昼過ぎ、ドラマの再放送を見ていた。阿部寛が主役を演じる学園ドラマで、学内に特別進学クラスを設けて、その生徒たちの東大合格を請け負う弁護士が阿部寛である。
最終回、大学の受験結果発表シーンで、クラスの5人がそれぞれ自分の受験番号を、掲示板のなかに探していた。
このドラマ、今までに2回見たことがあったのだが、そのいずれも第1話だった。おもしろそうだな、とは思っていたのだが、時間の都合上、見ることができず、今回たまたま、見る機会に恵まれたのが最終回だった、というわけである。
受験した5人が合否の発表の場におもむくシーンを見ながら思ったのは、5人がいっしょになって、結果を見に行くのはいかがなものか、ということである。
というのも、ことは受験である。5人がすべて合格、ということは考えにくい。ふつう、合格と不合格の2つのグループに分かれてしまう。この両者には、どうしても壁が出来てしまうはずだ。
自分ならば、不合格した人になんと声をかけていいのかわからない。
というか、自分が合格者側に立って、書いているのはちょっとずうずうしいな。車の免許は1度、不合格になっている。そのときは、たしかいっしょにいた友人は、私に向かってなにも言わなかったな。
そんなことを、考えながら、それでも仲間でうれしいこと、悲しいことを共有するのが青春か、などと自分を納得させた。