高三で鬱状態になり、1ヶ月休学してギリギリ高校を卒業した息子。卒業後は一年自宅療養後に専門学校へ進学。一年間は楽しく通っていたものの、2年生になる直前で鬱状態再発で退学。再び自宅療養の後に、突然大学受験を宣言する。


先日、初めて鬱再発の原因と、大学受験をしようと思ったきっかけを息子から直接聞く機会に恵まれた。


詳しく書くと身バレするので省略せざるをえないが、息子が尊敬するAさんと会話するのを聞く機会があり、(もちろん息子の許可は得た上で立ち会った)そこで語られたこと。



専門学校は、久しぶりに友達ができて楽しかった。しかし、1年生の終わりに行ったインターン先で、どうしても合わない人がいた。もともと勉強内容に興味があった訳ではなく、このままニートではまずいと焦って進学した学校だった。嫌な人と働いてでもやりたいことでは無かったことに気がついてしまい、病んだ。


専門学校退学後に興味を持った俳句。おひとり様で参加した句会ライブの帰り、東京に立寄る。その際、自分はひとりぼっちで寂しかったけれど、周りは友達や恋人や家族と一緒に楽しそうに過ごしていた。それがとても羨ましく、「仲間が欲しい。そうだ、大学に行こう。友達を作ろう。」と思ったと。


更に、今年大学に合格した弟にも刺激を受けたと言っていた。


何もかもが中途半端な自分にすっかり自信を失っていた自宅療養期間。受験勉強を始め、勉強を頑張り続けていられることに、我ながら驚いているとも言っていた。


語られる内容には辛い時期の話もあって、当時を思って聞きながら泣きそうになった。でも、未来を見据えて語る息子はとても堂々としていて、ここで泣くのは何か違うと思った。


話を聞いてくれていたAさんが、息子を「本当にすごい、頑張って!また会いましょう。」と認めてくれて応援してくれたのも、とても嬉しかった。


いつか、一番最初に息子の人生を大きく変えた、高校時代の話も聞ける時が来るだろうか。