〈座談会〉 皆で成長できるのが教学試験 御書を開けば無限の勇気が湧く2023年8月28日

  • 世界中で情熱と求道の研修会
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  • 〈出席者〉長谷川 理事長、原田 教学部長、小泊 女性部教学部長、石田 男子部教学部長、池田 池田華陽会副委員長

 池田 10月1日の「教学部初級試験・青年部教学試験3級」に向け、全国で研さんの波が広がっています。
  
 原田 皆さんの奮闘に、心から感謝申し上げます。9月1日からは、試験に関する「教学講座」を会館、個人会場、モバイルSTB、SOKAnetで配信します。ぜひ、活用ください。
  
 長谷川 男女学生部、池田華陽会、男子部大学校生はじめ、次代を担う新たな人材群が挑戦する大事な試験です。昨年の任用試験を会友として受験され、“次の初級試験にも挑戦したい!”と、新たに入会されて挑む方もいます。
  
 石田 北海道・大空知総県の男子部では、受験者全員の合格を目指し、一人一人に責任者を立て、個別での勉強会を行うなど、細かな激励を重ねています。
  
 池田 池田華陽会のメンバーが、女性部の先輩と共に学ぶ姿も各地で見られています。「口に妙法をよび奉れば、我が身の仏性もよばれて必ず顕れ給う」(新704・全557)を拝し、「南無妙法蓮華経には、自身の仏界とともに、万物の仏界を呼び起こす力があるんですね。自分の無限の可能性を開くだけでなく、周囲の人を幸福の光で包んでいけるなんてすごい」と感動していた方もいました。
  
 小泊 女性部の先輩からも、「日蓮大聖人の烈々たる民衆救済の魂と創価学会の正義を、若い方々と一緒に学ぶことができ、広布拡大への誓いを新たにしています」などと決意の声が届いています。
  
 長谷川 池田先生が示された「教学を教えることは、信心を教えることであり、人材を育成することである」「仏法の法理を、懸命に、懇切丁寧に語り説いていくなかで、自然に、自身の生命もまた歓喜し、躍動してくる」との指針の通りです。教学試験は、受験者もサポートする人も、共に成長できる好機です。

歓喜と福徳広がる

 池田 華陽会は、9月を中心に開催する「華陽カレッジ」で、試験範囲でもある「日女御前御返事」の「この御本尊全く余所に求むることなかれ。ただ我ら衆生の法華経を持って南無妙法蓮華経と唱うる胸中の肉団におわしますなり。これを九識心王真如の都とは申すなり」(新2088・全1244)を学びます。
  
 小泊 女性門下に送られた、この御文では、妙法を受持して唱える衆生の生命の中に御本尊があり、「信心の二字」によって、確固たる幸福境涯を築いていけると訴えられています。つまり、幸福を外に追い求めるのではなく、自身の胸中に具わる仏の生命を涌現することの大切さを教えてくださっているのです。
  
 池田 29日付の聖教新聞に研さん資料が掲載され、林華陽会委員長の解説動画も視聴できる予定です。皆で学び深めていきます。
  
 原田 世界でも、教学運動が活発に展開されています。今月は、ウルグアイ、パラグアイ、チリ、ボリビアの友も参加し、アルゼンチンで南米教学研修会を開催。先月は、台湾で教学研修会が開かれ、約2300人が参加しました。また、ヨーロッパやアメリカでも開催されます。
  
 石田 教学試験も各国で実施されています。7月にはインドネシアで任用試験と初級試験が行われ、37会場で500人を超えるメンバーが挑戦。6月の韓国での中級試験には、184会場で約7000人の求道の友が受験しました。
  
 原田 池田先生が不惜の闘争で道を開かれ、仏法は192カ国・地域に広がりました。釈尊、法華経、日蓮大聖人、創価学会こそ、仏教の人間主義の系譜です。誰人の生命にも尊極の仏界が具わり、無限の可能性があることを、各国の友が学び、ますます世界広布は伸展しています。
  
 石田 日本の男子部では現在、「共に学び、共に語らう」をテーマにした教学運動「ブディスタ」を推進しています。青年部の言論サイト「soka youth media」の記事や“教学クイズ”などを活用しながら、人生の指針となる仏法の哲理や智慧を学び、友人らも交えて感想等を語り合う取り組みです。
  
 長谷川 先生は、「大白蓮華」9月号の巻頭言で、「教学試験への尊き研鑽も、世界各地での求道の教学研修会も、御本仏・日蓮大聖人の御賞讃は、いかばかりであろうか」とつづられ、「皆、現実の課題に挑みながら、多忙な中、時間をこじ開けての学び合いだからこそ、生命に刻まれ、歓喜と福徳が広がるのだ」と強調されています。日々、一節でも、一行でも御書を拝していくことが大切です。

求道の炎を燃やし、世界中の同志が仏法を研さん(7月、台湾での教学研修会)

求道の炎を燃やし、世界中の同志が仏法を研さん(7月、台湾での教学研修会)

地涌の菩薩と確信

 小泊 9月12日には、「教学部の日」を迎えます。1271年(文永8年)9月12日、大聖人が「竜の口の法難」に遭われ、発迹顕本を遂げられたことに由来します。
  
 長谷川 大聖人は発迹顕本されて以後、末法の御本仏として尽未来際の衆生のために御本尊を顕されました。その意義深き日です。創価学会は、大聖人に直結して広宣流布を進めている唯一の教団であることを、改めて確認していきたい。
  
 原田 振り返れば、2013年の夏、先生は「深く大きく境涯を開き、目の覚めるような自分自身と創価学会の発迹顕本を頼む」と呼びかけられました。私たち一人一人が、「地涌の菩薩」「大聖人の末弟子」であることを強く確信し、広宣流布にまい進することに、その根本があります。
  
 小泊 「御書を学ぶことは、大聖人の不屈の闘魂を滾らせ、民衆を断じて救わんとの大慈悲の心音を、わが生命に響かせゆく作業である。御書を開けば、無限の勇気が湧き上がる。いかなる苦難に直面しても、絶対に活路を開いてみせるとの大情熱と智慧が漲る」とも、先生は教えてくださっています。
  
 長谷川 困難が続く時代だからこそ、私たちは御書根本の軌道を歩み、自身の人間革命と広布拡大に挑戦し、いよいよ勝利の前進をしていきましょう。