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世界市民の要件として示した「智慧・勇気・慈悲」を育むことこそ、人種差別や異文化対立、気候変動など、人類が直面する切迫した課題の解決につながっていくと。
根本は人間の生き方が問われている。仏法で説く生き方は21世紀の新しい指標となる生命尊厳の哲学だ。
人間自身の変革こそ時代の要請へと!今日も壁を乗り越えていこう。今日もお元気で!

 

米デポール大学の池田研究所が第2回「池田・創価教育研究国際会議」2021年7月6日

  • 世界市民の育成など巡り

第2回「池田・創価教育研究国際会議」に参加した研究者ら(16日)。会議では、40を超える講演や研究発表が行われた

第2回「池田・創価教育研究国際会議」に参加した研究者ら(16日)。会議では、40を超える講演や研究発表が行われた

 アメリカのデポール大学「池田大作教育研究所」が主催する第2回「池田・創価教育研究国際会議」が6月16日から18日まで(現地時間)、オンラインで開催され、150人以上の教育関係者が参加した。
 
 全米最大のカトリック系私立大学である同大学は、2014年に北米で初めて「池田大作教育研究所」を設立。18年には、修士課程「世界市民育成のための価値創造教育」オンラインコースを開設している。
 
 会議では「2030年を目指して――創価教育学体系の意義と国連のSDGs(持続可能な開発目標)」をテーマに、池田大作先生の思想と創価教育の現代的役割について活発なディスカッションや講演が行われた。

全米第3の都市シカゴにあるデポール大学。創立120年以上の伝統を誇る

全米第3の都市シカゴにあるデポール大学。創立120年以上の伝統を誇る

 初日(16日)には、同研究所のジェイソン・グーラー所長が、牧口常三郎先生、戸田城聖先生、池田先生のそれぞれの「世界市民思想」について概説。池田先生が米コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジの講演(1996年6月)で世界市民の要件として示した「智慧・勇気・慈悲」を育むことこそ、人種差別や異文化対立、気候変動など、人類が直面する切迫した課題の解決につながっていくと訴えた。
 
 17日には、米パデュー大学のイザベル・ヌニェス教授が基調講演(要旨はこちら)した。同教授は、「心次第で環境は変えていける」との池田思想に着目しつつ、学びの原動力は歓喜であると指摘。教師自身がその歓喜を環境に左右されずに生み出せるようになることで、学生たちを刺激し、未来の着実な変革を開く力となると強調した。
 
 最終日(18日)には、ドイツのドルトムント工科大学研究員であるダグラス・ヤセック博士が、一人一人に新たな価値観を誘発し、向上心のある状態を作り出す「変容的教育」を紹介。デポール大学のゴンザロ・オベリエーロ助教が、「人間革命」の概念を基礎とした教育の意義について述べた。

デポール大学のオベリエーロ助教が、人間革命と教育について講演(18日)

デポール大学のオベリエーロ助教が、人間革命と教育について講演(18日)

 会期中には、「池田思想の実践」「教育における文学や芸術、詩心」「世界市民教育への新たな指針」などを巡って、研究発表や質疑応答も行われた。
 
 18日の閉会式では、同大学のポール・ザイオンツ教育学部長があいさつ。人生のあらゆる事象を肯定的に捉える池田思想を、教育の分野にさらに応用していきたいと語った。