〈座談会〉 SGIは平和・文化・教育の大連帯 青年世代が世界中で躍動2024年1月18日

  • 広布の要諦は「一人」への励まし
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  • 〈出席者〉原田会長、笠貫SGI女性部長、西方SGI青年部長、梁島SGI男子部長、大串SGI女子部長

 笠貫 まもなく1月26日「SGIの日」を迎えます。1975年のこの日、グアムに51カ国・地域の代表が集い、第1回「世界平和会議」を開催、「SGI」が発足しました。今や海外の同志は300万人におよび、SGIは平和・文化・教育の大連帯です。

 西方 192カ国・地域に広がる世界広布の大発展を思う時、この会議の意義が、いかに重要であったか。池田先生の死身弘法の大闘争への感謝と報恩の誓いに燃え立ちます。

 笠貫 席上、先生は「世界広布」即「世界平和」への根本の指針と展望を示され、「どうか勇気ある大聖人の弟子として、また、慈悲ある大聖人の弟子として、また、正義に燃えた情熱の大聖人の弟子として、それぞれの国のために、尊き人間のために、民衆のために、この一生を晴れ晴れと送ってください!」と、力強く呼びかけられました。

 原田 先生ご自身が「さきがけ」となり、五大州を駆け巡って道を開き、世界中の同志を励まし続けられました。それに呼応して、地涌の菩薩が「二陣三陣」と躍り出てきたのです。この創価の師弟の奮闘によって今や、「一閻浮提に広宣流布せんことも疑うべからざるか」(新173・全265)とあるように、世界中に「南無妙法蓮華経」の音声が轟き渡る未曽有の時代を迎えたのです。

誓いも新たに各国で新年勤行会を開催(写真はコートジボワールの友)

誓いも新たに各国で新年勤行会を開催(写真はコートジボワールの友)

活発に教学研さん

 笠貫 昨年は、「世界教学の年」と言えるほど、各国各地で生命尊厳の大仏法を真剣に研さんし、研修会も活発に開かれました。今年も、ヨーロッパで、すでに今月13・14日と「欧州広布会議」を欧州青年委員会の主導で、意気軒高に開催。オンライン御書講義を約3000人が聴講し、創立100周年へ誓いも新たに出発しました。

 大串 昨年は64カ国・地域で教学試験が行われ、“希望の大陸”アフリカでは、6回目の実力試験が実施されました。今年も、アフリカ最大の新会館建設が進むコートジボワールをはじめ各国が、新年勤行会から盛大に出発しています。まさに世界広布は同時進行、メンバーは日々、「行学の二道」を進んでいます。

 原田 池田先生は御書新版の序文で、「創価学会は、永遠に『御書根本』の大道を歩む。末法の御本仏・日蓮大聖人が一切衆生のために留め置いてくださった、この不滅の宝典を拝し、『慈折広宣流布』の大願を貫き果たしていく」と示されました。「御書根本」「大聖人直結」こそ学会の不滅の指針であり、永遠に広布の道を切り開く要諦です。

 梁島 「世界青年学会 開幕の年」は、年頭から聖教新聞の報道もにぎやかです。ブラジルは今年、池田先生の第3次訪問から40周年。5月に「創価ユース記念総会」を予定し、誓いの青年10万人結集へ、猛然と対話を展開。ペルーも待望の新本部建設が進んでいます。

 西方 先生が南米を歴訪された1993年から、アルゼンチンの地涌の連帯は6倍に。また、チリは5倍、パラグアイも3倍以上に拡大するなど、どの国も目覚ましく発展しています。

 大串 アルゼンチンでは、昨年12月の入会記念勤行会で、多くの新会員が誕生。その中には、池田先生が30年前に、国立ローマス・デ・サモーラ大学の「名誉博士」「法学部名誉教授」を授与された折、出席していたブエノスアイレス大学名誉教授のホルヘ・フランサ氏、国立ローマス・デ・サモーラ大学元副総長のペドロ・トマ氏の姿もありました。お二人とも、“題目を唱えるたびに希望が湧く”と確信を深め、先生の指導を求め、入会を決意されたと伺っています。

 梁島 アジアも、仏法西還の大光で照らされています。韓国は、池田先生が青年部の室長に就任して70周年の3月、「世界青年座談会総会」で、5万人の青年・未来部結集を目指します。

 大串 インドは30万人、タイは20万人、マレーシアは7万人へと、青年を先頭に希望のスクラムが拡大。また、シンガポールは4万人の陣列へ前進しています。すばらしい飛躍です。

 西方 「世界広布の電源地」アメリカSGIでは、3月に青年1万人の“平和の集い”を全米で行い、2028年の“青年10万人結集”へ向け、勢いよくスタートします。またオセアニアでも、広布60周年祝賀の総会を予定。メンバーは、良き世界市民として、はつらつと活躍しています。

道開く弟子の使命

 原田 幾多の苦難を乗り越え、SGIの同志は幸福勝利の実証を示してこられました。初めは、わずかなメンバーでした。しかし、小説『新・人間革命』に描かれている通り、池田先生ご自身が、「一人」に渾身の激励を送り、「二人・三人・百人と次第に」(新1791・全1360)広がってきたのです。まさに広宣流布は、“目の前の「一人」への励ましから始まる”との鉄則を、自らの行動で示されたのです。

 梁島 あるアメリカの識者からの、“なぜSGIが発展したのですか”との問いに、先生は「一人が身近な一人と手を結び、また一人、また一人と波動となって広がり、SGIは今日の発展をみました。すべては、一人を大切にしてきた結果なのです」と答えられたことがありました。

 笠貫 どの国の友も、“池田先生のお陰で仏法に巡り合いました”“師を心に抱き、妙法と共に歩む人生に行き詰まりはありません”“先生の指導と小説『新・人間革命』を心に刻み、師弟共戦で前進します”と異口同音に語っています。

 原田 御聖訓に「ただ南無妙法蓮華経の七字のみこそ、仏になる種には候え」(新1885・全1553)と仰せです。池田先生は、生涯をかけて妙法の種、平和の種、幸福の種をまかれました。師が開かれた世界広布の沃野で、さらに開花させ、結実させることが、弟子の使命です。さあ、今こそ、師弟不二の大生命力を出して、一人一人が目の前の友を励ましながら、地域へ、社会へ、世界へ、希望と勇気の人華の園を広げていきましょう。