〈座談会〉 「御書根本」の学会は世界宗教へ飛翔 教学は勇気、智慧、希望の源泉2024年2月22日

  • 6月に任用試験 生命尊厳の哲理を研さん
  •  
  • 〈出席者〉長谷川理事長、原田教学部長、小泊女性部教学部長、松山副教学部長、石田男子部教学部長

 原田 「学びの心は、強く美しい」――池田先生は昨年11月の随筆で、日本と世界の友の教学研さんを、たたえられました。本紙18日付に教材紙面が掲載されましたが、明23日から3月3日まで「教学部教授講座」が、「SOKAチャンネルVOD」で全国配信されます(会場と時間等は各県・区で決定)。講座では「観心本尊抄」を通して、自他共の幸福を築く「地涌の菩薩」の使命について学んでいきます。

 石田 また今年は、6月16日に「教学部任用試験(仏法入門)」が行われます。内外の友が、日蓮仏法の生命哲学への理解を深める好機です。受験の申し込みは4月1日から5月12日まで。対象は、受験を希望する中学生以上の会員・会友の方です。一昨年は9万人が挑戦しました。まさに民衆の大哲学運動です。

 松山 出題範囲は「大白蓮華」4月号(3月末に配達。税込み250円)に掲載されます。試験に関する「教学講座」は、VODの番組で配信され、会館等や「モバイルSTB」でも視聴が可能です(詳細は、後日報道)。

 長谷川 任用試験では、①1月から4月の座談会参加回数②過去の任用試験の受験回数③本人の聖教新聞の購読(電子版も含む、未来部員は家族が購読していれば可)の3点が、評価点として考慮されます。この点も、受験者にお知らせをお願いします。

 小泊 私も、中学生の時に任用試験を受けました。鳥取のある圏では、前回の試験で、未来部のための学習会を本部ごとに開催。“楽しい”と感じた参加者が、友達を誘うなどして徐々に学ぶ人が増え、試験後も、学会行事に積極的に参加したそうです。

 松山 未来部員の挑戦は、家族の希望にもなりますね。任用試験を機に、“日常的に勤行・唱題を実践するようになった”“友人が仏法をもっと学びたいと入会した”など、数々のドラマが生まれてきました。私の友人も、当初は「絶対に信心しない」と言っていましたが、任用試験を通して生命尊厳の哲理に触れて感動。その後、自ら進んで入会されました。

 長谷川 任用試験は、学ぶ方も教える側も、共に信心を深め、成長できる良い機会です。御聖訓に「強盛の信心いよいよ悦びをなすべし」(新1720・全1448)とあります。揺れ動く不確実性の時代にあって、私たちには御書という確固たる聖典があります。池田先生は、試練の時、御書をひもとけば「どんな宿命も勝ち越えていける勇気が、智慧が、希望が限りなく湧いてくる」と強調されました。共々に御書を学び、任用試験の大勝利へ、全力で取り組みましょう。

タイ創価学会の任用試験は110会場で(10月29日、首都バンコク近郊のタイ本部で)

タイ創価学会の任用試験は110会場で(10月29日、首都バンコク近郊のタイ本部で)

世界に広がる教学研さんの息吹。タイ創価学会の任用試験は昨年、110会場で行われた

平和と英知の連帯

 原田 学会は、常に「御書を心肝に染め」(新2196・全1618)との遺誡のままに前進し、ますます各地で御書の研さんが活発です。神奈川の壮年部は毎月、オンラインで区圏長等のリーダーが「大白蓮華」の「研修教材」を学んでいます。その内容を、最前線の同志に語り、行学の波動が起きています。

 石田 男子部は、共に御書を学び、自身の体験や決意を語り合う「ブディスタ〈ブディズム(仏法)スタディーズ(研さん)〉」運動を進めています。福島のある総県では、活動者会を毎週行う中、月1回は「ブディスタの日」と決め、男子部員と友人が学び合っています。参加者から「一方的な形式じゃなく語り合いが良い」「折伏のスイッチを入れてもらえた」など好評が寄せられ、大切な触発の場となっています。

 小泊 女性部は、全国で「グループ学習・懇談」を地道に展開。現実の悩みに負けず勇気の一歩を踏み出す“実践の教学”を深めています。“全員が主役”のグループから、桜梅桃李の幸福の花園は、幾重にも広がっています。

 原田 海外も、本年前半はパナマ(1月)、アルゼンチン(3月)、アメリカ(4月)で教学試験を実施。アフリカでは、2016年から教学実力試験を重ね、第6回の昨年は28カ国で行われました。池田先生は、同試験に触れて「わが地涌の同志は、誇らかに『十界互具』『一念三千』をはじめ『生命変革の極理』を探究し、実践している」と賛嘆されました。“21世紀の大陸”を太陽の仏法が赫々と照らしています。

 石田 昨年、フィリピンの教学研修会に伺った際、初めて未来部講義もあり、約100人が集いました。御文の音読や質疑応答で活発に発言する場面に、希望の未来を見る思いでした。

 小泊 私も、1月に欧州各国の女性リーダーと懇談し、師弟直結の教学運動が巻き起こっていることを実感しました。また先日の本紙(19日付)でも、イタリアで、仏法の生命尊厳の哲理を基調に、核廃絶や気候変動対策の運動を進めているとの報道があり、感動しました。

 長谷川 教学は人類を一つに結ぶ力です。SGIの友は、山積する諸課題に対し、“仏法者として何ができるのか”を懸命に祈り考え、行動しています。立正安国、立正安世界へ、変革の主体者となって平和と英知の連帯を築いています。

対話のきっかけに

 松山 「大白蓮華」1月号から、新連載「人間主義の哲学の光彩 池田大作先生の講義に学ぶ」が始まりました。これまでにもまして、先生の講義が胸に強く響いてきます。

 石田 青年世代は「soka youth media」を活用しています。昨年12月から、座談会拝読御書の解説動画も配信。教学用語を学べる1分動画や信仰体験も視聴できます。同志や友人との語らいのきっかけにもなります。

 長谷川 御聖訓に「地走る者の王たり、師子王のごとし。空飛ぶ者の王たり、鷲のごとし」(新1737・全1310)と仰せです。世界宗教へと飛翔した学会の興隆は、三代の師弟が、御書根本で死身弘法を貫き、それに連なる創価家族が、異体同心で勝ち進んできた証しです。この広布の軌道は不変です。これからも仏法哲学の王者、人材育成の王者の誇りを胸に、勇躍前進していきましょう。