9月の連休を利用して、また、北海道に釣りに行くことにした。
 単身、朝6時の飛行機で羽田を出発し千歳空港の近くのショッピングモールからレンタカーを借りて、ゆっくりと4時間かけて朱鞠内湖に到着したときは、すでに12時過ぎだった。
 
 レイクハウスの中野さんにすぐに会うことができて、釣り客は誰もいないが2時に渡船をしてくれることになった。時期は少し早いがイトウの気配はあるとのことだった・・
 片づけも早々に、渡船してイタリア半島に渡してもらった。
 覚悟していたが、結構、冷える・・・・小雨も降ってきた・・・・
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 ウグイやワカサギのボイルは見える・・・・
 ただ、小さいボイルであまりワカサギの大きさが解らない。まれに、フライを追ってくるウグイのような小さ目の魚が確認できた。
 2時から、キャストを続けて5時前に、ちいさいが30センチ少しと思われるイトウが釣れた。
 イトウでこんなにちいさいのは初めてだったが、イトウはイトウ・・・・
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 少し、リリースに手間取ったが、元気に湖に帰って行った。
 イトウはかなり臭いがあった・・・・
 中野さんたちが迎えに来てくれたのは、6時過ぎで、すでにあたりは暗かった。
 その後、レイクハウスで、冷え切った身体を風呂でほぐした・・・・毎回、レイクハウスでは気が遠くなるほど気持ちがよい風呂に入れる・・・・
 いつも出してくれる、ダッチオーブンのチキン料理を魚に、持ち込みのワインを飲んだ。
 
 私以外の泊り客で、10日間の休みを利用してミニベロ(折り畳み自転車)で移動しているという、金融機関にお勤めの紳士がおり、自転車のことをいろいろ教えていただいた。
 彼は、利尻島で登山をして、そのあと、ミニベロで一日70キロ移動して天塩を経由して朱鞠内湖に来たとのこと・・・・一人でもとても楽しそうだった。
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 あらかじめ、Yunさんと相談していたのだが、一緒に、朱鞠内湖で落ち合い、朝5時の渡船で渡してもらうことにした。Yunさんは、寝ないで4時過ぎに朱鞠内湖に到着したそうだ。いつもながら、タフな方だと思う・・・
 
 5時の渡船で、浮島というところに渡してもらった。イタリア半島よりもよさそうだとのこと・・・・
 ワカサギかウグイのボイルが見える・・・・
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 朱鞠内湖は、圧倒されるほど清冽な風景が広がる。
 風がなければ鏡のような湖面になり、白樺やブナの低い森が広がる。澄み切った空気を感じることができる・・・・
 まれに、イトウのライズが見えるが50m以上沖でもじるようで、岸近くにはよる気配はなかった。
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 Yunさんもペリーポークでキャストを続ける。月が見える・・・・
 魚信はなかったが、久しぶりの朱鞠内湖を満喫することはできた。
 10月に入れば、もっと、良い状況になるとのことだ・・・・
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 結局、10時過ぎに上がることにした。
 中野さんに電話したら、美人のNPOの方が迎えに来てくれた。颯爽とモーターボートで送ってくれた。
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 海岸でのサーモンフィッシングが、今の時期できるようなので、やってみたかったのだが、110さんが先行して行っていたので情報を得たところ、釣り客が多く駐車場がいっぱいで、向かい風で鮭があまり寄っていないとのことだった・・・近くの河川で釣りをすることにした。
 
 この川も一年ぶりに来たが、このポイントはYunさんが以前、大釣りをしたとのこと・・・
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 Yunさんのフライボックスを見せていただいたが、例の自作フライボックスに改良がくわえられて落ちにくくなっており、綺麗なチューブフライやイントルーダーが整然と並んでいた。
 エッグサッキングリーチという、イクラを咥えたヒルを模したフライをいただいた。この時期はこれが一番のフライだそうだ・・・・
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 鮭が産卵に上っていた。
 漁業規則で河川に上った鮭は釣ってはならない。国内ではごく限られた河川のみで調査による鮭のみ捕獲が認められている。したがって、鮭を釣るつもりはなく、レインボートラウトを狙っているのだが、鮭が何匹か釣れてしまった。当然にすぐにリリースした。
 産卵床があるので、そこを避けてキャストする必要があるが、その産卵床の下流に、流れてきたイクラを狙うレインボーが付くようだ・・・・・
 5時過ぎに、鮭の付場とは違う、レインボーの付場で、鮭と違う速い動きのファイトがあったが、途中でリールを手で持ったため切られてしまった。レインボーだったかもしれない・・・・でも、多分、鮭かな・・・
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 近くのオートキャンプ場で、車中泊をすることにした。
 
 Yunさんと、ベンチでビールとバーボンを飲みながら、いろいろ釣りのお話をさせてもらった。
 この時期は、毎週のようにこういう釣りを続けるようで、きちんとスタイルが確立されている。
 フィールドの情報を仲間と交換しながら、ハードな移動で行く場所を選び、釣りに熱中して、夜は、少しのバーボンを飲んで、ボルボワゴンで車中泊、朝はボルボのハッチを開けて、ディレクターチェアでコーヒーを飲む・・・・、フィールドのコンディションによってはストイックなスタイルのようにも感じる・・・・
 
 北海道といえども、そうそう釣れるものではないが、Yunさんのスタイルは、一皮むけた贅沢な楽しみ方のように感じる・・・
 
 翌朝は、5時に起きて、6時に靄のなかのフィールドに立った。
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 増水していることをみんな知っていたのか、昨日は、誰もこなかったが、8時過ぎになると、ポイントに車が2台、3台と集まってきた。みんなフライマンだったが、全員、Yunさんのことを知っているようだった・・・・
 
 その日は、千歳空港にレンタカーを返す予定だったので、早めに切り上げ8時には納竿した。
 別れの挨拶もそこそこに、急ぎ千歳空港に向かった。(ちょっと、心配して早く切り上げすぎた・・・あと、二時間は釣りができた・・・・)
 
 結局、目的のイトウは30センチ弱ではあったが釣ることができ、ニジマスは釣れなかった。
 釣れてはならない鮭が釣れてしまったが、いずれも、いずれも素晴らしいフィールドで釣りができた。
 しばらく、北海道に行けないが、次はアメマスの釣りになるだろう・・・・
 来年は、9月下旬か10月上旬に、もう少し、長い逗留をしてみたいと思う。
 
 千歳空港から、ボーイングB747-400で羽田に帰ったが、この機種はいわゆるジャンボで、一世を風靡したものの、今月でANAでは使わなくなるそうだ。パイロットが、時代の流れで使われなくなり寂しいことですが、お別れですとアナウンスしていた。よくわからないが、パイロットにも思い入れがあるんだろう・・・
 
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<覚え>
〇 ティップは水面に着けること。あたりが取れず、湖面に波紋を出してしまう。
〇 海のサーモンはディスク付きのリールでなければ止められない。ティボーあたりを探すこと
〇 タックルの手入れを、ロッドは磨き、551を注すこと、リールも同様
〇 9月下旬は、北海道の朝晩はダウンが必要