〈座談会〉 誓願の北陸が異体同心のスクラムで前進 「信心根本こそ最極の人生2024年2月8日

  • 公明が被災者支援に全力
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  • 〈出席者〉原田会長、永石女性部長、坂元北陸長、高橋北陸女性部長、片桐北陸青年部長

 原田 能登半島地震から、間もなく40日。改めて、震災で亡くなられた方々に、衷心より哀悼の意を表します。また、被災された方々に、心からお見舞い申し上げます。一日も早い復旧と復興を、より一層、強く祈念し、学会本部も全力で支援、激励を続けてまいります。

 永石 今回は、北陸のリーダーの皆さんとオンラインで結んでいます。今、言い知れぬ困難や苦労に直面し、先行きが見えない中、同志の皆さんは心を奮い立たせ、励まし合いながら、一歩また一歩と進んでおられます。

 坂元 同志の皆さまの尊き献身には、ただただ頭が下がります。北陸創価学会では、発災後から七尾市にある北陸研修道場を基点にして、安否確認や励ましを続け、学会本部と連携をとりつつ、救援物資の輸送、配布などにも全力を挙げてきました。

 高橋 聖教新聞でも連日、報道されていますが、現地では、多くの皆さんがご自身の家が倒壊したりする中でも、会員や地域の方々と連絡を取り合ったり、声かけをされたりと日々、奮闘されています。

 坂元 道路の寸断等で配達ができない聖教新聞を、被災地の県・圏幹部をはじめリーダーが、一人一人に届けています。そして、東日本大震災の折の池田先生の「御書には、災害に遭っても『心を壊る能わず(=心は壊せない)』(全65・新423)と厳然と示されています。『心の財』だけは絶対に壊されません」とのメッセージを手渡しました。それが皆さんの大きな励ましとなってきました。

 永石 先生は、そのメッセージで「いかなる苦難も、永遠に幸福になるための試練であります。すべてを断固と『変毒為薬』できるのが、この仏法であり、信心であります」とつづられています。「誓願」の北陸の皆さんは、まさにその決意で進まれてきましたね。

 高橋 発災当初から、地域の消防団員として避難誘導や救出活動に奔走した方、避難所の運営等に尽力する方、そして、近隣の方々に“前を向こう”と積極的に声をかけて励ましの輪を広げる方など、多くの同志が、“今、自分にできること”を懸命に考え、行動されています。

 坂元 七尾市で飲食店を営む誓願長(ブロック長)と副白ゆり長の夫妻は、被災後、積極的に炊き出しを実施し、3日間で100食近くを提供されました。“元気な七尾をもう一度取り戻す”と、1月20日から営業を再開しています。

 片桐 分県の男子部長も、自宅が損壊する被害を受けながらも、約1カ月にわたり車中泊し、同志への励ましを重ねました。「池田先生の弟子として、私たち青年部が地域の“希望の光”となり、必ず復興を果たしていきます!」と、力強く語っています。

 坂元 日本全国、世界中の同志が祈り、励ましを寄せてくださっていることに、被災地の友は「元気が湧きます」「励ましを力に変えて、前を向いていきたい」等と語り、本当に支えられています。心から感謝を申し上げます。

 原田 御書には、「大悪おこれば大善きたる」(新2145・全1300)、「冬は必ず春となる」(新1696・全1253)と説かれています。どうか、お体を大切に! 今こそ、池田先生が北陸の同志に示された「苦難に負けない」「断じて勝つ」との強盛な信心で進んでください。地域の灯台として、内外の友を希望と勇気の光で照らしていってください。

学会本部と被災地をオンラインで結び行われた能登半島地震災害対策本部の連絡会議(1月22日)

学会本部と被災地をオンラインで結び行われた能登半島地震災害対策本部の連絡会議(1月22日)

“日本一の楽土”に

 坂元 振り返れば60年前の7月、石川県、富山県に待望の会館が誕生した際、池田先生は「北陸の同志が、ひとりももれなく幸福になりますように」と、深く祈念してくださり、“「信心根本」こそ最も正しい人生の航路である”と、重要な学会精神を打ち込んでくださいました。

 永石 10年後の1974年4月28日、「北陸広布20周年記念総会」も、広布史に刻まれています。この時、新時代の北陸建設へ、「石川の日」「富山の日」が制定されました。本年で50周年の佳節を迎えます。

 坂元 記念総会で池田先生は、“わが身は即大宇宙であり、妙法の当体である”と、生命尊厳の極理を示され、“困難に負けず勇猛果敢に信心に励めば、必ず功徳の実証が表れ、未来を開く智慧がわいてくる”と語られました。そして、「さあ、北陸を日本一の楽土にするため、がんばろう」と語り残されたのです。私たちは、断じて負けません。

 原田 北陸は、第2代会長・戸田先生のふるさとです(石川県の塩屋村〈当時〉)。今月11日は、戸田先生の生誕記念日です。幾重にも、師弟の縁が結ばれた北陸の皆さんです。御書に「日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、一同に『皆共至宝所』なり」(新1024・全734)と仰せです。御本仏に連なり、創価の師弟に生きゆく皆さんに、乗り越えられない試練などありません。どうか異体同心のスクラムで、希望の春へ前進してください。

国と地方の「連携」

 高橋 今、被災者の支援や生活再建に向けた問題が山積しています。観光、農業、漁業、伝統工芸品産業などの立て直しも、中長期的な支援が不可欠です。

 片桐 公明党は、国会議員も地方議員も現場を走り、被災者や事業者の要望を聴き、さまざまな課題について、矢継ぎ早に政府に申し入れています。被災者が公的支援を受けるために必要な「罹災証明書」の手続き簡素化についても、すぐさま国会で訴え、岸田首相から「取り組む」との答弁を引き出しました。

 坂元 これについて、読売新聞(1月25日付)は社説で「被災地の実態を踏まえた提案」と記し、識者も「まさに現場の思いに応えるもの」(東北大学災害科学国際研究所・小野裕一教授)と、高く評価しています。

 永石 高齢者や障がい者など、入居者のニーズに合わせた仮設住宅の早期建設を要望したことについても、「被災者の目線に立った質問」(同)と評されていますね。

 原田 大衆とともに――公明党議員は、被災地で苦しむ人に徹底して寄り添うとともに、今こそ、国と地方のネットワーク力を発揮し、復興と救済を断固と牽引してもらいたい。