智慧と勇気と慈悲を兼ね備えた世界市民たる生徒たちの偉大な挑戦が始まった。

開校式に先立ち、池田先生が贈った「誠実な学びの人たれ」「世界市民たれ」とのモットーが刻まれた碑の除幕式が行われた(同)

開校式に先立ち、池田先生が贈った「誠実な学びの人たれ」「世界市民たれ」とのモットーが刻まれた碑の除幕式が行われた(同)

 1期生138人が一堂に会した開校式では、郭福安学園長が歓迎のあいさつ。余美婷校長が、牧口先生、戸田先生、池田先生へと継承された創価教育の精神が世界中に花開くことへの喜びを語りつつ、生徒一人一人にとって、試練は成長と成功への飛躍台であり、「不屈の挑戦者」であることを忘れないでほしいと訴えた。
 
 SUAのフィーゼル学長は、創立者・池田先生の構想を胸に、平和の新時代を切り開く世界市民に成長してほしいと語った。
 
 岡明子さん(日本、8年生)、羅立峯さん(マレーシア、8年生)が決意発表。続いて、1期生全員で、池田先生から贈られた「智慧」「勇気」「慈悲」の指針に基づく「建学の精神」と、「モットー」を朗読した。
 
 来賓のクマナン議長は、池田先生の理想をわが理想として貫く数多くの人材が、このSISMから育ちゆくことを望んだ。
 
 最高顧問の原田会長は、池田先生が最後の事業と定めた教育において、まさに「最後の大事業」となったSISMに、各国・地域から集った1期生、送り出してくれた保護者、教職員に深い感謝を述べた。
 
 次いで、かつて池田先生が東京の創価学園の新入生に贈った五つの指針を紹介しつつ、体も強く、心も強く、友情も固く、素質を錬磨しながら、英知の探求を続け、勝利の人生を飾ってほしいと呼びかけた。

友好寮がオープン 開寮式行う

 開校式に続いて、友好寮(フレンドシップ・ハウス)の開寮式が行われた。

友好寮の開寮を告げるテープカット

友好寮の開寮を告げるテープカット

5階建ての友好寮。400人が暮らせるよう設計されている

5階建ての友好寮。400人が暮らせるよう設計されている

キャンパス中央に立つ事務棟の中に誕生した創立者記念室。創価教育の歴史などが紹介されている

キャンパス中央に立つ事務棟の中に誕生した創立者記念室。創価教育の歴史などが紹介されている