後継のバトンを君に 池田先生の励ましの言葉から(未来ジャーナル 2024年1月号)2024年1月4日

池田先生は同志を励ますために各国・各地を回る中で多くの写真を撮影してきました。時に移動の車の中から、時に会合と会合の間のわずかな時間に“この一枚を通して皆に勇気を送りたい”との思いを込めて――1996年6月、アメリカ上空を飛ぶ機中から先生はシャッターを切りました

池田先生は同志を励ますために各国・各地を回る中で多くの写真を撮影してきました。時に移動の車の中から、時に会合と会合の間のわずかな時間に“この一枚を通して皆に勇気を送りたい”との思いを込めて――1996年6月、アメリカ上空を飛ぶ機中から先生はシャッターを切りました

 池田大作先生はある時、未来部の友に呼びかけました。「諸君は、未来の人です。学会の後継者です。私は、君たちのために道を開きます。何ものも恐れません。創価のバトンを託します」と。60年前の1964年6月7日に「高等部」が、翌65年1月15日に「中等部」が結成されて以来、先生は宝の未来部員一人一人と出会いを結び、心を結び、励ましを送ってきました。たくさんの本も書き残してきました。新連載「後継のバトンを君に」では、先生の励ましの言葉を、抜粋して紹介します。

勤行は毎日の「心のトレーニング」

 〈「世界青年学会 開幕の年」がスタートしました。新年勤行会から出発する人も多いでしょう。なぜ学会員は、勤行をするのでしょうか。池田先生はかつて、こう語ったことがあります〉

 勤行は、毎日の心の掃除であり、心の用意です。一日の出発のエンジンをかけることです。
 
 ◆◇◆
 
 人によって、大きなエンジンを持っている人と、小さなエンジンを持っている人がいる。エンジンの大きさによって、人生の一生の行動が変わってくる。大きな違いです。勤行・唱題という行に励むことは、自分自身のエンジンを大きくしているのです。
 
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 窮屈に考える必要はない。仏法は人間を自由にするものであって、人間を縛るものではないのです。少しずつでも、毎日することが大事です。毎日、ご飯を食べてエネルギーとなる。勉強も毎日、積み重ねることによって力となる。「毎日の生活が即人生」となる。だから「毎日の生活即向上」でなければならない。その推進力が勤行です。

 その意味で、初詣でだけ行くような、年に何回かだけ祈るということは、まったくの形式であり、ナンセンスです。

 勤行という行に励むことは、毎日の「心のトレーニング」です。自分自身の生命を清浄にし、エンジンをかけ、軌道に乗せていくことです。心身ともに回転を促し、リズムを整えていくのです。
――『青春対話1』(普及版)

「頭がいい人」とは「絶対にあきらめない人」

 〈受験に向かって、この冬休み、懸命に勉強を重ねている人も少なくありません。「頭がいいって どんな人?」というテーマを巡って、池田先生は次のように話しました〉

 「頭がいい人」というのは、「絶対にあきらめない人」です。わからないことから逃げるんじゃなく、「何としても、わかろう」と「攻めていく人」です。その「強い心」の人が、頭のいい人なんです。

 社会に出ても、「わからないこと、苦しいことから逃げない」という心がある人は、必ず勝っていきます。そのために今、みんなは頭脳と心のトレーニングをしているのです。
 
 ◆◇◆
 
 こんなことを言うと、ご両親や先生に叱られるかもしれないけれども、一生懸命に努力して、それでも成績が上がらなかったら、それはそれでいいと私は思う。

 一時の結果よりも、大事なのは、「努力するくせ」をつけることだからです。勉強でも何でも、全力を出す「くせ」をつけることだからです。

 もっている力を出しきる「くせ」をつければ、どんどん「力」が出てくるのです。そういう「くせ」をつければ、自分の「使命」も、やがてわかってくる。

 自分という「宝の山」の鉱脈を掘り出す「シャベル」——それが「全力で努力する習慣」なんです。「へこたれない」習慣がつけば、時間がかかっても、必ず、「結果」は出ます。結果が出るまで、あきらめないことです。
――『希望対話』(普及版)

「みんなは21世紀の広布の後継者だよ」――未来部員に心から期待し、励ましを送る池田先生(1991年2月、恩納村の沖縄研修道場で)

「みんなは21世紀の広布の後継者だよ」――未来部員に心から期待し、励ましを送る池田先生(1991年2月、恩納村の沖縄研修道場で)

夢は「世界への翼」「青年の特権」!

 〈皆さんは今、どんな「夢」を持っているでしょうか。今、夢がなくても大丈夫。きっとこの先、考えもしなかった大きな夢が待っているよ。池田先生は「夢」について、未来部員に向けて語りました〉

 私の恩師・戸田城聖先生は、よく「青年は夢が大きすぎるくらいでいい」と言われました。

 夢は「翼」です。世界のどこにだって、羽ばたいていける。

 夢は「スイッチ」です。自分の眠っていた力を目覚めさせてくれる。

 夢は「灯台」です。苦しい暗闇の時も、進むべき道を示してくれる。

 そして、夢は「青年の特権」です。夢に挑む限り、永遠に成長できるのです。

 もちろん、夢は叶っていないからこそ夢です。実現するためには、現実の上で努力する以外にありません。

 まだ、なかなか夢を持てないという人もいるでしょう。でも、焦らなくていいんです。大事なことは、目の前の一つ一つの課題に一生懸命、取り組むことです。その人には、自分らしい夢と出あうチャンスが必ず巡ってくるからです。
 
 ◆◇◆
 
 若くして仏法を持ち、日々の唱題で希望の太陽を胸中に昇らせゆく、わが後継の皆さんは、どうか確信してほしい。

 君が縦横無尽に活躍する使命の舞台が、必ず開けることを!

 貴女の未来は、前途洋々と広がっていることを!
――2017年5月号「池田先生の未来対話 夢の翼」