仕事を終えて、あわただしく自宅にもどり、しばらくぶりの磯釣りの準備を整えて東海汽船に乗り込んだ。
同僚の釣友と二人で、三本岳に渡船する目的で三宅島に向かった。
東海汽船の出船の銅鑼の音を感じる間もなく、ウイスキーを飲んで寝てしまった。
ポケット瓶だが、久しぶりにサントリーのオールドを飲んだ。なんだか、学生の頃を思い出した・・・といっても当時は手の届かない酒だったが・・

東海汽船は錆が浜港に到着した。宿から近い・・
総勢14人が、同じ釣り宿に集まっていた・・・三本岳の渡船準備も慌ただしく、6時20分には渡船に乗り込んだ。今回は、マカド根に乗った。

マカド根は、以前、釣れた思い出がある。
少し、風があったが無事に磯に乗れた。全員がマカド根に乗ったため、かなりの数の人数が並ぶことになった。釣り宿の常連のメンバーも並んでいる。渋谷の釣具店のFさんの一行5名、常連のEさんの一行4名、単独の常連が2名、ガイドのKさん、私たちの2名が並ぶこととなった。それぞれ、割と個性的な方々だ。(人のことは言えないが・・)

船が着いた場所に、釣り座を構えたが、下を望むと、たくさんのメジナ群れが見える。
餌に対する食い気も高く、活性の高いメジナが上まで登ってくるさまが見える・・・・圧倒的な魚影の濃さは、三本岳らしかった・・・・
2m近くあるサメが、うろうろと回遊してくる・・・・シイラがすごいスピードで泳いできたが、あっという間に去って行った。餌取りも多く、チョウチョウウオが群れてきて、餌がメジナの深度まで届く前に食べられてしまう・・・
いつものように、ディセターで、ある程度沈める釣りをしていたのだが、「潮が早すぎる」ため、メジナのいる階層に届いても、あっというまに左から右に流れてしまう・・・浮力のひくい番手を使っても、ウキがしもらず、「湧いている」状態になってしまう。同じような釣り方の天狗ウキの常連も、潮の速さに閉口しており、場所を変えた。私は、同じ場所で2時間ほど、粘った末に1枚釣り上げたが、40センチくらいだろうか・・・

1枚釣り上げると、坊主がなくなったと安心して、ビールを飲んで朝食をとったが、疲れがどっと出て、磯場で昼寝をしてしまった。さわやかな天気で、とても風が気持ちがよく、すっかりいい心持ちで寝てしまった。
なぜか、地下鉄の中で仕事をしている夢を見ていたが、目が覚めると、どこにいるのか自覚できないくらい熟睡していた。釣らないと・・・

釣を再開したが、さきほどと同じく、潮が速すぎてウキがしもらない(うまくなじむように沈まない)・・・ディセターの浮力をいろいろ変えても、やはり、メジナにいる層に届かないか、届いても、あっというまに流れていく・・・
釣れない私の横で、場所変えをした同僚が、良型を何枚かあげていた。
彼は、1月の釣では、釣果は私と変わらなかったのだが、その後、2月~3月にかけて八丈島で徹底的に釣りの特訓をしたとのこと・・・・毎週、八丈島に通って、かご釣りのヒラマサレコードを持つ人から、いろいろと手ほどきを受け0号のウキで、テンションをかけた状態から「ちょっとづつ出す」コツを教えてもらったそうだ。その達人は、「釣り方の基本は全部一緒!」と強調してそうだが・・・明確な特訓の成果が出ていた。
私は、前回の不調時に、ハリスが短すぎたことが原因だったため長めのハリスをとっていた。しかし、あまり効果はなく、逆にあたりがとりづらくなっていたようだ。
ディセターや天狗うきが向かない潮目なのかとも思ったが、宿のK氏が、横で釣り始めたら、天狗ウキを使ってすぐに釣っていた。K氏はプロなので、当然といえば当然なのだが、短いハリスで、へちを狙って釣って駄目なら、すぐに、ウキを変えて、10m先に投げ、あっという間に良型を釣っていた・・・・手返しも早く、釣りの技術は圧倒的だ。
今考えれば、ディセターの0番を使って、ハリスにガン玉を打ち、テンションをかけながら、すこしづつドリフトさせればよかったのだと思う。
フライフィッシングの別寒牛川のときもそうだが、魚は喰っているのだが、テンションがかかっていないためアタリが取れないのが原因だと感じた。
これまでの、渓流の経験から、ナチュラルドリフトで喰わせることが、基本だと感じていたが、以前よりも、変に技術的な工夫をするようになったため、アタリをとれるラインの張りが取れなくなったのだと反省した。

3時に上がり、時間があったので錆が浜港で、メジナを狙うが、まったくあたりがなかった。
割と、大型のメジナが釣れる場所だと聞いたが、廻りも誰も釣れていなかった・・・地磯を含め、本島の側はあまりよくないようだ。その日は、それで納竿した。

翌日は、錆が浜港の同じ場所で、朝3時から電気ウキで夜釣りをした。
桟橋を選んだのは、ヘッドランプが足りなかった理由だが、風が強く、波が高かった・・・
オジサン(ヒメジ)が2匹とウツボが釣れたが、その後、アタリもなくなった。
宿に帰っても、常連のみなも同様にあまり地磯廻りはよくなかったようだ・・・・

少々、早かったが9時には納竿した。
同僚は、翌日のことを考え飛行機で帰宅した。私は、船で帰った。
今シーズンの磯釣りは、これで終わりかもしれないが、三本岳の圧倒的な自然に触れることができたのは、よいリフレッシュになった。ただ、解決すべき釣りの技術上の課題が残って、気になっている・・・
次の予定は、北の大地でフライフィッシングを計画している。
<覚え>
〇 ロッドケースを新調のこと
〇 ロッドバンドを追加準備