〈座談会〉 生命尊厳の王者「農漁光部」 わが使命の天地で勇気の前進2024年2月15日

  • 2月16日は大聖人聖誕日 世界を照らす太陽の仏法
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  • 〈出席者〉原田会長、永石女性部長、沢本農漁光部長、鈴木農漁光部女性部長、松下農漁光青年委員長

 永石 あす16日は、日蓮大聖人御聖誕の日です。大聖人の太陽の仏法は今や192カ国・地域に広がり、民衆と社会を照らす希望の光源となっています。

 鈴木 広宣流布が世界同時進行となった今、「世界青年座談会」も各地で活発に開催され、青年への励ましや、新たな友への対話が進んでいます。

 沢本 聖教新聞でも、国内外の前進の模様が連日、報道されています。“仏法西還の象徴”インドは、池田先生の2回目の訪問から45周年を迎えました。当時、激励されたメンバーは約40人。その源から、今日30万人の地涌の連帯となり大きく飛躍しています。

 松下 10万人の青年が先頭に立ち、「希望と行動の種子」展を100以上の教育機関で開催するなど、「SDGs」の運動を主体的に進めている記事にも触発されます。

 永石 “自分が変われば周囲も環境も変わる”という、仏法の生命変革の哲理を学んだことで、世界中で、希望に燃えた民衆運動のうねりが起きていることを日々、感じます。

 原田 日蓮仏法は、民衆仏法です。池田先生は「使命を自覚した民衆自身が主役となり、民衆の勝利を開きゆく『人間の宗教』なのです」と語られました。広宣流布の活動は、全員が主役です。家庭、職場、地域など、大聖人から「まかせたてまつり候ぞ」(新1953・全1467)と託された場所で、勇気の一歩前進をしていきましょう。

“地域を照らす灯台”として奮闘する農漁光部の友(写真は総群馬のリーダーの集い)

“地域を照らす灯台”として奮闘する農漁光部の友(写真は総群馬のリーダーの集い)

命支える宝の存在

 松下 2月17日は「農漁光部の日」です。1977年のこの日、団地部(現・幸福城部)と合同で農村部(当時)の第1回勤行集会が行われ、後に「部の日」となりました。その後、農漁村部に発展し、2011年に「農漁光部」となりました。

 鈴木 農村部の誕生は、51年前の1973年10月です。第4次中東紛争の影響によるオイルショックや、異常気象による世界的な食糧危機に見舞われた混乱のさなかでした。

 原田 食糧問題は、ますます重要です。日蓮大聖人は、「人は食によって生あり、食を財とす」(新2052・全1596)など御書の随所で、人間の生命をつなぐ「食」の大切さに言及されています。人々の生命を支え守る、食の生産に従事する方々は、“宝の中の宝”の存在です。池田先生は、そのことを度々、強調してこられました。

 沢本 日本の農漁業は、過疎化、後継者不足、自然災害など、多くの課題に直面しています。先生は、妙法を持った農漁光部員は、“地域を照らす信頼の灯台に”と期待し、“閻浮一なる心の長者”と、最大にたたえてくださいました。皆が、その誇りを胸に、不屈の信心で、懸命に奮闘しています。

VOD番組に反響

 永石 農漁光部でも、後継の青年が各地で躍動していますね。

 松下 北海道で漁師をしている男子部部長は、厳しい不漁を、漁師の先輩である父と共に信心で乗り越えました。地域では(漁の)潜水部会青年部長や消防団員を務め、貢献しています。また、男子部でも一人一人を地道に励ます中、部から男子部大学校6期生を2人、輩出しました。

 鈴木 四国の青年委員長は、シシトウの栽培管理の研究を重ね、収穫量を伸ばし実証を示されましたね。

 松下 はい。四国では、青年同士でグループLINEを立ち上げ、先生の指導を共に研さんするなど、励まし合っています。

 沢本 対話拡大も、青年の率先垂範が光っています。九州の委員長は、1年間におよぶ対話の末、25歳の友人が入会を決意したそうです。また、中部の委員長も、友の悩みに耳を傾け、共に成長を誓う中で、16世帯目の弘教が実りました。

 松下 青年委員会は、2009年2月、池田先生から「君よ、『生命の世紀』の先頭を走れ!」「君よ、農漁村ルネサンスの旗を振れ!」「君よ、師弟の『光の道』を勝ち進め!」とのモットーを頂きました。今年で15周年です。信心と団結で、平和・共生の未来を担う、若い力をますます強めていきます。

 鈴木 女性部も、今こそと前進しています。青森で黒ニンニクを生産する副本部長は、信心で経営難や病を克服。多忙の中、農漁村の女性からなる組織で副会長も務め、地域の信頼も絶大です。昨年、開催した「体験プラザ」では、約70人の友人が参加し、大盛況の集いとなりました。

 永石 このほかにも、「全国豊かな海づくり大会」で、アサリ漁業の事業発展について発表した北海道の夫妻や、栽培したトマトが農協の品評会で「優良賞」を獲得した神奈川の地区女性部長など、農漁光部では、本当に尊い努力の、珠玉の体験が尽きません。

 沢本 皆さんの長年の尽力に、識者から「信仰に基づいた努力が光る主張は、希望と活力ある成功事例で『県内農業者のトップランナー』です」「人のため、社会のために奮闘する、学会員の皆さんの献身の行動に感動しました」等の声が寄せられてきました。

 原田 池田先生が、「人の命を支え守る重要な方々」「人間の王者」「生命尊厳の英雄」とたたえられた通り、農漁光部の皆さんは、さまざまな困難に見事に打ち勝ち、輝かしい信心の実証を示されています。

 永石 今月、農漁光部の友の信仰体験を収録した番組「ヒューマン体験プラザ 使命の大地を耕す」(11分)が、SOKAチャンネルVOD(「モバイルSTB」を含む)に追加されました。群馬県で高原野菜を育てる一家の体験で、変毒為薬のエピソードに、全国の同志や友人からも反響が寄せられています。会館や小単位の集いで、ぜひ活用いただきたいと思います。

 原田 農漁光部の皆さんは、人知れぬご苦労が多いと思います。しかし、「わざわいも転じて幸いとなるべし」(新1633・全1124)です。試練の時こそ成長・発展の好機と、断じて信心で勝ってください。共々に、強盛な祈りで、宿命を使命に変え、勝利の道を開いていきましょう。