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ブラジル・ペルナンブコ連邦大学が池田先生に名誉博士号2021年12月7日
- 付属高校に「池田国際教育研究コース」を開設
ペルナンブコ連邦大学のゴメス総長（最前列左から5人目）をはじめ大学関係者、ブラジルSGIの代表が授与式を終えて記念のカメラに収まった（同大学のパウロ・フレイレ野外音楽堂で）
ブラジル北東部の名門・ペルナンブコ連邦大学から、創価大学創立者の池田大作先生に「名誉博士号」が贈られた。平和主義者として、紛争の解決や教育・文化などの分野で多大な功績を残してきたことをたたえたもの。授与式は4日午前（現地時間）、ペルナンブコ州レシフェ市の同大学パウロ・フレイレ野外音楽堂で挙行され、アウフレッド・マセド・ゴメス総長から代理であるブラジルSGI（創価学会インタナショナル）のシラトリ理事長に学位記が託された。席上、同大学の付属高校に「池田大作国際教育研究コース」を開設することが発表された。
「ペルナンブコ連邦大学が創立75周年を迎えたこの時に、池田博士に重要な称号の授与を執り行うことができ、ペルナンブコ州の社会全体と一緒に祝賀できることを大変うれしく、光栄に思います」
授与の辞に立ったゴメス総長は、感動の面持ちで語った。
また、モアシル・アラウジョ副総長は「わが大学の柱であるパウロ・フレイレ氏に加えて、もう一つの柱として池田博士に加わっていただき、本学は唯一無二の学府となりました」と。
パウロ・フレイレとは“ブラジルの教育の父”と呼ばれる同大学の卒業生。貧しい民衆の教育に生涯をささげ、1964年の軍事クーデターで祖国を追われた後も識字教育を推進した。その教育は“対話”によって人間としての成長を促すものだった。本年は生誕100周年に当たる。
2人の大教育者の魂を継ぎ、世界に貢献する人材を未来へ送り出したい――授与式は、その熱い思いがほとばしる式典となった。
博士の人間主義に学び世界貢献の人材を未来へ
「人類の変革と発展を目指した世界規模の大学たれ」とのビジョンを掲げる同大学の創立は46年。
レシフェ市を中心にカルアル市、ヴィトリア・デ・サントアントン市に三つのキャンパスを有し、経済科学、教育学、薬学、政治学、法学、物理学、栄養学等の100を超えるコースに約4万人の英才が学ぶ。
ペルナンブコ連邦大学のキャンパス。ペルナンブコ州の州都レシフェに立つ
卒業生の一人で、教授や教育センター長等として長年にわたり大学の発展に尽くしてきたゴメス総長のリーダーシップのもと、今やブラジル有数の名門学府に。学生能力試験の結果をはじめ、大学の体制やコースに対する学生たちの満足度、研究の業績などで、同国教育省からも高い評価を得ている。
池田先生への「名誉博士号」の議案は、総長自らが提出し、大学審議会の全会一致で決定した。そのニュースは、大学のウェブサイトでも紹介され、ブラジルをはじめ世界7カ国・地域に創価教育機関を創立したことや、人類の未来のために平和提言を発表してきたことなど、先生の多岐にわたる功績をたたえている。
授与式が行われたパウロ・フレイレ野外音楽堂
式典の会場となったのは、偉大な卒業生の名を冠したパウロ・フレイレ野外音楽堂。
大学公式サイトでもライブ配信され、多くの観衆が見守る中、ペルナンブコ連邦大学の儀典員の司会で厳かに開幕した。
ゴメス総長の開会宣言、マジソン・ゴイス・ジニス教授による推挙の辞に続き、「名誉博士号」授与の決議書が朗読され、学位記への署名が行われた。
池田先生に贈られた「名誉博士」の学位記
そして、学位記がゴメス総長から代理であるブラジルSGIのシラトリ理事長に手渡され、大学のローブと帽子が贈呈されると、会場の参加者から祝福の拍手が送られた。
次いで、池田先生の謝辞を、シラトリ理事長が代読。アラウジョ副総長、ゴメス総長が祝辞を述べ、授与式は幕を閉じた。
大西洋を望む港湾都市として発展するレシフェ。港の近くにあるマルコゼロ広場に設置されている「RECIFE」のモニュメントは、観光客のみならず地元でも人気のスポットになっている