名字の言 師弟の誓願に生きる福徳は三世永遠2023年11月26日

 両親を早くに亡くし、姉妹は互いに励まし合いながら生きてきた。妹は、池田先生が高等部に贈った指針「鳳雛よ未来に羽ばたけ」を胸に、フランスへ。姉も海外に渡った▼1989年6月、がんを患った姉は、フランスで師との出会いを刻む。先生は励ましを送り、会合で「永遠の生命」について語った。“仏法では、信心を貫けばいつでも、好きな所に、好きな姿で生まれることができると説く”“乗り越えられない悩みはない。変毒為薬できない苦難もない”▼先生が帰国した翌日、姉は霊山へ。最愛の姉を失い、妹の心にはぽっかりと穴が空いた。だが、唱題を重ねて3カ月が過ぎた頃、「永遠の生命」に関する先生の指導が、スッと心の中に入ってきた。妹は“姉はすでに新たな使命に生きているに違いない。私も生まれ変わった気持ちで頑張ろう”と決意する▼2年後の91年、フランスを訪問した先生は、妹を温かく激励。「覚えているよ。お姉さんのこと、毎日祈っているよ」。そして別れ際、「では、永遠に」と。この言葉に、妹は“永遠に、先生の弟子として生き抜こう!”と誓った▼師弟の誓願に生きる福徳は三世永遠である。日々、胸中の師と対話しながら、わが生命の黄金譜をつづろう。(将)