名字の言 夫婦の関係が好転した要因2023年12月7日

 新婚の女性部員が、親しい多宝会の夫妻を訪ねた。「私が話しても、夫は真剣に聞いてくれない」などと言葉を並べては“こんなはずじゃなかった”とため息をついた。夫妻は、ほほ笑みながら静かに聞いていた▼女性部員が一通り話し終えると、多宝会の夫人が「昔は私も同じ思いでしたよ」と優しく語り出した。「でも、祈るほどに心持ちが変わったの。“あの人のせいで……”と責める気持ちから“あの人のおかげで……”という感謝に。すると夫婦の仲も良くなったわ」と▼彼女は先輩の助言を胸に唱題を重ねるうちに、気持ちが変化していった。“私はどれだけ夫の話を聞いていただろうか”。以来、夫に対する振る舞いや言葉遣いが優しくなった。すると夫からも相談されるようになり、互いを頼りにする関係になった▼尊敬し、信頼し合うのが創価の世界。“この出来事のおかげで、ますます題目があがる”と奮起することで「変毒為薬」「煩悩即菩提」の法理を実感できる信心である▼夫婦の機微は当人にしか分からぬことだが、先の夫婦の関係が好転した要因は、女性部員の心が変わったことが大きい。“全てを善知識にして、幸せを築いてみせる!”と自分が境涯を広げれば、人生は変えていける。(城)