<知床の夏(ペキンの鼻)>
 もう、4回目になるが毎年8月終わりの終末に、知床のペキンの鼻に渡船し、カラフトマスを釣る。
 今回は、会社の同僚と二人の釣行となったが、Yunさん達のチームに合流させていただいた。
 30℃を超える猛暑の東京を昼に出発し、午後3時前には20℃の中標津空港に到着した。すぐに、食糧や発泡スチロール箱などを調達のし相泊港に8時過ぎに到着した。
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<相泊温泉>
 午前3時の集合時間まで、相泊温泉の駐車場で仮眠する・・・
 相泊温泉は、明治32年に発見され、日本最北東端に位置しており、海岸を掘った露天風呂で、湯は湯船の中から湧き出ている。晴れた日には、水平線に北方領土「国後島」を望むことができる。
 温泉は快適だったが、駐車場でのキャンプは禁止されているのでテントは張れないが、やむを得ずビニールシートで雨対策をしてベンチで寝た。
 
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<将栄丸>
 3時には、久しぶりにお会いするYunさんのチーム「北の達人」たちと集合した。
 総勢10名で、渡ることとなったが、一年ぶりにお会いする方もいる・・・・みんな、そろってパタゴニアのセンスのいいレインジャケットを着ていた。
 渡船は、毎年、利用する「将栄丸」にお世話になった。
 ヘアダイの船頭さんは、紫のウェイダーがトレードマークで、子供のころから知床で育ち、半島を知り尽くしている。強面だが、いろいろと親切に配慮してくれる・・・・
 世界遺産でもあり環境省や役所の指導もかなり厳しくなったようで釣りや渡船に対しても、いろいろと指導があるようだ。知床の自然は厳格に保護すべきだが、ずっと、カラフトマス釣りの渡船は続けてほしい・・・・
 
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<人を恐れない熊>
 船頭さんの話では、「人を恐れない親子熊が、番屋の近くにいるため、危険な状態が続いている。様子をみて上陸することとなる。」とのことだった。
 昨年、一昨年と、ペキンの鼻で熊に遭遇し、熊自体は珍しくないが「他の熊よりも人なれしすぎているため危険である。」とのことで、十分な注意を要する旨につき念を押された。毎日、熊にあっている船頭さんにしては珍しいサジェッションだった。
 4時に渡船が出発し、ペキンの鼻には4時半頃に到着した。しばらく様子を見たが、熊も見当たらず、上陸することができた。親子熊は滝の下(さらに北に位置するクズレ滝)に移動したのだろうとのこと・・・
 
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<カラフトマスの釣り>
 上陸してすぐに釣りを始めるが、番屋から海に向かって左手の浅いプールにもカラフトマスが群れているのが確認できた。
 さっそく、フローティングのスカジットコンパクト28fをつなぎ、9fのリーダーを連結のうえ、小さ目のオレンジのフライを結んだ。
 しばらくキャストすると、ひったくるようなあたりがあるが、2Xのリーダだったため、すぐに切られてしまう・・・・
 そのうち、潮が引いてきてカラフトマスが沖に行ってしまった・・・
 隣の同僚や、Yunさんがヒットする様がすぐに伺えたが、小一時間ほどでヒットしなくなってしまった・・
 朝食も取らずに9時前までキャストしていたため、食事をとりタックルのセッティングを見直すこととしたが、雨がかなり強くなり、雷が鳴り始めた・・・・
 雨になることを想定していなかったため、着替えを持ってこず、終始、濡れ鼠のままだった。8月といっても知床の寒さは堪える。
 
 昼前に意を決して、雨と雷の中でキャストをすることとした。リーダーは12fに付け直して、3号のハリス(ティペット)を繋ぎ直した。
 番屋の傍に小さい川が流れており、そのバックウォーターにカラフトマスが群れてくる。
 風が強く、海に向かってキャストする右から左に強く吹いている・・・・鱒は風下側にたまるようで、川の左側では足元まで寄ってきた・・・・
 
 雨のなか12時過ぎになって、ヒットが連続し、何匹も釣れた・・・・いくらでも釣れる・・・・
 手前の場合は「すれ掛かり」が多いが、少し遠投してフライを漂わせると口を使う。しかし2対8で「すれ掛かり」だった・・・・
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 YunさんとSYUさんのラインシステムは、フローティングのAFSラインにインタミのポリリーダー、ティペット3号を繋いでいた思う。110さんは、スカジットコンパクトに15fのリーダを繋ぐそうだ。
 小さ目のオレンジ色のフライが特に有効だった。ウェイトやコーンヘッドはつけない。
 
 気が付くと誰も廻りにいなくなり、雷がだんだん近づいてきたので、2時頃には番屋に戻った。
 
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<キャスティング>
 110さん、SHUさん、Yunさんのキャスティングは、それぞれスタイルが違うが、無理がなく何時間でも安定したキャストができる。
 Yunさんはペリーポークで、右手前に小さく折りたたみ、小さ目のDループを作って無理なくキャストする。2番手重いシューティングヘッドを使うことで、安定した飛距離を確保するとのこと・・・
 110さんはスペイにこだわらずにスカンジコンパクトをオーバーヘッドで投げて、飛距離のあるキャストを繰り返す・・・
 私の技術とタックルでは、風が強く、ペリーポークができないため、もっぱら110さんと同じ方法でキャストした。
 
<二人の達人のヒットシーン>
 
<食事とスコッチ>
 雨のため、番屋の中で食事をさせてもらった。
 シェフHさんの白子のバターソテーは知床の楽しみの一つだが、今年も作っていただいた。新鮮なカラフトマスの白子はとても美味しい・・・自宅では味わえない・・・
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 今回もスコッチを持参した。モンキーショルダーというスコッチを探してきた。
 このスコッチは、WG社が所有する3つのモルトの、グレンフィディック、バルヴェニーと、謎の第三のモルト「キニンヴィ」がヴァッティンブされたスコッチである。思ったよりバランスのいいウィスキーだった。
 
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 帰りの船は、ディズニーランドの乗り物のように揺れたが、みんな、笑顔でペキンの鼻を後にした。
 あっという間に時間は過ぎてしまった。知床が終わると童心に帰った夏休みが終わる。
 
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 相泊港で、みんなに別れを告げて、中標津のホテルに向かった。
 
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 続く