「青年不戦サミット」への池田先生のメッセージ2022年9月10日

  • 創価の青年は“地涌の光明” 人類の未来を照らしゆけ

会場となった神奈川文化会館から海を望む

会場となった神奈川文化会館から海を望む

 我らの恩師・戸田先生の「原水爆禁止宣言」65周年に当たり、原点の天地・神奈川での「青年不戦サミット」、誠にご苦労さま!
 
 全国の青年部の代表と共に、希望の宝たる未来部の皆さんも凜々しく参加してくれ、何より頼もしく感じられてなりません。
 
 「核兵器なき世界」への我らの闘争は、一貫して師弟の共戦であります。不二なるがゆえに、行き詰まることはない。
 
 当時、恩師の宣言を報じた聖教新聞の同じ日の紙面で、私は、核兵器は「全世界の共通の憂い」であるとの主張を発表しました。その後も、私は師の心を心として、折々の会合で、“核兵器の使用を断じて許してはならない”と訴え続けたのです。
 
 その年の秋、戸田先生にお供して東海道本線に乗った折、道路建設の第一人者であった人物と知遇を得る機会がありました。語らいが弾む中、その方は先生の信念に感銘し、「あなたは絶対に崩れない心の道路を、全世界につくろうとしているんですな」と言われたのです。破顔一笑された恩師の姿がよみがえります。
 
 まさに、世界の民衆の生存の権利を守り抜くために、何があろうとも「平和と人道の大道」を断固として開いていくのが、我ら創価の師弟の誉れ高き使命なのであります。

各方面の参加者がグループに分かれて今後の取り組みを協議(4日、神奈川文化会館で)

各方面の参加者がグループに分かれて今後の取り組みを協議(4日、神奈川文化会館で)

 核兵器廃絶を求めてやまぬ市民社会の人々やNGO(非政府組織)との連帯を強める中で、「原水爆禁止宣言」の精神と響き合う「核兵器禁止条約」が昨年発効し、本年6月にはウィーンで第1回の締約国会議が開催されました。日本と各国のわが青年部の代表が出席し、核時代に終止符を打つためのグローバルな挑戦を力強く後押しする一翼を担ったことも、恩師はさぞお喜びでしょう。
 
 法華経に「日月の光明の 能く諸の幽冥を除くが如く 斯の人は世間に行じて 能く衆生の闇を滅し」(妙法蓮華経並開結575ページ)とあるように、世界の混迷がいかに深まろうとも、創価の青年一人一人が“地涌の光明”となって時代変革の行動を続ける限り、晴らすことのできない闇など、決してないはずです。
 
 「いまだこりず候」(新1435・全1056)という不屈の学会精神で「青年不戦」の声を強めながら、人類の未来を照らす若き世代の光のスクラムを敢然と広げゆくことを念願して、私のメッセージとします。(大拍手)

サミットの参加者が記念のカメラに

サミットの参加者が記念のカメラに