おはようございます。今朝の部屋の温度は18℃。世界の平和のために、人間の連帯を!

地球民族主義の理念で、世界の友がつながることが、これからは大切になる。国家間から人類としてのあり方が問われる時代だ。より良い生き方の中に、人類の連帯は構築できる。今日もお元気で。
 

 

「大学・学術講演」を読んで――読者からの投稿 〈第20回〉中国 復旦大学2022年5月22日

 
 創価新報の連載「創造する希望――池田先生の大学・学術機関講演に学ぶ」に寄せられた読者からの投稿を紹介します。今回は、第17回(本年4月号)で掲載した復旦大学での講演「人間こそ歴史創出の主役」(1984年6月)を読んでの投稿です。
 
 

埼玉県新座市 高澤幸代さん

 池田先生は講演で、「歴史がよりよき現在と未来のための、つまり『生』と『人間』のための糧」とされてきた中国の歴史意識について言及しています。
 
 世界が緊密に繋がっている今、ウクライナを巡る問題は、各国に影響を及ぼしています。そうした状況の中で本講演を学び、先生が示された「一切の運命を我が身に受け止め、毅然としてたじろがぬ一個の自立した人間像」の構築は困難を乗り越えていく上で大切な姿だと感じました。
 
 私は、2010年に東京・創価高校の箏曲部の一員として、中国を訪問しました。これは、文化庁と全国高等学校文化連盟の主催による交流事業の一環として派遣されたものです。滞在中は池田先生を「名誉教授」として迎えている中山大学を訪問するなど貴重な経験を積むことができました。当時、日中関係は悪化の一途をたどりつつありましたが、どの訪問先でも中国の方々は私たちを歓迎してくれました。こうしたことを通して、先生が中国の友と結んできた絆がいかに強いものかを肌身で感じました。
 
 正しい歴史認識は大切ですが、それ以上にどのような未来を創るかが肝要だと思います。歴史を自らの行動を省みる糧とし、“自分が歴史を創る主体者である”との決意に立って行動していきます。
 
 私は今、池田華陽会のリーダーとして活動しています。先生がいかなる相手とも友情を結んできたように、勇気を出して希望の絆を広げてまいります。
 

愛知県小牧市 宮田卓弥さん

 本講演で池田先生は、中国伝統の歴史観について論及。民衆が脇役に甘んじてきた歴史に、終止符を打つため、「“タテ”に自立の人間像を掘り下げ、確立するとともに、“ヨコ”には、そうした人間と人間とを結ぶ世界市民の連帯の波を、千波万波と広げていかなければなりません」と主張しました。
 
 さらに、時代の急速な流れによって、人類は“宇宙船地球号”として緊密に一体化を強めていると訴え、希望あふれる世紀を開くには、「人間こそ主役」との歴史観の確立が必要だと論じました。
 
 第2代会長・戸田城聖先生は、自らの信条として言語や人種、文化の違いを超えて人類は結ばれるべきであるとの「地球民族主義」を提唱。この師の思いを継いだ池田先生は、本講演前年の1983年から毎年発表している「SGIの日」記念提言をはじめ、識者との対談や、世界の大学・学術機関等での講演など、恩師の願いを実現するため、世界平和への行動を貫かれました。
 
 私自身、池田門下生の一人として、偉大な師匠に連なり、職場や地域の友人と絆を結ぶ対話に挑戦しています。また、中部男子部では現在、地域に貢献するため、家族や友人と共に近隣の公園や広場などの清掃活動を実施。大きな反響を呼んでいます。
 
 足元から起こす運動から社会変革の波は起こるとの確信を胸に、“今いる場所でできること”に挑み抜いてまいります。