必要に迫られ、組織デザインの本を読みなおしている。
 
 随分、以前に購入した書籍もあるが、引っ張り出して・・・・・
 現在の仕事の解決策のヒントになればいいかと思って引っ張り出したが、ビジネス理論と実務は乖離が大きすぎて、なかなか悩ましい・・・・
 
 まだ、考えをまとめている最中だが、参考になる読書メモだけ箇条書きにしたい。
 
イメージ 1組織デザイン (日経文庫)
 
■ 基本形は、機能別(職能制)組織、事業部制、マトリクスの3つでそのバリエーションを理解する必 要がある。
  分業については、垂直分業、水平分業、機能別分業、並行分業とがあり、それぞれのメリットがある ものの、分業は働く意欲の低下や、調整・統合の難易度が上がる現象が発生する。
 
■ 組織設計の事前の調整には、標準化を進めることが肝要で戦略シナリオの共有が基礎となる。
  作業の流れ「処理のプロセスのスムーズな連動」については、生産工程(効率)にデコボコがある
 場合の解消方法を検証する必要があり、バッチサイズの小規模化して解消する方法が考えられる。
 
■ ヒエラルキーのデザインにおいては、管理の幅とフラットな組織は「何人の部下でも対応できるとい
 う管理者は存在しない。3~4人の部下から例外事象を報告・相談されても対応できるが、50人には
 対応できないことが通常」であり、管理の幅(組織の階層数)は、従業員数によって決まってしまう
  例外事象の数と対処できる能力の見極めが重要である。
  また、例外事象についてもグルーピングがきわめて重要である。
 
■ 怠業の原則にもあるように、フリーライダー(ただ乗り)の職員の発生を防ぐためには、設計された責任感が必要であり、管理職と管理職候補を作る少人数チーム編成が有効である。
 
■ 「最新の組織デザイン」とは幻想にすぎない。
 
■ 社内の人材プールに依存して戦略を策定していると、戦略が内向きのコンセンサス形成に引っ張られて非合理的なる危険性がある。
  「現場を知りすぎた人が作る戦略は現場の仕事から一歩も抜け出さない」

 
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経営組織経営学入門シリーズ (日経文庫) 「金井教授」
 
金井教授のテキストで体系的にまとまっている。
■ 読み込みまとめ中(直接に参考となる部分は一部のみ)
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■ マクロ的なデザインの部分について読み込み中
  「部門化」とは、組織がアウトプット(例えば商品)を生み出すまでの一工程で、まず作業を分解し、そのなかで類似の作業はひとつにまとめ、分けるべき作業は切り離す。複数の作業工程を1つにしたり、切り離したり、商品をまたがってまとめたりすることを、「部門化」という。
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    第1部 ミクロ組織論
 第1章 リーダーシップ
 第2章 やる気
 第3章 意思決定と集団の行動
第2部 マクロ組織論
 第1章 組織構造論
 第2章 組織機能論
 第3章 組織ネットワーク
 第4章 企業間ネットワーク
 
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■ 設計手法の部分について読み込み中(他社事例について参考となる部分があるが、直接引用が難しい)
 
■ 組織分析に当たっての、「組織機能」、「組織要件」、「組織風土」

組織機能 : 企画、意思決定、調整、実行、評価
組織要件 : 責任、資源、報酬、権限
組織風土 : 事業展開のスタイル、資源配分のバランス、評価の特徴、外部からのイメージ、社員間の意識、意思家定パターン
 
■ ERP、EVAの活用法
ERP:企業全体を経営資源の有効活用の観点から統合的に管理し、経営の効率化を図るための手法・概念、およびこれを実現するITシステムやソフトウェアのこと。
 
EVA (economic value added):企業ファイナンスにおける収益性指標の1つ。事業活動から得られた利益(税引後営業利益)から投下資本にかかる資本コスト相当額を差し引いた余剰利益をいう。当該事業が一定期間(短期間)にどれだけの経済価値を創出したかを示す。
 
EVA=(税引き後営業利益)-(投下資本×加重平均資本コスト)