おはようございます。今朝の部屋の温度は5℃。寒い朝です。

先生は、私たちに具わる何ものにも負けない仏の生命を、「内発の力」と表現されています。「仏界の生命という『内発の力』は、誰も、何者も、奪い去ることはできません」「負けずに祈り抜く。その心が、すでに仏です。断固として現実の勝利となって現れていきます」と。
信力行力で最高の一日を!今日もお元気で!
 

 

〈紙上教学研さん 御書根本の大道 池田大作先生の講義に学ぶ〉第3回 歓喜の祈り2022年2月5日

 「御書根本の大道 池田大作先生の講義に学ぶ」の第3回のテーマは「歓喜の祈り」。十河総神奈川女性部長の担当で『調和と希望の仏法――「人間の宗教」の時代へ』を研さんします。

富木尼御前御返事

 我らは仏に疑いなしとおぼせば、なにのなげきかあるべき。きさきになりてもなにかせん。天に生まれてもようしなし。竜女があとをつぎ、摩訶波舎波提比丘尼のれちにつらなるべし。あらうれし、あらうれし。南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経と唱えさせ給え。
(新1317・全976)

勇気の指標 著作から

 日蓮仏法は、何かにすがるような弱々しい信仰ではありません。
 不撓不屈の信念で希望を引き出すのが、日蓮仏法の祈りです。この仏の智慧と力の源泉が、南無妙法蓮華経の唱題行なのです。大生命力を引き出せるかどうかは、どこまでも信心によるのです。
 ◆◇◆ 
 諸天をも揺り動かすような確信の祈りであってこそ、わが胸中の仏の生命を自由自在に現していくことができるのです。
 この内発の力によって立ち上がった一人こそ、真正の勇者です。その勇者は、自身の生命が躍動しているから、そのまま、周りの人に勇気と希望を送ることができるのです。
 ◆◇◆ 
 私どもは、偉大な「人間革命の仏法」を持っています。いかなる困難にあっても、自身の抱いた目標を貫徹する強い意志力と忍耐力は、わが胸中にある。それも無限にあるのです。
 ◆◇◆ 
 「ちかいし願やぶるべからず」(全232・新114)と仰せの通り、誓願を貫き通す覚悟が、自他共の人生を無限に勝ち開きます。(中略)
 師弟の大誓願を胸に、一人立つ真正の勇者として、「人間革命の勝利王」のスクラムを、いやまして広げていこうではありませんか!

神奈川文化会館から山下公園を望む(2003年11月、池田先生撮影)。池田先生は、神奈川で「正義」「共戦」と揮毫し、世界広布への新たな闘争を開始した。先生は友に詠み贈った。「肝要なのは 『正義』なるがゆえに 断じて勝たねばならないという 我らの強靱なる不退の一念だ 『仏法は勝負』だからだ」

神奈川文化会館から山下公園を望む(2003年11月、池田先生撮影)。池田先生は、神奈川で「正義」「共戦」と揮毫し、世界広布への新たな闘争を開始した。先生は友に詠み贈った。「肝要なのは 『正義』なるがゆえに 断じて勝たねばならないという 我らの強靱なる不退の一念だ 『仏法は勝負』だからだ」

諸天を動かす誓願の唱題を

十河智美 総神奈川女性部長

 先日、池田華陽会のメンバーから、“仏法対話し、友人が入会を決意しました!”との喜びの報告を伺いました。
 今、各地の池田華陽会が、はつらつと前進し、女性部の桜梅桃李のスクラムが躍動しています。
 喜びの春へ、富木尼御前を励まされた大確信の一節を拝します。
 日蓮大聖人は、病気がちだった富木尼御前に、“女人成仏の道を開いた「竜女」の跡を継ぎ、必ず成仏できる”と、魂を揺さぶるように激励されます。
 さらに、未来には成仏して、“一切衆生が喜んでお会いしたいと願う仏”(一切衆生喜見如来)として敬愛された摩訶波舎波提比丘尼と同列に連なるとまで仰せです。
 “絶対に幸せになれる。勝利できる。何も心配ない”――病と闘う彼女の不安を打ち破り、境涯をパッと開かれるような大聖人のお言葉です。けなげに信心を貫いていた尼御前は、どれほど勇気づけられたことでしょう。
 永遠に崩れることのない成仏の大境涯を開く源こそ、「あらうれし、あらうれし」との、大確信と大歓喜の祈りであることを心に刻んでいきたいと思います。

仏界を自由自在に

 「日蓮仏法は、何かにすがるような弱々しい信仰ではありません」――池田先生は御文を拝し、このように講義されています。
 私自身、祈りの姿勢を一変させることができた体験があります。
 支部婦人部長(当時)だった時、広布拡大に挑むも、弘教が進まず、悩んだことがありました。祈っても祈っても結果に結び付かず、“こんなに頑張っているのに、どうして?”と、苦しくなっていきました。
 そんな時、会合で、ある方の“どれだけ題目を唱えれば祈りがかなうのでしょうか”との質問に、幹部の方が答えているのを聞きました。
 “策や方法ではなく、あなたが「題目しかない」と確信して祈っているかどうか。その一念が大事ですよ”
 目からうろこが落ちる思いでした。結果を焦るあまり、“かなう・かなわない”にばかり執着している自分に気付いたのです。
 “そうだ! 広布のため、師匠のためにと題目を唱えている。友人を幸せにしようと悩んで祈っている。この地涌の菩薩の祈りがかなわないわけがない!”――命の底から喜びが込み上げ、歓喜と感謝の祈りに徹することができました。
 そして、会合から帰ったその日に、友好を深めてきた友人に対話すると、入会を希望されたのです。
 以来、その歓喜のままに同志の皆さんを励ます中で、次々と弘教が実っていきました。あれだけ悩んでいたことがうそのように、壁を破る拡大を果たせたのです。
 確信と歓喜の祈りに勝るものはありません。
 先生は、私たちに具わる何ものにも負けない仏の生命を、「内発の力」と表現されています。「仏界の生命という『内発の力』は、誰も、何者も、奪い去ることはできません」「負けずに祈り抜く。その心が、すでに仏です。断固として現実の勝利となって現れていきます」
 そして、諸天を揺り動かすような誓願の祈りこそが、「わが胸中の仏の生命を自由自在に現していく」要諦であることを教えてくださっています。

広布の勝利の峰へ

 今、神奈川の女性部の友が、各地で「二月闘争」の先頭を走っています。そこにはコロナ禍をはじめ、いかなる試練にも負けない、誓願の祈りが光っています。
 ある地域の圏女性部長は、息子さんの不登校やご両親の介護、大好きだったお姉さんの逝去と、幾度も試練の風雪に襲われました。“もう立ち上がれない”とさえ思ったこともありましたが、師匠と同志の励ましに支えられ、今こそ「まことの時」と、宿命を使命に変える題目で立ち上がってこられました。
 全てを勝ち越えてきた彼女の圏では、小説『新・人間革命』を学びながら前進。多くの友が、さまざまな困難に直面しながらも、“今こそ宿命転換の好機”と、希望を胸に生き生きと広布拡大に駆けています。
 70周年の「二月闘争」から、「3・16」へ。そして本年の広布勝利の峰へ。
 誓願の祈りを根本に、正義と勇気の師子吼で、師弟共戦の凱歌のドラマをつづっていきましょう!

メモ

 「富木尼御前御返事」は、建治2年(1276年)3月、下総国(千葉県北部など)の門下・富木常忍の妻である尼御前に宛てられた御消息である。夫の富木常忍が亡き母の遺骨を奉じて、身延の日蓮大聖人をお訪ねした折、富木常忍に託して病身の尼御前に与えられた。