闇の中に、漂う船。
願わくば、我を導け。
今は届かぬこの想い、連れ去っておくれ。
届かないまま持ち続けるのは、苦痛でしかないから。

闇の中に浮かぶ剣よ。
この身と想いを切り裂いておくれ。
それで全てを忘れられるなら、安いものさ。
辛さを抱えたままでは、貴方の元までも向かえないから。
この世の中は、善意で満ちている。
全てが善かれと想い、造られた。
たがその結果を否定するところにこそ、悪意がある。
聖者も思想が違えば、タダの独裁者。
独裁者もまた、求められれば救世主。
所詮、人の命は結果を出すためには、あまりにに短い。
雪が降る。
雪が降る。
空を隠すように、冷たく、白い雪が降る。
雪が積もる。
雪が積もる。
大地を覆うように、静かに、優しく雪が積もる。
まるで、真実を忘れさせるように、偽るように。
春が来れば、溶けてしまうのに、真実の上に積み重なっていく。
凍てつく雪は、人を陥れる。
だから、人は、春を待つ。
忘れた真実を取り戻すために…。