〈未来部育成のページ〉 未来部勝利月間に向けて〈上〉 自分を信じて挑戦を!2022年11月11日

 来月1日から始まる未来部勝利月間(18日まで)。進学や就職など未来部員一人一人が希望を胸に前進できるよう、エールを送っていきたい。今月の未来部育成のページでは月間に向けて、上下にわたって池田先生の指針と各地で奮闘する担当者などを紹介する(下は25日付の予定)。

本年8月に行われた全国高等部研修会の参加者。一人一人が夢を大きく膨らませ、挑戦の歩みをスタートした(東京・八王子市の創価大学で)

本年8月に行われた全国高等部研修会の参加者。一人一人が夢を大きく膨らませ、挑戦の歩みをスタートした(東京・八王子市の創価大学で)

〈池田先生の指針から〉

【祈り】
貫き通せば必ずかなう

 青春時代は誰しも悩みの連続です。勉強、進路、友達、家族、恋愛……。数えれば切りがないことでしょう。結論から言えば、信仰は、そうした課題に一つ一つ立ち向かい、勝ち開いていく原動力なのです。

 「祈る」ということは、人間にしかできない崇高な行為です。祈りは、自身の本源の生命の発露であり、計り知れない力を持っています。

 法華経には、「現世安穏・後生善処」という一節があります。“今の環境が必ず良くなり、そして、永遠に幸福になれる”という意味です。私たちの祈りは、今の悩みが解決できるだけでなく、自分を成長させ、皆を幸せにする人生を歩んでいくことができます。

 これが南無妙法蓮華経の究極の力です。

 そのための日々の勤行・唱題の実践です。

 本物の信仰とは、何かにすがる、弱々しい“お願いごと”“神だのみ”のようなものではありません。真剣に祈り、真面目に努力することで、本当の自分の力、本来の自分らしい可能性を存分に出し切っていくためにあるのです。より偉大な自分自身になるためなのです。

 もちろん、現実は、思い通りに進まないことも多々あります。祈って、すぐに叶わないこともあるでしょう。

 それは、例えれば、大地の深い所に埋まっている宝を取り出そうと必死に掘ったけれども、硬い岩にぶつかって、たどり着かないようなものです。そこで諦めてしまえば、宝を掘り出すことはできません。

 同じ道理で、いくら皆さんの生命の大地に無限の宝があっても、それを引き出していくためには、正しく掘る作業、つまり、正しい修行を粘り強く続けることが必要なのです。また、苦労して掘り進んでいくからこそ、体力も知恵もつき、生命力がグングンと鍛えられ、人生を力強く聡明に生き抜いていくことができる。
 (『未来の希望「正義の走者」に贈る』14~16ページ)

【進路】
ゴールは幸福になること

 私は、あえて具体的に「こうしなさい」とは言わない。諸君自身が決めることだし、状況は一人一人、違うからです。具体的には、身近な先輩も、優しく相談にのってもらいたいと思う。ただ、何をするにせよ、「人のせい」にする弱さがあるかぎり、希望の大道は開けません。

 まず、「全部、自分で決まるんだ!」「自分が強くなるんだ!」と、決意することだ。それもしないで、グチを言ってるだけなら、あまりにも、かっこ悪い。

 (中略)

 いつも私は信じている。使命ある諸君が、何があろうと負けるわけがない、と。君たちは、「勝つために生まれてきた」のだから! 夢に向かって、がんばってもらいたい。ご両親とも、よく相談してもらいたい。

 ただし、「希望の高校に行けなかったら、私の人生は終わりなんだ。未来も閉ざされたんだ」なんて、絶対に思っちゃいけない。

 その高校に入ることが、あなたのゴールではない。幸福になることが、ゴールです。

 かりに希望の高校に入れなくても、大学で志望校に入ればいい。大学がうまくいかなければ、社会人になるときに、勝てばいい。二十代でできなければ、三十代で挑戦すればいい。この繰り返しです、人生は。たとえ遠回りしても、最後に、勝利のテープを切ればいいのです。強くなることです。強い人が幸福の人です。
 (『希望対話』86~88ページ)

【子どもへの接し方】
尊敬し、信じ、守り、支える

 できるかぎり、子どもに「私は、あなたの最大の味方なんだ」という気持ちを伝えてもらいたいと思う。黙っていても通じる場合もあるが、そうでない場合も多い。

 「私は、あなたが、どんなふうになっても、絶対に、あなたを守る。あなたを支える。

 あなたが『いい子』だから愛しているんじゃない。『勉強ができる』から大事にするんじゃない。『がんばっている』から好きなんじゃない。あなたがあなただから好きなんだ。もしも、世界中の人が、あなたを非難しても、みんながあなたをいじめても、私だけは絶対に、あなたを守る! あなたは、私だけは信じていいんだよ!」と。

 あらたまって、そんなことを言う必要はないが、「心」もやはり、何らかの「かたち」にして伝えないと、わからない面がある。

 “雑音”の多い現代は、なおさらです。

 「ありのままの自分を、そのまま受け入れてくれる人」が一人でもいれば、「自分の幸せを自分以上に喜んでくれる人」が一人でもいれば、「その人がいる」と自覚していれば、人間は、そんなに大きく道を誤らないものです。

 お子さんを「一個の人間」として尊敬し、信じてあげてほしいと思うのです。

 そして、子どもは、時々「休む」ことがあるものです。それは親から見たら、怠けているだけのように見えるが、次へのエネルギーを「充電」している場合も多いものです。

 半年くらいしたら、また元気にがんばりだすことも多い。ゆったりと包んであげたほうがいいときに、追いつめると、逆効果になる場合があります。

 子どものために「よかれ」と思ってしたことが、かえって裏目に出る場合もある。本当にむずかしい。しかし、時間がかかっても、粘り強く乗り越えれば、かけがえのない経験となって光るものです。

 長い目で見てあげてください。親の愛を求めていない子はいません。親が信じてあげなければ、だれが信じてあげられるでしょう。

 あとは、叱らなければいけない場合も、「父母が同時には叱らない」――子どもは行き場がなくなってしまいます。

 また「他のきょうだいや、よその子どもと比べない」ことも大事だと思います。なにげない一言に、子どもは深く傷つくものです。
 (『希望対話』141~143ページ)

活用しよう!
SOKAnet「会員サポート」

 創価学会公式サイト「SOKAnet」には、「会員サポート」として、「新会員の友のために」や「教学入門 日蓮大聖人の仏法の教えと実践」など、学会活動や信仰について解説するページが用意されています。ここでは、「学会活動に関するQ&A」から抜粋したものを紹介します。未来部員への励ましにご活用ください。

Q「創価」ってどういう意味?

 「創価」とは、「価値創造」の意味です。

 人々が願ってやまない、「生命の尊厳」の哲理に立脚した、人類の幸福と世界平和の実現という究極の価値を創造しゆくことが、創価学会の根本目的です。
  
 ――現実的には何をするんですか?
  
 仏法の人間主義の実践を通して、一人一人が人間革命を成就し、真の幸福境涯を確立するとともに、生命の尊厳を説く仏法哲理を基調として、豊かな文化、人間性あふれる教育の創造を推進し、人類社会の向上に貢献することを目的としているのです。

Q題目はどれくらいあげればいいの?

 題目は「何時間あげなくてはいけない」とか、「何遍唱えなくてはいけない」といった決まりは、一切ありません。
  
 ――そうなんですか。目安のようなものがあると思っていました。
  
 池田名誉会長が「『ああ、すっきりした』と自分が満足するのが第一義です。その一日一日の積み重ねが、自然のうちに、一番いい方向へと人生を開いていくのです」と述べているように、心ゆくまで、真剣に唱えることが大事です。数にとらわれたり、形式的になったりせず、あくまでも自分が納得できるように唱えればよいでしょう。

Q「信心即生活」ってどういう意味?

 日蓮仏法においては、信仰と生活とは、切り離して捉えるものではありません。ゆえに創価学会では、「信心即生活」「生活即信心」と指導しています。

 御書には、「御みやづかいを法華経とおぼしめせ」(新1719・全1295)とあります。この「御みやづかい」とは、主君などに仕えることですが、今日の私たちの立場にあてはめれば、なすべきこと、果たすべき役割であり、職業・仕事・生活にあたります。したがって、この御文は、日々の生活がそのまま仏道修行の場であり、信心を根本とした自身の生き方を示す場であることを教えられています。
  
 ――生活が信仰を鍛える場所でもあるんですね。
  
 生活の場で直面するさまざまな課題に対して、御本尊への唱題を根本に真剣な努力を重ねていった時に、その現実との戦いそのものが、私たちの仏界の生命を湧現させる機縁となり、自身の生命変革の舞台ともなるのです。