プラダを見た悪魔2
遅ればせながら、観てまいりました。結論から言うと、とてもよかった20年ぶりの続編にもかかわらず、俳優陣の見た目はほとんど変わっていないことに驚く一方で、作品全体からは社会の変化を強く感じた映画でした。ひとつ気になったのはファッション面。パトリシア・フィールドが手掛けていた頃と比べると、ファッションそのものにそこまでフォーカスが当てられていないように感じるほど地味な感じ。スタイリストのセンスかな?正直華やかさが普通の映画と変わらなかった。有色人種の登場人物が増え、多様性やルッキズムへの意識の変化もファッション業界の変化と見た。新たな秘書役、いわば新エミリー的な存在も個人的にはそこまでおしゃれとは感じず美味しい役なのに目立ってなくてもったいない。そして、当時は圧倒的な存在感として描かれていたミランダ節も今回は控えめ。コンプラには勝てないのか。彼女の衰えや時代の変化を象徴するようなシーンが多く描かれていて、彼女も人間らしくずいぶん丸くなったなあと愛おしく感じてしまった。ここぞとばかりに描かれるアジア人像は、真面目で小柄で、どこか野暮ったいという昔ながらのステレオタイプ。これに憤慨する人もいるようですが、考えてみればアンディだって最初はダサい存在として登場し、そこから華麗に変身していったわけです。もし続編があるのだとしたら、今回のキャラクターも、その変化を描くための重要な役割を担っているのかもしれないね。K-POPが世界的人気を誇る時代になっても、長年のステレオタイプはそう簡単には変わらないのだなアンディの新恋人役については、実は胡散臭い人物だったという展開を密かに期待していたのですが、そのアイデアは採用されなかったよう。新重役予定の二代目世間知らず息子も悪く描かれるかと思いきやなんだかんだいい人に昇格。歳を重ねて余裕が出たアンディ、社会に合わせるより自分らしく生きる。でもランウェイでの過去があるから決めるとこはバッチリ決めてくるファッションスタイル。結論として。RUNWAY 誌らしくない、でも素敵な映画でした。私が印象に残ったのはネイビーの使い方。今年の秋からマネするんだ