総県長会議での長谷川理事長の指導(要旨)2023年9月2日

  • 「会う」ことが広宣流布 「対話拡大」「聖教拡大」「活動者の拡大」を

 一、はじめに、原田会長が新型コロナウイルスの検査で陽性となりました。ご心配をおかけしますが、自宅で静養されています。諸会合は欠席となりますので、よろしくお願いいたします。

友好交流が土台

 一、世界44カ国・地域から青年リーダーが来日してのSGI青年研修会がスタートしました。遠路はるばる集った若き指導者を、最大の敬意をもって迎え、ともどもに新たな出発をしていきたい。
 
 池田先生は入信記念日(8月24日)に際し、「仏法の 中道の智慧 青年かかげ 人類包み 地球を癒やせや」とのお歌を詠まれました。まさに人類を包み、地球を癒やす仏法が世界に広がる今、大切なのは“世界広布を進めるのは「自分」である”との地涌の自覚であります。
 
 「今いる場所」が広布の舞台であり、「今縁する人」に対話を広げてこそ、世界広布は進みます。いよいよ迫った広宣流布大誓堂完成10周年の「11・18」を「私の広布拡大」で飾っていきたい。
 
 一、ここで、うれしいお知らせがあります。このたび、大誓堂完成10周年を記念して、冊子「創立100周年へ! 未来をひらく われらの誓い」が完成し、全国の同志の皆さまへ贈呈させていただくことになりました。大変におめでとうございます!(大拍手)
 
 大誓堂完成10周年を祝賀するとともに、世界平和の大道を開いてくださった池田先生への感謝を深くし、創立100周年への誓いを新たにする一書です。楽しみにしていただきたいと思います。
 
 一、夏季友好期間には、猛暑の中、友好対話を大きく推進していただき、本当にありがとうございます。
 
 「11・18」の学会創立記念日へ、広布の活動をしっかり進めてまいりたい。次なる勝利は“戦う人が増えるか”で決まります。「いつもの人」で活動していても、広布の戦野は広がらない。「新しい人」が立ってこそ、新しい拡大がある。
 
 本年の活動方針には「大誓堂完成10周年を、広布拡大の凱歌で飾ろう!」「青年の育成に全力をあげ、凱歌の人材城を築こう!」とあります。「青年・凱歌の年」の総仕上げを、対話の拡大と活動者の拡大で勝ち飾ってまいりたい。
 
 池田先生は繰り返し「仏法の根本は友情」と指導されています。「10人の本当の友人をつくっていこう! そこに実質的な広宣流布がある」との指針通り、日々、友好拡大を実践している方も多くいらっしゃいます。折伏・弘教をはじめ、あらゆる活動の土台は日常の友好交流にある。「人と会う」ことが広宣流布です。地域で、職場で、今いる場所で、友人・知人・親族へと、“自分にしかできない”対話を着実に深めていきたい。
 
 本年後半は各方面・県で「聖教拡大推進強化期間」を定め、聖教新聞の拡大にも挑戦しようと訴えてまいりました。「11・18」を目指しては、紙だけでなく聖教電子版も積極的に推進し、毎月の「セイキョウ ギフト」の紙面も大いに活用しながら、会員の購読者増加と友人読者の拡大に挑戦していきたい。
 
 もう一点、「活動者の拡大」についても、しっかり進めてまいりたい。
 
 その要諦は、訪問・激励、個人指導にあることは言うまでもありません。リーダーは“会合と個人指導の比率は「2対8」”の指針通り、訪問・激励を全力で進めていきたい。相手の話をよく聞き、活動に挑戦する人が増えるよう、心を砕きたいと思います。
 
 10月1日には、「教学部初級試験・青年部教学試験3級」が全国で行われます。池田先生はかつて、教学試験について「幸福勝利のための試験」「一騎当千の闘士を鍛えるための試験」とつづられました。
 
 大切なのは、試験に挑戦する皆さんが、“実践の教学”に打って出る「一騎当千の人材」へと成長を遂げられるかです。対象の方を最大に励まし、研さんをたたえながら、ともどもに「行学の二道」に励んでいきたい。
 
 そして、「友好の拡大」も、「活動者の拡大」も、一朝一夕に進むものではありません。時間も労力も必要です。だからこそ、可能な限り会合や打ち合わせを減らして、リーダー自らが友好交流に、そして訪問・激励に、勇んで打って出たい。
 
 逆に言えば、会合を行うと決めたならば、形骸化・惰性化しないよう、「信心の触発あふれる会合に必ずする」という主催者の一念と準備が大事になります。
 
 そして皆が集う場では、必ず御書や小説『新・人間革命』を学ぶ。聖教新聞を活用する。それでこそ、信心が深まり、実践への決意がみなぎります。毎月の座談会や地区の会合も充実させてまいりたい。
 
 ともあれ「10人の本当の友人づくり」も、「会合と訪問・激励は2対8」も、これまで確認してきた指針です。大誓堂完成10周年を目指しては、この指針に“本気”で挑戦する。“本気”で全うする。その「本気の戦い」があってこそ、新たな広布の展開がある。次なる勝利も見えてくる。
 
 リーダーが「何人の友と語り合えたか」「何人の同志のもとへ足を運べたか」、何より「何人と心を通わせることができたのか」。その歴史を残して大誓堂完成10周年を迎える決意も新たに、出発しようではありませんか。

大福徳の財務に

 一、いよいよ財務の申し込みが始まりました。丁寧な推進を何とぞ、よろしくお願いいたします。
 
 御書新版に新たに収録された御聖訓に「昔の徳勝童子は、土のもちいを仏にまいらせて一閻浮提の主となる。今の檀那等は、二十枚の金のもちいを法華経の御前にささげたり。後生の仏は疑いなし。なんぞ今生にそのしるしなからん」(新1928)と仰せの通り、日蓮大聖人は真心の供養に対して“来世のみならず、今世においても成仏の功徳が必ず現れる”と最大に賛嘆されています。
 
 大聖人直結の信心を貫き、世界広布を進める創価学会を守り支える真心の財務に、大福徳が積まれることは間違いありません。
 
 この下半期の財務推進については、あらためて御書を拝して御供養の精神をともどもに学び合いながら、最後まで真剣に祈り、絶対無事故で進めてまいりたいと思います。
 
 一、「大白蓮華」に連載されている池田先生の講義「世界を照らす太陽の仏法」は、いよいよ今月の9月号から法華経の「本門の肝心」たる如来寿量品第16の「御義口伝」講義に入りました。
 
 そこでは「南無妙法蓮華経の下種仏法こそ、末法の肝要」であり、その現代的な意義を、下種とは第1に「縁させること」、第2に「分け隔てをしないこと」、第3に「信ずること」と教えてくださいました。
 
 どんな人も妙法に結縁させ、分け隔てなく相手を信じ、万人の幸福を開く。その「人類史に燦然と輝く、平和への大対話運動」に連なる誇りも高く、前進してまいりたい。
 
 同じ「大白蓮華」9月号の巻頭言には、かつて東北の友に語った先生の言葉がつづられています。
 
 「時代は変わる。変えられる。必ず、このように広宣流布の道を切り開くという未来図を描き、目標を決めて、成就しよう! 心を決めて祈り、動いた分だけ、友情も連帯も広布も広がる」――と。
 
 さあ、大誓堂完成10周年へ、わが目標を明確に、必ず成し遂げるとの誓いを定め、時代を変え、未来を開く戦いを断固、進めていこうではありませんか!(拍手)