「担任の先生が、急に厳しくなったんだよね。」


昨晩、中2になった次男がそんなことを言いました。いきなり小テストをして、社会科の先生なのに漢字のテスト(おそらく一般常識を解いてる問題なのかな)も含んでた、と。


急なテストにみんな良くできなかったようで、先生が全員に向けて怒り出したらしい。次男自身のテストの結果は悪くなかったらしいが、とにかく先生はクラスのみんなに対して怒ってる。


みんな勉強が足りない、全体的に平均点も下がった、これからは補習をやっていく、などなど。

ちなみに次男は私学の中高一貫校、中等部は各学年20人を切るような感じで先生も生徒も全員同じで持ち上がりだ。


「懇談会で、保護者から何か言われたんじゃない?学校でもっと勉強見てくださいとか」


との次男の見解。なるほど。確かに一昨日は懇談会だったもんね。ランチご一緒した保護者の方々、確かに学校で補習がない、フォローもない、などなど口にされてたっけ。家では勉強しなさいって言ってもやらないし、私立なんだからもっとよく見てくれないと!と言ったご意見を聞きました。


次男には発達の特性がある。小学校在籍中は個別支援級に通っていた。いわゆるADHD、自閉症スペクトラムといった診断で、行動を落ち着かせる薬なども服用している中程度くらい。なので小学校での学習はほとんどやってない。社会、理科なんて一度も参加してないんじゃないかな、というくらい。そのような特性はあるが、本人の目的意識がはっきりしていたせいか、受験をクリアし、新たな生活が一年前より始まった。


学校楽しい。友達も面白い。勉強はついていってるよ。遅れはとってないと思う。いつもそんな感じで、とにかく楽しそうだ。


「あれじゃ、先生みんなから嫌われちゃうよ」

先生の急変に戸惑いと理不尽さに、はぁ?と思ったようだが、先生を少し心配している様子だ。


私は子供達に勉強しなさい、と言わない。言うべきなのかもしれないけど、それぞれに頑張ってることがあるし、勉強をしないことで私には迷惑をかけてない。次男の前年度の成績は、少人数のクラスではあるけど、順位は4,5番目くらいだった。もっと勉強しなさい!というべきなのか?


早く寝なさい!は言う。しっかり寝ないと背は伸びないし、心身ともに健康な体を保てない。ここはうるせーなと思われてるけど、言う。


私自身、学生時代部活に明け暮れてちっとも勉強しなかった。本すら読まなかった。でもあの時もっと勉強しておけば良かった、と思ったことはない。だから子供達に勉強しなさいといえないのかも。そして今でも親友でいてくれる友人達に出会ったのは、この部活動を通してだ。ここまでの人生で、ピンチを何度も救ってくれたのもこの友人達。そして今、厳しい状況でも走り続けることができる。これも部活動を通して培った根性かな。


今50歳になりましたが、学び続けてます。勉強好きです。本を読むのも好きです。学生の時は泣きながら定期テストの勉強して赤点取ってたけど、今英語の先生やってます。


次男には、小学生時代に良い思い出がない分、青春を謳歌してほしい。勉強できなくたって、本人が幸せで、健康に元気に生きていてくれるだけでいい。勉強は本人が必要に応じて取り組んでいれば良い。勉強面白いって思うタイミングは人それぞれだから。


親からの、「勉強しなさい!」

は本当に必要なのでしょうか。


Lots of Love,