本年3月24日 東京・国立競技場で「未来アクションフェス」――実行委員会に参画する代表の団体の声を紹介2024年1月1日

  • 青年が主役の時代を

 「未来アクションフェス」が本年3月、東京・国立競技場で開催されます。「核兵器を巡る問題」と「気候危機」の解決に向けた国内外の若者の声を結集するため、“行動する青年世代”が一堂に集うイベントです。主催の「未来アクションフェス実行委員会」には多数の青年団体の代表が名を連ね、学会青年部も「SGIユース」(国連と連携するNGOであるSGIの平和活動を推進する青年世代の総称)として参画。国連広報センターなどが後援しています。ここでは「未来アクションフェス実行委員会」に参画する代表の団体の声を紹介します。

「未来アクションフェス」の記者発表会(2023年10月、都内で)

「未来アクションフェス」の記者発表会(2023年10月、都内で)

●日本若者協議会 代表理事 室橋祐貴さん

 日本若者協議会は、若者の声を政治に反映させるために、さまざまなテーマで政策提言を行ってきました。
 
 特に気候変動の分野では、「日本版気候若者会議」を2021年から毎年開催。若者約100人で、専門家等の話を聞き、議論した内容を政策提言にまとめ、それを与野党、経済団体等に渡してきました。
 
 未来アクションフェスは、異なるテーマで活動する青年団体が、公正な社会をつくるという課題を共有し連帯できる良い機会であると思います。
 
 2023年4月、こども基本法が施行され、子どもや若者に関する政策を決める際、当事者らの意見を聴くことが国と地方自治体に義務付けられました。気候危機は将来世代に与える影響が大きい。若者が政策決定に関わっていくべきことを、皆さんと声を大にして訴えたいです。
 
 ホームページはこちら

●SGIユース 共同代表 西方光雄さん 大串博子さん

 SGIは長年、国連NGOとして、核兵器廃絶と気候危機の解決に向けて、意識啓発の取り組みや会議への参加、提言の提出等を進めています。私たちSGIユースは、青年世代としてその平和運動に携わりながら、若者・市民団体と意見交換してきました。
 
 地球的諸課題が深刻さを増す中、“未来は何をやっても変わらない”と諦めの声も多く聞かれます。そんな今だからこそ、“一人が変われば社会・世界が変わる”との人間革命の思想を深く胸に刻み、一人からまた一人へとつながる意識変革を通して、課題に立ち向かっていきたい。その思いで、未来アクションフェスの企画や運動の協議に参画しています。
 
 私たちの師匠・池田先生は「民衆が連帯し、青年の力で行動の波を起こしていけば、必ず“不可能を可能にする力”が生み出される」と期待されました。青年意識調査などの取り組みを通して、若者の声を結集し、希望の未来を創造できるよう、各団体と力を合わせて行動していきます。
 
 X(旧Twitter)はこちら

●GeNuine 共同創設者 徳田悠希さん

 「GeNuine」は2023年4月に立ち上げを行い、ジェンダー平等の視点から、核兵器がある世界への問題提起を行ってきました。
 
 核兵器は強大な力で他国を威圧し、交渉を有利に進めるための道具となっています。力を持つ者が優位に立つとの考えは“旧来型の男らしさ”の象徴でもあり、核兵器はその価値観を内包してしまっているともいえます。このような家父長的な支配観が優位な社会では、女性やマイノリティーは抑圧を受ける。私たちはそう考えて行動を起こしています。
 
 これまで、イベントの開催や長崎市の支援によるアニメーション制作等を実施してきました。核兵器の問題を自分と遠いものと思っていた人々が、議論に参画し、新しい価値観を共につくることが目標です。今回のフェスで、その場をさらに広げていきたいです。
 
 X(旧Twitter)はこちら

●カクワカ広島 共同代表 高橋悠太さん 

 「核政策を知りたい広島若者有権者の会(カクワカ広島)」は広島ゆかりの国会議員12人に面会し、核兵器禁止条約への考えを尋ね、その回答をSNS等で発信してきました。国際NGO「ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)」のパートナー団体で、被爆者団体とも連携しています。
 
 最近は長崎や福島のフィールドワーク、アメリカ国内での核実験で北米大陸が放射能汚染した事実などを伝える映画「サイレント・フォールアウト」の共同上映も行っています。核問題は安全保障のみならず、環境の問題でもあります。
 
 ウクライナやガザの紛争では、一般市民が犠牲になっています。核兵器を巡る危機の深まりを含め、政策決定に核被害当事者や若い世代等の多様な主体が十分に関与できていないことが課題です。未来アクションフェスから、こうした事態の打開につなげたいです。
 
 ホームページはこちら

●Youth for TPNW パートナーシップ・コーディネーター 堀口美幸さん

 「Youth for TPNW(仮訳:核兵器禁止条約を支持する青年)」は、核兵器廃絶を目指す国際青年ネットワークです。
 
 核実験被害国をはじめ、世界各地から300人以上のユースが参加しています。私は昨夏より、他団体との協働や国際会議でのユース声明の起草・発表などを推進してきました。
 
 ニューヨークの国連本部で2023年11月末から核兵器禁止条約第2回締約国会議が行われた折、関連行事としてユース締約国会議を開催。被爆証言の聴講やワークショップを通して、広島・長崎の悲惨な歴史を過去のものとせず、「グローバル・ヒバクシャ」と共に、さらなる行動を起こそうと約し合いました。
 
 世界の状況が厳しさを増すほどに、世界の青年の連帯は広がっています。多様な青年の知恵を結集させ、核兵器廃絶への挑戦を後押ししていきます。
 
 X(旧Twitter)はこちら

●青年意識調査

「核兵器」や「気候変動」などのグローバルな問題に対して、青年の声を集める「青年意識調査」を実施中。こちらからアクセスできます

「未来アクションフェス」の公式ホームページはこちら