〈座談会〉 伝統の2月――世界青年座談会を開催 師の大願に弟子が心を合わせる2024年1月29日

  • 組織利用のマルチ商法は厳禁
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  • 〈出席者〉原田会長、永石女性部長、西方青年部長、梁島男子部長、清水池田華陽会書記長

 西方 この2月、私たちは「世界青年座談会」と「未来アクション・ミーティング」を開催し、学会創立100周年の2030年へ、新たな船出をします。
  
 梁島 2月は「学会伝統の月」です。1952年(昭和27年)、若き池田先生は戸田先生の願業である75万世帯の達成へ、蒲田支部の同志と共に、祈りに祈り、語りに語り、弘教・拡大の突破口を開かれます。それは、「学会として本格的な広宣流布の拡大に打って出た最初の大闘争」でした。
  
 原田 池田先生は「戸田先生のおかげで、偉大な大聖人の仏法に巡りあい、正しき人生の道を知ることができた。広宣流布の拡大をもって、その師匠の大恩に報いていくのだ」と決心されていました。これが「二月闘争」の精神です。池田門下の我々は、この大闘争を今こそ受け継いでいきたい。
  
 梁島 先生は「師匠の大願に、弟子が『心のギア』をがっちりとかみ合わせ、異体同心で戦えば、計り知れない仏の力と功徳が出る。必ず勝利できるのだ」と言われ、この信心の極意を全学会に示したのが、「二月闘争」であるとも振り返られています。
  
 原田 今の焦点は、青年世代(男子部・男女学生部・池田華陽会・ヤング白ゆり世代)と未来部の育成です。先生は常々、「次代の建設とは、『人』をつくること」「若い世代を育むこと」「いつの時代も、学会のリーダーは、後継の育成に全精魂を傾けなければならない」と語られ、その範を示されました。だからこそ今の学会があるのです。
  
 永石 「世界青年座談会」に向けて、①地域の全ての青年世代と未来部員のもとへ足を運ぶ②一人でも多くの青年世代が集えるよう、心通う励ましを重ねる③友人も参加できるよう、にぎやかに開催する、が活動の柱です。
  
 原田 御書に「一を重ぬれば二となり、二を重ぬれば三、乃至十・百・千・万・億・阿僧祇の母は、ただ一なるべし」(新1706・全1237)と仰せです。重要なのは、「一人」です。「一人」の新たな青年が座談会に参加できれば、必ずや次なる道が開かれていきます。
  
 西方 全ての中・高等部員を対象にした「未来アクション・ミーティング」も同様です(9日付の本紙に詳報)。「一人の友」に声をかけながら、動画「未来トーク」の視聴やグループディスカッションなどを通じ、同世代の仲間との交流による触発の場にしていければと思います。
  
 原田 青年を「尊重し」「抜擢し」、青年から「学ぼうとする」――これが育成のポイントであると思います。先輩世代の私たちは、自身の人間革命に挑戦しながら、一人の後継の青年の成長を祈り、納得と共感、そして信頼関係を結ぶ対話を重ねていきたい。創立100周年へ、一歩また一歩と「世界青年学会」の建設を進めていきましょう。

「今 師とともに」――各地で開催されている「華陽カレッジ」

「今 師とともに」――各地で開催されている「華陽カレッジ」

華陽会が元気に!

 清水 池田華陽会は今月、各地で「華陽カレッジ」を開催しています。女性部の先輩方も温かく応援してくださり、一人一人へこまやかな励ましを送る中で今、着実に参加者が増えています。また、核兵器や気候変動などの問題に対する「青年意識調査」も皆で進めています。
  
 永石 今年は「『信心』と『師弟』を学び深める場」を目指して、御書や小説『新・人間革命』などの学習を行い、皆で平和と希望の種をまきゆく“下種チャレンジャー”になりゆくことを目標にしていますね。
  
 清水 はい。私が今月参加した、神奈川・保土ケ谷桜花区のカレッジでは、本紙に連載中の「華陽*GOSHO TIME」等を活用し、御書の研さんに挑戦。カレッジの前後にも、一対一の学習の場を設け、信心の確信を深めていました。
  
 永石 その中で11月のカレッジには、3人のメンバーが友人と一緒に参加できたそうですね。他の地域でも、「教学で立つ」華陽の伝統によって、皆が成長しています。先生が華陽姉妹に揮毫して贈ってくださった「心大歓喜(心は大いに歓喜す)」の法華経の一節さながらのスクラムです。
  
 清水 ありがとうございます。池田華陽会歌にある通り、報恩の「華陽の誓い」を喜び果たすため、さらに頑張ってまいります。

戸田の命より大切

 原田 さて、改めて申し上げるまでもなく、学会の組織は、創価三代の会長が心血を注いで築かれた、広宣流布のための信心の組織です。戸田先生は、「戸田の命よりも大切」とまで言われていました。ゆえに学会では、会員間の金銭貸借や、組織を利用したマルチ商法(ネットワークビジネス)などを固く禁じています。それは、純粋な信仰の世界を守るためです。
  
 梁島 会員規程には「金銭貸借、共同事業など自己または第三者の利益をはかることを目的として、この会の組織、名称、役職等を悪用する行為」は厳禁であると、明確に記されています。
  
 西方 具体的には、「学会組織の人間関係」や「学会員間の信頼関係」を利用して、以下の行為をすることを禁止しています。
 ①「金銭貸借」や「共同事業」を持ちかける②物品販売やサービスの提供など、「ビジネス行為」をする③投資やマルチ商法の「セミナー」「食事会」に勧誘する④「無料サンプル」の提供など、商品の宣伝を呼びかける
  
 原田 小説『新・人間革命』第8巻「清流」の章に、戸田先生が金銭貸借を厳しく禁じたのは、そのことにより、信心がおかしくなり、学会という正義の組織が破壊されていくことを防ぐためであったと記されています。“これぐらいなら、いいのでは”という考えが毛筋ほどでもあれば、魔につけいられてしまいます。万が一にも、そのようなことに直面した際は、きっぱりと断り、すぐに身近な幹部などに報告するようにしてください。
  
 永石 学会は、仏意仏勅の広宣流布の団体です。清らかな信心の世界を、金銭絡みのトラブルなどで乱されないよう、皆で賢明に注意し合い、守り抜いていきたいと思います。