知床で一泊して、斜里町のホテルで泊まった。
あらかじめ、サーモンフィッシングで有名な忠類川の釣にエントリーしていたので、早朝の5時頃に到着するように現地に向かった。

斜里町から標津の忠類川まで約1時間で到着した。
道東のさびれた町で、人口も少ない…

忠類川はサーモンフィッシング発祥の地だそうで、ずいぶん以前からサケマス有効利用調査を行っている。

昨日の知床でフライが底を突いてしまった。
今回、知床用に30個ほどフライを準備したが、レッドとオレンジのフライーの準備が足りず、釣れる見込みのないブラックが残ってしまう状態となり、フライが底をついてしまった。
YUNさんと110KENさんに話すと、親切にフライをわけてくれた。
YUNさんのフライボックスはパターン別に整然と配置されていた。

ウェットパターンもあり、フィールド別のフライボックスが用意されている。

110KENさんのフライボックスも、カラフルで施行錯誤を感じるサーモンフライが並んでいる。

YUNさんと110KENさんから、充分な量のフライを頂戴した。このフライがなければ忠類川では釣はできなかった…私はフライマンとしては失格だろう…本当に、YUNさんと110KENさんに感謝しなければならない。
美しく丁寧に巻かれたフライを、手本としてもとっておきたかったが、忠類川のマスの協力な引きで持っていかれてしまったり、根がかりにせっかくいただいたこのフライもほとんど費消してしまった。

忠類川は、思ったよりも川幅が小さく、ほとんどがスウィングの釣となり、場所によってはシューティングヘッドの半分くらいのラインでフライを流す必要がある。

今回のタックルは次の準備にした。ベリーポークが決まればおどろくほどラインが飛んでいく…
■14f#7マイザーロッド
■リールはソブリン#8/9
■リッジランニングライン30lb
■エアフロスカジットコンパクト510grins
■シンクティップの15ftタイプ6#7
■2.5号のフロロティペットを1m

6時頃から入渓したが、釣人が多かったので下った。
マスが溜まっているポイントで、つい粘ってしまい8時頃から3時間も当たりがないまま同じ場所で投げ続けた。
数回、フックしたがすぐに外れてしまう…

何人かの釣り人が、スルーしていったが、彼らも釣れていない様だった。
場所を移動して、下流のぎりぎりの場所へ向かう。
10時過ぎだったろうか、フライの色をレッドからオレンジに変えた瞬間だった。
突然、爆釣モードになり、オレンジのフライに立て続けにフッキングする。
突然、爆釣モードになり、オレンジのフライに立て続けにフッキングする。

しかし、あまりにも魚が重く、折れんばかりに半月に曲がったロッドでマスとのやりとりをしたが、取り込む前にティペットが切れたり、フライを持っていかれたり…
うまく取り込めない。
ニュージーランドのムルパラの大きなブラウントラウトを思い出した。ガイドのデビッドの教えは、ドラグのあるリールでやり取りを繰り返し、決してラインを持たないこと。竿を立てて、魚が疲れるのを待つこと……
なんとか、大きなメスのカラフトマスを取り込んだ。キャッチアンドリリース区間だったのでここではリリースするつもりだったが、長い時間のファイトによりリリースしてもマスが川に戻らなくなったためキープした。

大きなメスで、かなり重い…
ストリンガーか袋を持ってくるのを失念したことを後悔した…
この後も、何度か大きなマスがヒットしたが、同じようにばらしてしまった。
根がかりかと思ったら、ヒットしているケースもあり、もしかしたらサーモンだったかもしれない。
根がかりかと思ったら、ヒットしているケースもあり、もしかしたらサーモンだったかもしれない。
午後は、通常区間(原則としてキープする区間)に移動して釣をするつもりだったが、これ以上のマスをキープしても過剰に感じたため午後1時に納竿した。

忠類の下流の集落に、笹谷商店という冷凍工場があり、そこでマスを捌いてもらい、イクラをしょうゆ漬けにして、自宅に宅急便で送った。みんなへのいい土産になった。

斜里町への帰り道で、パーキングの聞いたこともない渓流に思いついたように入ってみた。一度、オショロコマを釣ってみたかったのだ。

タックルを、シングルのライトタックルに替えて、入渓した。
小さいオショロコマが釣れた。大きなオショロコマのような魚影が一度見えたが、それほど熊が怖いので深く昇ることはせずにすぐに納竿して戻った。

アライグマの調査用の機器が設置されていた。たしか、自然繁殖してしまったアライグマの調査だと思う。

斜里町の港近くの斜里川では、大量のマスが遡上している姿が橋の上から確認できた。
でも、ここは禁漁区なので竿は出せない。

ホテルに帰って、スケッチをする。

とても忙しく、休むまもなく走り回った気がするが、とても充実した釣になった。
短い時間だったが、夜中の知床峠の大量のエゾジカ、道路に飛んでくる鷲、知床の奇景、クレージーなマスとのファイト、暖かく迎えてくれたYUNさんのグループ、すべてが夢のように充実した時間だった。
東京に戻った次の日から、現実に戻され、仕事上のいくつかの雑事に追われ、いやおうのない現実に戻ることとなったが、夢のような知床は、きっと来年も行こうと思う。
【追記】
熱が冷めずマーザーロッド13.6fMKS#7/8をオーダーしてしまった。10月には届くと思う。
次のサーモンフィッシングの準備を進めなければならない。
次のサーモンフィッシングの準備を進めなければならない。
覚え・ティペットは4号でもいいかもしれない。
・フライの色が合わないとまったく見向きもしないが、色が合うと突然釣れる場合がある。
・長い竿の扱いは、ティップの部分でラインがからまることが多いので、注意が必要。
・フライは丈夫に巻き、キラキラした、オレンジ、ピンク、レッドのパターンを充分に用意すること。