同僚2人と三宅島で知り合った釣人と、都合4人で八丈島に磯釣りに行った。
一日目は、八丈小島の一ノ根に渡船した。
二日目は、神子様(みこさま)という、地磯のハナレ(地磯から離れた岩礁帯)に渡船することとなった。
神子様とは、あまり聞かない呼び名だが、神子とは巫女とほぼ同義で使われているようで、一般の神社に属し、神職を補佐する女性を指し、カンナギとも呼ばれることがある。
八丈小島の離れ磯にも、カンナギという名称の磯があるが、八丈島の磯の地名は神道となにかしら関連があるのかもしれない・・・・

朝、5時半の電車で羽田空港に向かい、7:30の飛行機で八丈島空港には8時半には到着した。
八丈フィッシングクラブの方に迎えに来てもらい、急ぎ準備をして10時発に出発の優宝丸(渡船)に乗り込んだ。他に客はおらず、4人で貸切の状態だった。

小雨がぱらついたものの、思ったよりも波はなく、ほとんど凪の状態だった。
心配した天候は問題なかった。
すぐに、私はチャカ場(船着き場)で釣りを始めたが、チョウチョウウオが多く、ほとんど餌が求めている棚に届かない状態だった。

一の根の船着き場の反対側は、餌取りのチョウチョウウオもおらず、イスズミが大量に湧いているようで、時間帯によっては、ほとんど入れ喰いに近い状態になる。
かなり型のよいイスズミが釣れたが、一度は50センチを超える抜きあげることができないサイズのイスズミが釣れた・・・・タモの用意がなく流されてしまったが、相当な大きさだった。

八丈小島は、10時過ぎから5時までの半日だったが、腕が痛くなるような大釣りだったものの、ほぼ、すべてイスズミだった。
同僚たちは、ソウシハギやオヤビッチャもかけていた・・・

宿は、港に近いロッジにとったが、八丈FCの宝亭で食事をとり、10時過ぎには就寝した。
翌朝は、地磯のハナレの神子様に渡るため朝5時に出船した。
今度も、客はおらず、4人だけの船となった。

日の出直後の船で、八丈島周辺を廻りこむ。

八丈小島と違って、乗船時間は20分ほどと短いが、廻りの風景は人を寄せ付けない自然を感じさせる。
神子様に上り、すぐに釣り座を確認する。

同行した、三宅島の釣り人OMさん(110キロ)は、天狗ウキを使う釣りで三宅島に通い、かなりの達人だ。
流す釣り方や、へちで沈ませる釣りまで、さまざまなバリエーションで釣りをする。
私は、天狗ウキは高価(1個4000円を超える)で手が出ないため、ディセターで対応しているが、天狗ウキを借りて試してみると、かなりの飛距離がでることが、ディセターとの違いだった。

同僚も天狗ウキを使って釣っている。
6時から二時間ほどは、まったく釣れない状況が続いた。
同僚の一人が、疲れて眠ってしまった・・・・

そのうち、10時を過ぎると急に型のよいオナガメジナが釣れるようになった。
あらかじめ潮時表の釣れる時間を同僚が専用の書籍でチェックしてくれていたが、そのとおりの時合いだった。
オナガメジナは45センチ程度を筆頭に数が釣れたが、巨大なサンノジをOMさんが釣った。
60センチは超えており、かなりの重量がある。

最終的には、ブダイ、マダイ、オナガメジナ、イスズミ、サンノジ、キュウセン(ベラ)と、いろいろな種類の魚が釣れた。
八丈島の島民は、サンノジやイスズミを常食しているようで、「釣れたら持って帰ってきて」とクーラーボックスを預かっていたが、ほぼ、満杯になった。

1時半に納竿し、磯を上がった。
疲れたが、目いっぱい遊んだ感覚がする・・・・・

これから、暑くなるため磯釣りはしばらくいけないかもしれないが、なかなか目標の50センチオーバーのメジナには出会えない・・・
来シーズンには、準備を整えて改めて挑んでみたいと思う。
<覚え>
〇 ファイアブラッドのガイドのはずれ修理
〇 ディセターL:4補充(オキアミ色)
〇 V10の配合餌は、白くてオカラのよう。