狂ってしまいたい。
何もかも失うくらいに、そう命さえも無くすほどに。
『狂いそうだから、苦しいのさ』
誰かが言った。
『狂ってしまえば、苦しくない』
獣の王様は、気楽なんだな。
何も考えたくない、何も考えられない。
それでいいのさ。
何もしたくないなら、しなきゃいい。
いつかしたくなる、しなけりゃならぬ。
だからそれまで一休み。
ブラックキュラソみたいな空に、キューブアイスのような月一つ。
欠けていく、欠けていく。
溶けるよに、冷えていく。
そんな冬の想ラ。