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2月に入って、インフルエンザに罹患して、四日間の間、安静にした。
寝てすごしたので、あっという間に四日間が過ぎたが、ビジネス書も整理していないので、年初のテーマのはじめに「見える化」の整理をしたいと思っている。

もう、「見える化」という言葉を聞いてから、5、6年ほど経過した覚えがあるが、結局は、いわゆる生産工程の「可視化」「目で見える管理」で、要は企業活動の様々なものを「見える」ようにする試みのことだと認識している。

異常、問題、実績、マニュアル、顧客ニーズなど、それらが見えていれば、企業はコストを明確に意識し、無駄を削減でき、また、顧客ニーズに応じた市場を的確に捉えることができるはずである。

しかし、実務を担当する現場を見る力を強化するには、複雑化し、高度化した業務の体系においては、担当者が能動的に高次元で問題解決ができる能力を培うことが最重要である。結局は、管理者がすべてのケースにマニュアルを作ることができない・・・・

ただ、一連の課題・問題・コストを見えるようにすることは極めて重要で、いわゆる「見える化」に取り組む必要がある。

しかし、実務を具体的な「見える化」するためには、かなり労力を伴い、現在の事務手続きや各種の業務を細分化、フロー化、チャート化したり、仕事を「見せる」ための準備を要する・・・結局はこれに対する、チームマネジメントとなるのかもしれない。さらに、この成果が経営陣に見えなければ意味をなさない。(ここが一番厄介・・)

以下、本書について実務に応用ができそうな点を要約

○ 「そこまでやるの?」が真の「見える化」

○ 現場力の3条件
 =問題解決に対する「当事者意識」、高い志による「優位性構築」、全員理解・参加の「組織能力」

○ 「見えている」と勘違いしている企業の四つの共通点
  ① 悪い情報が見えていない
  ② 組織として見えていない
  ③ タイムリーに見えていない
  ④ 伝聞情報(あったらしい)しか見えていない

○ 計画達成のP(Plan)DCA+問題解決のP(Problem)DCA=ダブルループのPDCA
  ↑ DO    →      ↑P

○ 事例「トヨタの星取表」による「スキルの見える化」
  ・ひとりで作業ができる
  ・予定どおり作業ができる
  ・異常時の対応ができる
  ・指導ができる  

本書で例示された内容は、事例により具体的なケースを挙げているので、導入のためには参考になりそうだ。ただ、例示されている事例の要約が過ぎて、もう少し、ケーススタディを別に掘り下げて調べてみたい。

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あまり、実感を持って読み込むことができなかった。
やはり、実際の現場に応用する手法は、個別の細分化手法を工夫する必要があるため、汎用性のある手法があるようには感じられなかった。もう少し読む側(私)の研鑽が必要・・・

    見える化は、その準備に対して、ひどく労力を伴う。これに賛同してもらうための準備づくりが肝要