君は師子の子 池田先生のはげましの言葉(少年少女きぼう新聞2024年2月号)2024年2月1日

澄みきった冬空に向かって凜と咲く梅の花に、池田先生はカメラを向けました(2011年2月、東京・新宿区で)。寒さに負けない梅のように、みんなも“希望の花”を咲かせよう!

澄みきった冬空に向かって凜と咲く梅の花に、池田先生はカメラを向けました(2011年2月、東京・新宿区で)。寒さに負けない梅のように、みんなも“希望の花”を咲かせよう!

 新しい一年がスタートして1カ月。みんな元気に過ごしていますか。今回の「君は師子の子」では、ほかの誰かと自分を比べて自信をなくしていたり、目標を立てたけれど長続きしなくて悩んでいたり、また、大変な中でも「負けない心」を燃やして頑張っている少年少女部員に、池田先生が贈った「自分で自分をはげます」言葉を紹介します。

題目を忘れず、立派な後継者に育ってね――石川文化会館で開催された少年少女の集いで、池田先生は大きな期待を込めてはげましました(1976年11月)

題目を忘れず、立派な後継者に育ってね――石川文化会館で開催された少年少女の集いで、池田先生は大きな期待を込めてはげましました(1976年11月)

みんなそれぞれ「ちがう」から素晴らしい

 〈寒い日が続いていますが、「梅」の花が咲いた地域もあるでしょう。これから春に向かって、いろんな花が咲いていきます。池田先生は4種類の「花」のお話を通して、つい誰かと自分を比べて悩んでしまう少年少女部員に、はげましを送りました。〉
  
 早く咲く花もあれば、後からゆっくり咲く花もある。色も形もちがいます。
  
 仏法には、「桜梅桃李」という言葉があります。
  
 桜は桜、梅は梅、桃は桃、李は李のまま、それぞれの花に、それぞれの美しさがあるように、人間も、人それぞれ、ちがいがあります。顔も、体も、性格も、好みも、ちがいます。だからいいんです。ちがうということは、それぞれがかけがえのない、大切な存在だということです。
  
 「あの子みたいだったら、よかったのに」と思うこともあるかもしれない。でも、桜が、梅や桃や李にならないように、人は人、自分は自分です。どこまでも自分らしく、大輪の花を、明るく咲かせていけばいいんです。
 (2020年2月号「春夏秋冬ほがらかに」)

「三日坊主」でも何回もくり返せばいい

 〈新年に「目標」を立ててスタートした人も多いと思います。「朝は自分で起きる」とか、「家のお手伝いをする」とか……。最初は頑張っていたけれど、「最近はちょっと、できていないなあ」と思う人もいるかもしれません。池田先生は、こう語ったことがあります。〉
  
 みなさんの中には、せっかく挑戦しても、なかなか長続きしないという人もいることでしょう。私にも、よくわかります。
  
 でも、「三日坊主」だって、かまわない。三日間、挑戦したことは、三日分は前進し、成長したということだからです。三日続いたのだから、自分に自信を持つことです。くよくよしないで、三日坊主を何回もくり返せばいいんです。10回くり返せば、1カ月にもなります。
  
 何回も、こりずに決意して、挑戦できる人が、偉い人です。勝つ人です。
  
 大事なことは、ねばり強く挑戦を続けるということなんです。
 (2012年8月号「希望の大空へ」)

冬から春へ「負けじ魂」の根っこを張ろう!

 〈2月は、池田先生の師匠である戸田城聖先生が生まれた月です(1900年2月11日)。この2月を迎えると、池田先生はよく戸田先生との思い出をふりかえりながら、少年少女部のメンバーにエールを送りました。〉
  
 寒い2月に石川県に生まれ、北海道で育った戸田先生は、よく「冬は春にそなえて力をたくわえる時だよ」と、少年少女に語られました。
  
 雪が積もる大地の下でも、草花は忍耐強く春へ準備をしています。私たちも、大変な時こそ、勇気を出して学び、きたえよう! とのはげましです。
  
 悩みで心がこごえる時は、題目です。三唱でも元気に唱えれば、太陽の温かな光が心の大地に注ぎ、力がわいてくる。負けじ魂の根っこを張って、自分らしく希望の花を咲かせていけるのです。
  
 春へ春へ、一緒に進んでいこうよ!
 (2023年2月号「2030年へ 希望の王子・王女に贈る」)