君は師子の子 池田先生のはげましの言葉(少年少女きぼう新聞2024年1月号)2024年1月4日

池田先生は、よく富士山の写真を撮りました。2006年1月、創価大学のある東京・八王子市からも、雪で白く染まった富士の山頂が見えていました。池田先生は師匠・戸田先生の姿を重ねつつ、また少年少女部の皆さんの成長を祈りつつ、カメラを向けました

池田先生は、よく富士山の写真を撮りました。2006年1月、創価大学のある東京・八王子市からも、雪で白く染まった富士の山頂が見えていました。池田先生は師匠・戸田先生の姿を重ねつつ、また少年少女部の皆さんの成長を祈りつつ、カメラを向けました

  
 「私の宝である、大好きな少年少女部の皆さん」――池田大作先生はいつも、そうみんなに呼びかけてきました。みんなが勇気と希望を持って進んでいけるよう、たくさんのはげましの言葉を書いて、語って、贈ってきました。新しい連載「君は師子の子」では、そうした先生の言葉を紹介します。
  

君もあなたも「学会の宝」「世界の宝」――アメリカ・フロリダを訪れた池田先生ご夫妻が、少年少女にエールを送りました(1996年6月)

君もあなたも「学会の宝」「世界の宝」――アメリカ・フロリダを訪れた池田先生ご夫妻が、少年少女にエールを送りました(1996年6月)

「目標」に向かってがんばる人が勝利者

 〈池田先生は毎年、新年をむかえると、「目標」を立てる大切さをみんなに伝えてきました。いざ自分で目標を立てようとすると、なかなか決まらないでしょう。ある年の始まりに、先生はこう呼びかけました。〉
  
 今年は――、朝は自分で起きる。
  
 「おはよう」のあいさつをする。
  
 お母さんのお手伝いをする。
  
 少しでも、御本尊の前に座る。
  
 全部、すばらしい「目標」です。達成できないのではないか、と不安に思う必要は、まったくありません。
  
 可能性は無限大なんだから、思い切り、体当たりでぶつかるのです。目標に向かって、がんばる人が偉い人です。がんばり続ける人が勝利者です。
  
 駅伝の選手も、走り続ければ、必ずゴールできる。いっしょに声をかけ合う仲間もいます。そのがんばりに心からの拍手が送られます。選手はみんなの応えんをはげみに、またゴールを目指すのです。
  
 少年少女部のみなさんには、絶対勝利のお題目があります。お父さん、お母さん、日本中、世界中の創価家族のみんなが、応えんしてくれます。だから、何も心配することはないんだよ。
 (2017年1月号「希望の虹」)
  

富士山のように堂々と! 日本一の誇りで!

 〈池田先生はよく、師匠である戸田城聖先生(創価学会第2代会長)との思い出を語ってきました。そのお話の中には青い海が広がっていたり、大きな山が見えたり、時に星がまたたいていたりします。池田先生は、富士山と戸田先生の姿をかさねながら、こんなはげましを、少年少女部に送ったことがあります。〉
 
 富士山の姿を見ると、私は師匠の戸田城聖先生を思い起こします。先生は富士山が大好きでした。
  
 ある時は、「創価学会は世界平和に戦う王者である。ゆえに王者の山である富士のごとく、堂々とそびえ立っていくのだ」と、私たちをはげまされました。またある時は、静かに見える富士山が激しい風にさらされていることを通し、「いつも戦い続けているから美しいんだよ」とも教えてくださいました。
  
 私の心には、いつも富士のごとくどっしりと、戸田先生の姿があります。先生と心の中で対話しながら、どんな苦難の風にも負けずに前進してきました。そして、みなさんのおじいさん、おばあさん、お父さん、お母さんたちと力を合わせて、先生が願われた、世界があおぎ見る平和の団体をきずいてきたのです。みなさんも、「日本一」「世界一」の創価学会の未来部である誇りに、胸をはってください。
 (2019年1月号「春夏秋冬ほがらかに」)
  

題目を唱えれば自分の生命が最もかがやく

 〈みんなは「ししの子」とよく言われますが、理由があるんです。日蓮大聖人の御書には「一人一人が『しし王の心』を取り出して、どのように人がおどそうとも、決しておそれてはならない。しし王は百獣をおそれない。ししの子もまた同じである」(御書新版1620ページ・全集1190ページ、意味)という言葉があります。池田先生はこの言葉を通して、語りました。〉
 
 「しし王」とは、すべての動物の頂点に立つ王者です。
  
 堂々たる「ライオンキング」です。
  
 「しし王」は、どんな強い相手にもおそれません。何があっても、おそれずに前進していきます。
  
 この一番強い「しし王の心」が、みんなの生命の中にあります。それを「取り出す」力が題目です。
  
 「南無妙法蓮華経」は、何ものにも負けない「しし王の心」をあらわした名前です。
  
 みなさんは、自分の名前を呼ばれたら、「はい!」と元気に返事をしますね。
  
 同じように、「南無妙法蓮華経」と唱えれば、自分の中から「しし王の心」が呼ばれて、あらわれてくるのです。勇気も、知恵も、生きる力も、思いやりの心もわいてきます。題目を唱える人は、最も強く、最も偉大な生命をかがやかせていけるのです。
 (『希望の大空へ』)