美味しいと思う幅が広い人でないと

楽しめない食品の中に

ブルーチーズ

鮒ずし

があるね


母方の実家が滋賀県だったので

子供の頃から、冷蔵庫に

祖母が作った

鮒ずし

なれずし、とも言ってたな、

が、あって


子供の頃は

何が美味しいのか分からず


でも親が食べるので

一緒に食べていた


親父は、味の素を少しだけつけて

酒のつまみにしていた


そのあと、ご飯の上に

鮒ずしを並べて

横に少しの米の部分を添えて

お茶をかけて、フタをして蒸らして

シメに食べていた


今の、アラカンの私に

もしこの鮒ずしのお茶漬けがあれば

こんなご馳走は他にない


もう

鮒ずしは

一匹5000円出しても買えなくなった


今は

近い味のする

ブルーチーズとワインで

この複雑な味を楽しんでいる


いろいろ

やりたいことがある


鮒ずしの伝統を

引き継ぐこと


ブルーチーズと同じ

味がするこの鮒ずしの作り方を応用して

もっといろんな食材で

試すこと・・・


鮒ずしのフナは

子持ちのメスで

骨ごと漬けるので

お茶漬けにしてふやかして食べたり

ちょっと歯ごたえが残って

口の中で何度も噛んで味わったり


ずっとフナだけじゃ

もったいない


って思ってた・・・




あと何年生きるのか分からないが


今の日本のくだらないことに付き合う時間よりも


こういうことがしたい


あと二十年生きられたなら

今の俺なら

この鮒ずしの味を

もっと広げることができる気がする


やらずに死ぬのか

やって死ぬのか


俺が決めることだ


お金の計算など

なんの価値もない・・・