〈第1回本部幹部会〉 西方光雄青年部長のあいさつ(要旨)2024年1月16日

  • 広布の全責任を担い立つ「学会の中核」こそ青年の使命

 一、この新年、「一閻浮提に広宣流布せんことも疑うべからざるか」(新173・全265)の御聖訓通り、各国の青年部が「世界青年学会」の建設へ、勢いよく出発を切りました。

 世界広布の電源地・アメリカや王者・ブラジルは「青年10万結集」を目指して大前進。欧州では伝統の欧州青年教学研修会に向けて、青年を先頭に拡大の波動が広がっています。発展著しいアジアでは、2月に南アジア青年部総会を盛大に開催。5月には日本と韓国の青年交流を、池田先生のご来島25周年を迎える済州島で行います。

 そして日本では、今月から「世界青年学会 開幕キャンペーン」がスタート。早速、年頭から青年世代の御本尊流布の報告が各地で相次いでいます。伝統の2月、後継の3月へ、青年部が先陣を切って「折伏・弘教」「訪問・激励」に総力を挙げ、新たな広布拡大の上げ潮を築いていきます。

 一、さて、本年3月は池田先生の青年部の室長就任から70周年の佳節を刻みます。先生は青年部の室長としての満々たる決意を、こう日記に記されました。「一段、一段、学会の中核となって、広布の推進をせねばならぬ。これが、自己の使命だ」と。この厳粛な「使命」を受け継ぐのは、まぎれもなく、私たち池田門下の青年部であります。今こそ、全青年部員が“新時代の青年室長”として、広布の全責任を担う覚悟で、新たな戦いを起こしていきたい。

 わが地域広布の発展の鍵を握る学会伝統の座談会。青年部としても、この2月の「世界青年座談会」から「座談会革命」を起こしていきます。

 先日、聖教の方面・県版の企画として、九州が青年世代300人に「座談会アンケート」を実施。その中で「どんな座談会なら行きたいか」との問いに対して、最も多かった答えが「誰でも温かく迎える雰囲気の座談会」でした。

 私が折伏し、昨年夏に入会した友人も、座談会の“温かな雰囲気”に感銘を受けた一人です。仕事の営業成績が上がらず、悩んでいた時、座談会に参加。まるで“家族”のような励ましの世界に感動し、とりわけ、「自分のことのように悩みを聞いてもらえたことがうれしかった」と語っていました。今、彼は真剣に唱題に励みながら、座談会で学んだ「相手の話に耳を傾ける」姿勢を仕事でも実践。その結果、この半年間で過去最高の営業成績を達成するなど、信心の確信を深めています。

 「座談会革命」といっても、決して特別な取り組みではありません。式次第の工夫や企画の充実はもとより、創価家族らしい、温かな励ましの世界に、青年世代が求めてやまない、新たな“居場所”があると確信します。

 一、今、青年世代を取り巻く環境は、共働き世帯や単身世帯の増加、生活や価値観の多様化など、大きく変化しています。

 発想を変えれば、これまで以上に、青年部が社会と関わる接点は大幅に増加しているといえます。その分、広布のすそ野は大きく広がっており、社会の変化に応戦し、新たな運動を展開する好機が訪れていると実感します。

 来たる3月24日、東京の国立競技場で開催される「未来アクションフェス」に、学会青年部が参画することもまた、志を同じくする青年団体と協働する、新しい運動の形です。

 この日を目指し、核兵器廃絶や気候危機など人類が直面する根本的な課題の解決へ、私たちの“武器”である草の根の対話で、平和の連帯を大きく広げたい。

 池田先生は、「世界を照らす太陽の仏法『御義口伝』要文編」の最後で、戸田先生の「世界は広い。そこには苦悩にあえぐ民衆がいる。いまだ戦火に怯える子どもたちもいる。東洋に、そして、世界に、妙法の灯をともしていくんだ。この私に代わって」の言葉を引かれながら、「今、私は『世界青年学会』の新出発にあたり、不二の地涌の若人たちに、恩師の『この私に代わって』との言葉を贈りたい」とつづり残してくださいました。

 さあ、青年部の皆さん! いよいよ新たな黎明の鐘を打ち鳴らす時が、到来しました。「この私に代わって」との師匠の万感のご期待を胸に、人類の宿命転換に挑み、怒涛の前進を開始していこうではありませんか(拍手)。