「忘れたい思い出ほど、大切な思い出なんだ」
ちょうど大学向かってるときにキャプテンが歩いてきた。
同い年で今はキャプテンになったやつ★私はやめたけどね
サークルやめて早1年。個人で連絡取ることはしょっちゅうあってもなんとなくこいつからは避けてた。
「お前、引退式来る?」
「行かんわ。私行く価値無いし。」
何気なく答えたつもりやった。でもこいつの何気ない言葉がものすごく心に来た。
どれだけ現実を避けようともこの仲間にあったのは運命。
辛いときは支えてくれ、一緒に笑い、泣いて、遊んで、ご飯食べて。
かけがえの無い存在。
でもこのサークルにいて途中から正直辛いことのほうが多かった。
大好きな人は私を裏切った友達と付き合った。
もちろん彼は知らなかったようやけど。
話すたびに指輪が見えて・・・顔も合わせるのも辛くなった。
それは私が乗り越えなければならない現実やった、でも私にはまだその力は無くて、でも自分以外どうしようもない問題やった。でも心の奥底に誰かが助けてくれると思ってた。
ちょっとは人に頼りたくて、気づいたらサークルのせいにしてたのかもしれない。
辞めてからは同期と会うのもしんどくなって、一人楽しめなくてやめた自分が情けなくなった。
そのうち、”パー子(私)なしではサークルなんてありえない”といっていた子たちが楽しそうにしている様子を見るのも嫌になった。
彼らが成長した結果だったのにね。
私が抜けてからは大変だったと思う。だからそれを皆は補完し乗り越えた。
実際それがちょっと寂しかったり・・。
そっからは被害妄想が働くばかり。自分がいじめられっこの気分になってくる。
「私なんてどうせ」
毎日こればっかり。
学校にも行く気がしない。何にもする気が無い。楽しかった分記憶を抹消したい。
居場所をなくした人間てほんと気力なくなるわ。
一人で落ち込んでいても意味無いのに。
サークル辞めた分がむしゃらになにかをしようとしたけど”仲間”がいないとできないや・・。
そんなときにこいつに会った。
そして気づいた。
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