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自分を自分であきらめるな!今日も勇猛精進で自分を乗り越えたい。昨日八区社協の打ち合わせ会。SDGsを推進することで、新しい人材を作り、子供たちを巻き込んだ地域づくりを作ろうと。今日もお元気で!
 

 

アフリカのカメルーンとコートジボワールを訪問して SGI事務総局・アフリカ部 太田知樹さん2023年1月21日

  • 地涌の同志が陸続と誕生 「師弟」こそ広布伸展の力

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 昨年12月20日から今月4日まで、アフリカのカメルーン、コートジボワールを訪問し、各国での総会や御本尊授与式などの諸行事に参加しました。
 
 日本からカメルーンまでパリ経由で約30時間。私にとって初めてのアフリカ訪問です。緊張した面持ちの私を現地の同志が温かく迎えてくれました。カメルーンの友が来日した折に、池田先生が大歓迎してくださったことに感動し、同じ心で迎えてくれたのです。
 
 滞在中、首都ヤウンデ、最大の都市のドゥアラ、エデアを訪問しました。この地域では、建物を借りて会館として使用しており、創価班や有志の役員が日常的に警備・清掃を担当しています。
 
 首都からドゥアラまで陸路240キロ。車は舗装されていない道も走行し、まるで遊園地のアトラクションのように揺れる地域もありました。交通渋滞も激しく、到着に6時間も要しました。さらに、会合中は頻繁に停電が起こります。
 
 しかし、メンバーは全く動じません。困難な環境をものともせず、活動に励む姿に感動しました。

環境に負けない広布への情熱

 ある女子部のリーダーは悪路をバイクで2時間かけ、メンバーの激励に奔走。砂煙を避けるため、ビニール袋をかぶっての移動です。今回、そのメンバーが晴れて御本尊を受持しました。数日後、御安置を終えて届いたメールには、質素な自宅の写真とともに「必ず境涯革命し、メンバーが集える立派な家を建てるから、今の家を見ておいてほしい」とのメッセージがつづられていました。誠実な励ましが広布に一人立つ青年を呼び起こしたのです。
 
 また、青年部の座談会に参加。そこで語られる悩みの多くは、「生死」「病気」「紛争」についてでした。ある男子部員は紛争地域で教員として勤務。「職場を離れたいが、辞めるわけにはいかない」――彼は命の危険と隣り合わせの場所でも懸命に信心を貫き、50人以上に仏法を語り、職場でも信頼を広げています。
 
 皆が悩みを抱えながらも、励まし合い、信心根本に前進する姿に、先生が「21世紀はアフリカの世紀」と言われた意味を垣間見た気がしました。
 
 何を聞いても“先生ならどうされるか”との一念が皆の根本にありました。「師弟不二」こそ広布伸展の原動力――そう確信する貴重な経験となりました。
 
 滞在最終日、カメルーンの執行会議に出席。初訪問の印象を単刀直入に伝えました。日本から初めて来た一青年にもかかわらず、私の話を真剣に聞いてくれたのです。年齢や立場に関係なく、同じ目線で議論しようとしてくれたことに心打たれました。

歓喜に満ちた御本尊授与式

コートジボワールの首都ヤムスクロで行われた御本尊授与式。参加者が「池田先生と共に勝利!」と歓喜のシュプレヒコールを(昨年12月31日)

コートジボワールの首都ヤムスクロで行われた御本尊授与式。参加者が「池田先生と共に勝利!」と歓喜のシュプレヒコールを(昨年12月31日)

 12月27日には、コートジボワール最大の都市アビジャンへ。
 
 空港を出ると高層ビルが立ち並び、立体交差なども整備され、急速な発展に目を見張りました。一方、都市部を離れると、インフラが不十分な地域が広がります。
 
 訪問したメンバー宅も、水道が通っておらず、トイレもためた水を使う必要がありました。決して裕福とは言えない住環境ですが、部屋には仏壇が置いてあり、どこで購入したのか尋ねると「仏壇の写真を業者に見せて、製作してもらいました」と。仏具をそろえることも困難な状況の中、各家庭が知恵と工夫を凝らし、信心を実践しています。
 
 同国で特に印象的だったのは、首都ヤムスクロとアビジャンで行われた御本尊授与式でした。会場を埋めた数百人のメンバーのほとんどが新入会者です。
 
 10年ぶりの授与式となったヤムスクロでは、330キロ離れた北部の国境都市から前泊して参加した友もいました。御本尊を頂くと、目に涙を浮かべる方や、「メルシー(ありがとう)、センセイ!」と叫ぶメンバーの姿も。ここに至るまでには、数々の試練がありました。
 
 数年前、一部のリーダーが私利私欲を満たすために組織を利用し、数々の不正を働いた挙げ句、会員を分断する「破和合僧」の画策に狂奔したのです。
 
 しかし、師弟不二と破邪顕正の信心を貫く同志が、“同盟唱題”や個人指導、小単位の会合に徹底して取り組み、団結の絆を強めていきました。
 
 そして、2018年5月、「コートジボワール創価学会」の新法人設立総会を開催することができたのです。
 
 それから5年――地涌の同志が陸続と誕生する授与式の光景は、アフリカの大地に正義と勝利の旭日が昇ったことを象徴するかのようでした。司会の呼びかけに合わせて「池田先生と共に勝利!」と皆が口々に叫び、一人一人が障魔に打ち勝った歓喜の姿でした。
 
 3回にわたる授与式で、新たに1000人を超えるメンバーが御本尊を受持することができました。

コートジボワールの新入会の友に、スガイ・アフリカ顧問㊨から御本尊が授与された(1日、アビジャンで)

コートジボワールの新入会の友に、スガイ・アフリカ顧問㊨から御本尊が授与された(1日、アビジャンで)

アフリカの世紀を実現する誓い

 12月31日、コートジボワール初となる新会館の起工式が挙行されました。完成すれば、アフリカ最大の宝城となります。式典には、周辺8カ国からの代表も出席。数年間、大規模な会合ができていなかったコートジボワールのメンバーにとって、SGI家族と喜びを共有できたことは何よりもうれしかったのだと思います。会館の完成に向け、さらなる戦いを決意する同志を見て、今後の発展に胸が躍りました。
 
 翌1月1日、アビジャンでの御本尊授与式が終了した時、時差の関係で、日本はすでに1月2日の午前2時。参加者が池田先生のお誕生日だと気付くと、自然とお祝いの合唱が始まりました。参加者の多くは先生にお会いしたことがありません。しかし、物理的な距離を超えて、「先生に届け」とばかりに歌う姿に師弟の精神を学びました。
 
 会合後、青年部リーダーとの懇談会に参加。帰国便の搭乗時間直前まで、活発な語らいが行われました。人材育成や地域の発展について、皆が真剣に議論を交わします。中でも「私たちにとって日本の組織がモデルです」と言われたことが印象的でした。日本の広布前進がアフリカをはじめ世界の希望となることを痛感し、さらなる拡大を決意しました。
 
 今回、2カ国を訪問して実感したことは、現地のメンバーが池田先生の「21世紀はアフリカの世紀」との指針をわが使命として、真剣に地域や社会で信頼の実証を積み重ねていることです。ある夜、現地メンバーと共に祈る中で、今回の訪問を振り返りました。想像以上に過酷な環境で、こんなにも多くの人が仏法を実践している。言語や文化の差異を感じさせないほど、御本尊と師匠を中心にした異体同心の団結が築かれています。
 
 池田先生がまかれた平和の種がアフリカの各地で花開き、爛漫と咲き誇っていることを目の当たりにし、世界広布の道なき道を開かれた師の偉大さを、改めて命に刻みました。
 
 アフリカ広布の使命を一層自覚し、目の前の一人から友情の連帯を広げていきます。