〈座談会〉 平和の砦「沖縄」が誓いの前進 遠大な広布も一人の励ましから2024年2月1日

  • 新入会の友が生き生きと躍動
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  • 〈出席者〉原田会長、永石女性部長、安田沖縄総県長、照屋沖縄総県女性部長、銘苅沖縄総県青年部長

 照屋 この2月は、沖縄の同志にとって、師弟の魂魄が幾重にもとどめられた月です。8日には、「沖縄の日」50周年の佳節を迎えます。

 永石 沖縄が本土に復帰して2年後の1974年2月、7度目の沖縄指導で、池田先生は、八重山諸島の石垣島や、宮古島も訪問され、8日に行われた「沖縄広布20周年記念総会」に出席。同志をたたえ、未来の展望を語ってくださいました。

 原田 先生は、記念総会で「沖縄を幸福と平和建設の模範の島」にと、不滅の指針を示されました。先生ご自身が、この訪問で、同志一人一人への激励はもとより、地元の有力者や近隣の方々とも友情を結ばれました。また、平和への誓いを込めた追善法要、学校への図書贈呈、ハワイとの姉妹交流の提案など、次々と布石を打たれたのです。

 安田 まさに、この時から、新生・沖縄広布の時代が開かれました。先生は功労者を抱きかかえるように顕彰するとともに、青年部・未来部を最大に薫陶されました。その参加者の中から、広布後継の人材が陸続と育ち、あらゆる分野で活躍してきたのです。“沖縄の平和の心”を伝える反戦出版にも、重要な手を打っていただきました。

 原田 先生は語られました。「広宣流布を進めるうえでも、常に新しい挑戦を」と。沖縄の皆さんは、この師の心をわが心として、心広々と垣根なく、懸命に地域貢献、地域友好を重ねてこられました。だからこそ、今の広布模範の沖縄があります。

創立100周年の2030年へ! 師への報恩を胸に、誓いの勇進を続ける沖縄の友

創立100周年の2030年へ! 師への報恩を胸に、誓いの勇進を続ける沖縄の友

広がる希望の陣列

 照屋 今年は、小説『人間革命』執筆開始60周年、「世界平和の碑」除幕から満40年でもあります。今、沖縄全県の支部・地区で、オンラインでの『新・人間革命』読了運動が広がっています。ある地域では、毎日200人以上のメンバーが朗読に参加し、「日々、師匠を身近に感じています」と、喜びと決意の声が上がっています。

 永石 一昨年、沖縄研修道場を訪れたジム・ガリソン博士(バージニア工科大学名誉教授)は、「世界平和の碑」の前で池田先生の構想について、「まさに仏法の『変毒為薬』の証しです」「(学会は)暗闇の時代を希望の光で灯しています」と、たたえられました。

 安田 師への報恩感謝を胸に、2月1日から3月17日までを「桜満開月間」と定め、各地で対話や励まし運動も活発です。

 銘苅 3月24日には東京・国立競技場で、若者・市民団体の協働による「未来アクションフェス」があり、学会青年部も参画しますが、沖縄では3月16、17の両日、「OKINAWA未来祭」を開催します。

 永石 未来祭に向けて、壮年部、女性部、男子部が心を一つに“10人以上の友に声をかけよう”と勇気を奮い起こし、元気いっぱい前進しています。喜びのエピソードも、次々と生まれているそうですね。

 照屋 ある女性部員の、20歳になる未入会のお孫さんは、未来祭の話を聞き、演奏への参加を希望。さらに、お孫さんが2人の友人も誘い、そろって参加することに。温かな励ましと、生き生きとした学会員の姿に触れ、お孫さんは昨年11月18日、自ら学会への入会を決め、御本尊を受持しました。華陽姉妹に祝福と歓喜の輪が広がっています。

 安田 壮年部は、地域貢献の範を示しています。ある副本部長は、地域で老人クラブの会長として尽力する一方、朝の交通指導も行い児童を見守っています。「皆さんの喜ぶ顔がうれしい」と、内外の友の励ましに奔走しています。

 銘苅 男子部は昨年来、徹底して一人の友の話を聞き、共に題目を唱え成長するための対話運動を継続。会合に参加する友人が増え、新入会者も続出しています。

 安田 昨年10月に入会したメンバーが信仰体験を語ったところ、ある男子部員の友人が、入会を決意。新入会の友が語る信心の確信から、新たな喜びの波動が起きています。

 照屋 未来祭は、演奏や企画など垣根なく友人も出演できます。未入会の家族や友人も、毎回の練習等に喜々として集っています。

 銘苅 こうした取り組みを重ねた結果、沖縄男子部は、この半年で、活動者の人数が3割増えました。未来部も、会合参加者が5割増加しています。先生から「青年の島」とうたわれた沖縄から、さらなる希望の陣列を築いていきます。

 原田 かつて池田先生は、「『沖縄精神』は、まさに『対話の精神』だ」と語られました。一人一人との出会いを大事にし、深き友情へと高めていく沖縄の同志に学び、私たちも、自分が縁する友に、「まいをもまいぬべし」(新2145・全1300)と、勇気と希望の対話を広げてまいりたい。

「意識調査」に反響

 銘苅 「未来アクションフェス」の取り組みの一環である「青年意識調査」が、沖縄でも今、推進されています(2月29日まで。日本在住の40代以下の個人が対象)。調査項目は、「気候変動」に関して、“日常で影響を感じること”や“解決への行動をしているか。または意識しているか”等、「核兵器」についても同様に、幅広い質問内容となっています。

 安田 調査に参加した方からは「とても勉強になった」「これらの問題に関心を持った」など反響が寄せられています。結果は、国連などに届けられる予定で、3月の「未来アクションフェス」でも発表されることになっています。

 永石 青年こそ未来の希望です。この春、高等部等から男女学生部に進出するメンバーや、就職等で住居移転する男子部員なども迅速かつ丁寧に連携を取り、励ましの手を打っていきたいと思います。

 原田 御書に「大海の初めは一露なり」(新1706・全1237)と仰せです。広布の遠大な流れも、一歩の挑戦、一人の励ましから始まります。師弟の2月、自身の目標に果敢に挑戦しながら、新たな前進の節を刻んでいきましょう。