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欧州議会で池田先生の追悼行事――「対話と人間革命による平和の推進」2024年2月22日

  • ピチェルノ副議長が発起人、ブリュッセルの議場内

ブリュッセルにある欧州議会の施設内で行われた池田先生の追悼行事。終了後には、出席者全員が立ち上がり、たぐいまれな平和指導者の信念と行動を継ぐ思いを込めて拍手した(20日)

ブリュッセルにある欧州議会の施設内で行われた池田先生の追悼行事。終了後には、出席者全員が立ち上がり、たぐいまれな平和指導者の信念と行動を継ぐ思いを込めて拍手した(20日)

 池田大作先生の追悼行事「対話と人間革命による平和の推進――池田大作の生涯」が20日、ベルギーの首都ブリュッセルにある欧州連合(EU)の欧州議会の施設内で行われた。
 
 同議会のピナ・ピチェルノ副議長が発起人となり、欧州仏教連盟のステファノ・ベッテラ会長、ローマクラブのサンドリン・ディクソン=デクレーブ共同会長、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のメリッサ・パーク事務局長らが池田先生の業績についてスピーチし、欧州SGI(創価学会インタナショナル)とベルギーSGIの代表ら、約130人が出席した。
 
 池田先生が欧州に第一歩をしるしたのは、1961年10月。東西両陣営の対立が激化の一途をたどり、“分断の象徴”であるベルリンの壁が建設された直後のことだった。
 
 “対話によって民衆の心を結び、恒久平和を実現する”――先生は、この確固たる信念を胸に、20日間にわたって9カ国を歴訪。以来、18度に及ぶ訪欧で、眼前の一人一人の心に励ましの灯をともし、“世界平和の種”を蒔き続けた。
 
 その間、歴史学者のアーノルド・J・トインビー博士や欧州統合の父リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー伯爵、ローマクラブの創立者アウレリオ・ペッチェイ博士ら、欧州を代表する知性と信義の対話を展開した。
 
 欧州SGIの友は、その先生の志と行動を継いで、社会に開かれた平和・文化・教育の運動に力を注ぎ、信頼と友好の輪を広げてきた。

追悼行事に出席した各界の識者と欧州SGIの代表が記念のカメラに(同)

追悼行事に出席した各界の識者と欧州SGIの代表が記念のカメラに(同)

〈各界を代表する識者がスピーチ〉
欧州仏教連盟 ベッテラ会長
ローマクラブ ディクソン=デクレーブ共同会長
ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン) パーク事務局長

 追悼行事では冒頭、平和の構築に尽くした池田先生の足跡をたどる映像を視聴。欧州SGIのスザンヌ・プリチャード共同議長が、追悼行事の開催に感謝する池田博正SGI副会長のメッセージを紹介した後、ピチェルノ副議長があいさつに立った。2022年に現職に就任。イタリア創価学会が推進する核兵器廃絶運動に深い感銘を受け、今回の行事の開催に尽力した発起人である。
 
 同副議長は、創価学会は欧州を含む192カ国・地域に人間共和のネットワークを広げ、SDGs(持続可能な開発目標)を力強く推し進める平和団体であると称賛した。
 
 欧州仏教連盟のベッテラ会長は、開かれた対話を通して、人々の苦悩を取り除き、心を結び付ける創価学会のコミュニティーに期待を寄せた。
 
 ローマクラブのディクソン=デクレーブ共同会長は、地球規模の課題が山積し、混迷を極める現代にあって、“一人の変革が世界を変える”との池田博士の人間革命の哲学が、いやまして求められていると強調。有志によるバイオリン演奏に続き、欧州青年委員会のアクペネ・ベナール共同委員長が、池田先生の平和行動に連なり、欧州の天地を人間主義の希望の光で照らしゆく決意を披歴した。
 
 「レリジョンズ・フォー・ピース・ヨーロッパ」のルイージ・デ・サルヴィア会長、北アイルランド・アルスター大学のポーリーン・マーフィー名誉教授、先生と対談集を発刊した天文学者のチャンドラ・ウィックラマシンゲ博士のメッセージが紹介された後、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のパーク事務局長が、核兵器禁止条約の採択へ、共に手を携えてきたSGIとの歩みを振り返りつつ、核兵器廃絶への誓いを新たにしたいと力説した。
 
 欧州SGIのロバート・ハラップ共同議長は追悼行事の開催に深謝しつつ、青少年の可能性を引き出す創価教育を世界中に展開した、教育者としての池田先生の足跡を紹介した。