随分以前に、銀山湖に釣りに出かけたことがある。当時は渓流のフライばかりやっていたが、ポイントもわからずハヤばかりつれたような印象だった。
いきあたりばったりと妙な宿にとまって、そこの親父と焼酎を飲んでへんてこなことで喧嘩をふっかけられたような覚えがある。もう、15年ほど前だろうか・・・

もう、よく覚えてはいないが、なつかしい夏休を連想する奥只見の緑は記憶に焼きついている。

開高健が逗留したことでも知られる銀山湖だが、渓流ではなく湖でのつりを計画した。

夏に一級小型船舶免許を取得したので、船外機つきのボートを借り、石抱小屋のSさんにガイドをお願いした。覚えとして日記を書きたい。

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銀山湖は巨大なダム湖で、地形も入り組んでいるが、北の又川が銀山湖に流れ込む本流で、そのほかいくつかの沢が流れ込んでいる。
今回は、①中の又沢、②仕入沢、③恋の又と3箇所を廻ったが。

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長くて暗い湿ったトンネル、シルバーラインを抜けると銀山平に出る。
降りてすぐ、北の又川があるがこの夏の水害で、土砂や流木が流れ出ており、痛々しい様だった。復旧工事もあちこちで続けられているようだった。

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銀山平船着場、観光船も出ている。
いまは、南側の福島側に出る道路は閉鎖されており、車でいくことはできない。

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前日の昼過ぎに到着し、キャンプ場でテントを張る。

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キャンプ場の脇で、少しフライを投げてみるが反応がなかった。久しぶりにライトタックルで渓流をたたいてみたが楽しい。

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夕食は、砂肝のにんにく炒め、手羽先から揚げ、バジル・トマト・モッツアレラサンド、トマトとゴーダチーズのオムレツ、痛風(私ではない)対策のレシピで・・・

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大きな蛾がいた。

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翌日、3時半起床で用意をしたが、残念ながら、同僚が諸事情により参加することができなくなった。
石抱小屋でガイドをお願いすることとなった。

当日、別のお客さんが同行したが、ガイド時間が4時間のため彼は釣りが制限された。

用意も早々に、出船する。エンジンつきボートの運転は始めてだったが、思ったよりもスピードが出る。
一度、沈んだ流木にぶつかり、ひどく驚いたが、あちこちに巨大な流木が漂っている。これも水害によるものだろう。

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5時過ぎに中の又に到着するが、あちこちでワカサギやハヤの稚魚がボイルする場所があり、岩魚が捕食しているようだった。
ここなら、釣れるような気がした。
かなり水深があるようだった。かけあがりもよいポイントのようだ。

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Sさんはボートでもダブルハンドでキャストするが、私もそれに習いキャストした。
ただ、日が昇ると水面をたたくスペイキャストは避ける必要がある。
* フィッシュイーターの魚種は基本的には回遊している。

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Sさんのフライボックス

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マイクロシャローゴースト
アングラーズベンチ池田修さんのオリジナルを改良したものだそうだ。(Sさんの師匠とのこと・・・)
* ピンクをアクセントに使うと水中では自然な色になりワカサギの内臓に見える。
* テールは長目
* ジャングルコックは小さめをつかう。
* 黒のビーズヘッドも岩魚には有効

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ドライはパンピーがいいようだ。

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* ボートからはロングキャストは必要がない。
* リトリーブは左手を引ききる眺めのストロークで、手首を返して止める。以外と早いストロークだった。
* 今の時期(9月中旬)は、沈めることが有効

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* ながい糸ミミズが水中を泳いでいる。寄生虫のように見えるが、これも捕食しているようだ。初めて見るものだった。

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今回は、中の又沢、仕入沢(にごり入っていたので早々に移動)、恋の又と3箇所を廻った。
恋の又は、福島県からの道が通っており、陸路でルアーの釣り人が入っていた。

到着した時間帯にもよるが、早朝の中ノ沢がもっとも状況がよいように感じた。
沢によって、にごりの有無・程度が異なるようだ。

それぞれのポイントまで距離があるため、移動時間が長く、ガイド中に釣りに専念できなかった。
ただ、次回の釣りのためにはポイント情報として有用だった。

9時にガイド時間が終了して、恋の又でSさん一行と別れた。

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その後、恋の又で少しフライを投げたが、少々同僚のことが心配になったのと、帰路がわからなくなるように感じて、早々に納竿した。
私は、生来の方向音痴で、迷う不安があったが、思ったとおり湖で迷い、ガソリンを心配しながらうろうろとした。

なんとか、2時間近く彷徨い帰港した。

ただ、釣りのポイントと湖の状況がわかったような気がするので、次回は釣れることを確信した。
なんともあわただしく、ハプニングもあったが、奥只見の濃い自然を垣間見ることはできた。

これで、夏も終わった。

反省
○ 朝はあわただしいので準備は完全にして就寝すること
○ 釣行中の携行食は極力、簡素・コンパクトにすること
○ 次回に向かってはフックサイズを少し大きくしたマイクロシャローゴーストと黒のビーズヘッドマラブーをタイイングすること
○ ボート釣りにボディバッグは不要
○ マイザーMKSのロッドはカスカペディアが装着できないので留意すること
○ 次回は湖の地形図を用意する!!