〈座談会〉 師と同じ心で未来部を育む 皆が広布と社会の立派な人材に2024年1月8日

  • 世界の友も新年を清々しく出発
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  • 〈出席者〉原田会長、山口未来本部長、石田女性未来本部長、西方青年部長、桜尾副未来部長(中等部長兼任)、宮岡副女子未来部長(女子中等部長兼任)

 西方 世界広布の躍進は今、日の出の勢いです。各国でも清々しく「新年勤行会」が開催され、「世界青年学会 開幕の年」のスタートが切られています。
  
 山口 香港、ガーナ、タイ、ブラジル、イタリアをはじめ、アメリカSGIが4方面に発展した様子や、イギリス、ベルギーなどの友の姿が聖教新聞で報道されていましたね。
  
 石田 新年号では、オーストラリアの同志が紹介されていました。池田先生が60年前に同国を訪れた際、メンバーは数人でした。それが今や、4方面30支部78地区に発展しています。
  
 山口 先生は当時、現地のメンバーの紹介で訪ねてきた友に仏法対話をし、オーストラリア人への弘教第1号を実らせました。男子部の部長は、先生による弘教という第一歩がなければ、オーストラリアSGIの現在の姿はなかったし、私もこの信心に巡り合えていなかったと感謝を語り、師の精神を体現して、希望の対話を広げていきたいと決意を述べていました。
  
 原田 昨年は、60以上の国と地域で教学試験が実施され、7万人以上が受験。生命尊厳の仏法哲理の研さんも各国で進んでいます。
  
 西方 本年、アメリカでは1万人の青年による“平和の集い”を、ブラジルでは10万人の青年部員を目指す総会を、南アジアでは青年部の総会を開催する予定です。5月には日本の青年交流団が済州島を訪れ、韓国の友と諸行事を行うことにもなっています。
  
 原田 全ては、日蓮大聖人の御遺命である「一閻浮提広宣流布」と、戸田先生から託された世界の民衆の幸福と平和の連帯建設のため、「一念に億劫の辛労」(新1099・全790)を尽くし、「一人を大切に」され、「一人を励ます」ことに徹してこられた、先生の闘争があったからこそです。私たちは広布拡大の実証をもって、師恩に報いてまいりたい。

中等部結成記念日

 桜尾 新しい年が明け、最初に結成記念日を迎えるのが中等部です。1965年(昭和40年)1月15日の誕生の際、先生は「勤行をしっかりしましょう」「勉強をしっかりしましょう」「正しく、強く、明るい毎日を送りましょう」などの指針を贈ってくださいました。
  
 原田 池田先生は、未来部の誕生を何より喜ばれました。「学会と社会の宝」である未来部員が、勉学第一で伸び伸びと成長し、広布と社会の立派な人材に育ちゆくことを願い、全ての障魔の矢面に立ち、道を切り開いてくださいました。
  
 宮岡 思春期真っただ中の中等部員は、大人にとっては“接し方”が難しい世代かもしれません。けれども、一見、反応がないようでも真心の励ましは命に届いています。会合等で同世代の友と語らうことで触発を受け、新たな決意をするメンバーも多くいます。
  
 桜尾 昨年12月、47都道府県の中等部員の代表による「オンラインミーティング」を初めて開催しました。「なぜ会合に行こうと思うのか。実際に参加して、どう思うか」などをテーマにディスカッションを行い、同世代の友が同じように悩みながら、頑張っている様子を知り、共感を広げる集いになりました(1月中旬の本紙で詳報予定)。
  
 宮岡 そして、「自分が元気になれる物や景色や瞬間」を撮影し、聖教新聞の公式インスタグラムで順次投稿していくことになりました。同世代の仲間が何を考え、何に感動しているのかを共有する企画です。
  
 桜尾 また、担当者が中等部員のもとを訪れた際に活用できるショート動画(1分程度)も6本作成しました(7日付1面などを参照)。中等部員と一緒に視聴できれば会話が弾む動画になっていますので、活用してください。

世界中で未来部が躍動(昨年のアルゼンチン未来部大会)

世界中で未来部が躍動(昨年のアルゼンチン未来部大会)

絶対あきらめない

 西方 先日、全国中学生人権作文コンテストの千葉県大会で最優秀賞に輝いた中等部員がいますね。「私の父の片足は義足です」から始まる作文で、千葉日報に全文が掲載されました。5歳の時に交通事故で義足になった父が力強く生きる姿を通し、相手のありのままを「知ること」は、皆が自分らしく生きていける社会の実現につながるとの言葉で締めくくられています。
  
 原田 実は2016年、要請を受けて千葉日報に寄稿文を贈られた先生は、アンプティサッカー(杖を使ってプレーするサッカー)の日本代表として活躍する、そのお父さんのことを、「希望あふれる未来をデザイン」し、「『宿命』をも『使命』に変えゆく凜々しき」青年とつづられました。時を経て再び、同じ紙面で掲載されたことに、家族の喜びはひとしおだったと伺いました。
  
 石田 6日付の聖教6・7面には、「少年少女希望絵画コンクール」の入賞作品が、カラーであざやかに掲載されました。今回から、パソコン、タブレット、スマホなどを使用した「デジタルアート賞」も新設され、新時代の幕開けです。
  
 宮岡 「未来ジャーナル」「少年少女きぼう新聞」では1月号から、池田先生の励ましの言葉を紹介する新連載がスタートしました。タイトルは、「後継のバトンを君に」と「君は師子の子」です。
  
 山口 先生がこれまで宝の友に贈ってくださった言葉の中から、「三つのテーマ」を決めて掲載されます。訪問・激励の際や、家庭でのファミリー座談会、各種会合などで、テーマを選んで活用できるものです。
  
 石田 今回の「未来ジャーナル」では、受験を控え、勉強を重ねている友もいる中で、「『頭がいい人』というのは、『絶対にあきらめない人』です。わからないことから逃げるんじゃなく、『何としても、わかろう』と『攻めていく人』です。その『強い心』の人が、頭のいい人なんです」との言葉が紹介されています。
  
 原田 「世界青年学会 開幕の年」は、未来部の新時代を築く年でもあります。一人一人を大切に育み、皆で新たな広布の潮流を起こしていきましょう。