なぜ辞めさせなかったか。



  やりたいということは全部やらせた


昨日のつづきで。


長男が野球を辞めたいと言ってきた時。


まぁ、野球を辞めるわけではなく、正式にはそんな怒鳴り散らす指導者がいる硬式チームをやめて、ゆるく楽しくやってる中学の軟式野球部に入ると言い出した。


うちには子供三人いますが、それぞれが真剣に考えて、これがやりたい、と言ってきた場合、お金や手間がかかろうとも、なんでもやらせてきました。自分の道は自分で決めて欲しい。助言できることもあるかもしれないけど、自分の子供とはいえ別の人生を歩んでる1人の人間だ。そして何事も経験。


ですが一回だけダメと言ったのがこの時です。


辞めちゃだめだよ。そう伝えました。


私も正直、グランドで人間性をも否定するようなこと言って怒鳴り散らすクソみたいな指導者(暴言すみません悲しい)に子供預ける気もなかった。


ですがね、途中で辞める子になってほしくなかった。

別に辞めることは悪いことじゃない。生きてれば、逃げるが勝ち、の状況もある。


私はどこか挫折や失敗することを知って欲しかったのかも。それまでは体格に恵まれ、環境に恵まれ、何事も大した努力なしに常に日の当たるところにいた長男。


野球とは、団体競技とは、そしてこれからの人生とは、本当に不平等だ。どんな努力も報われなかったりする時もある。そして世の中理不尽なこともたくさんある。


そんな中2の子にそんな試練いらんやろ、と言われるかもしれないけどね。おかげで理不尽耐性バッチリついたわけです。


結局引退まで辞めることなく、そして不動のエースとして最後までプレーし、今の高校野球部監督さん自らにお声かけいただいたわけです。


エースなのに試合に出してもらえないことも続きました。後輩が投げて、自分は一球もマウンドで投げさせてもらえずブルペンにいた試合も何度もありました。不平等さはいやというほど学んだわけです。


そのチームの卒団の頃にはね、その指導者さんの愛情が選手達に伝わってたんですよ。名誉のためにも追記、変な人ではなかったですよ。引退試合の後は、涙流して選手達に、勝たせてあげられなくてごめん、と何度も謝ってました。卒団式でもボロボロ泣いてたし泣き笑い


人は誰でも天才になれる。一つのことをずっと継続することだ。好きなことは辞めちゃいかん。好きこそ物の上手なれ。芸は身を助ける。継続は力なり。


Lots of Love,

mylo