死ぬときに後悔すること25―1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた (単行本)
大津 秀一 (著)

イメージ 1

 かねてより、きちんと死ぬための死生観について、自分なりのまとめをしたいと考えている。

 これまで、いくつかの自殺論や武士道などの「覚悟」に関する本(永禄輔の大往生まで…)を漁ったがなかなかいい本が見当たらない…

 あまり、ベストセラーになったハウツーものや啓蒙的な本は好みではないが、書店でこの本を手に取り、なんとなく読んでみたところ案外と説得力があった。「あたりまえのこと」の気づきを導く本ともいえる。

 以下、要旨

■ やりたいことは、今やること。具体的に、名を残す、高原で生活する、作品に打ち込むを……

■ リビングウィルを作成して、終末医療への希望を明確にし、暫時、書き直すこと
  延命治療の拒否、ペインクリニックの徹底、財産の処分方法、葬式の方法

■ がんの早期発見の人間ドックの徹底

■ 旅にいくこと

■ 人生の総括をつねにしておくこと、5年後に○○を残す……生きた証を残すこと

■ 堂々とした死を迎えるには、死生観に対するマイ哲学を確立しておくこと
  たとえば、「人は関連する他者にその生き方を刻むために生きる」

■ 「生きていることが幸せで、死ぬことが不幸」のような単純な整理ではなく、死の意味をマイ哲学で確立すれば、堂々と死ねる

■ 複数の宗教における死生観を比較してみる。80歳の永遠の学徒

■ 普段から常に後悔のない死に方を考えること


イメージ 2

知識人99人の死に方 荒俣 宏

同じテーマではないが、死生観についてこんな本もある。(荒俣が!)
かの今西錦司が同性愛者?なんてくだりもあるが、99人の死因が書いてある。
残念ながら、死ぬときの様子や99人の知識人のもつ死生観については深い考察はなかったものの、テーマとしてはおもしろく考えさせられるところもあった。

イメージ 3

覚悟としての死生学 難波 紘二

表題と内容が一致しておらず、「覚悟としての死生学」といえるくだりは、第4章の「自分の死生観をもつために」でリビングウィルの価値観にふれる程度で、あとは命にかかわる倫理を中心とした内容であった。

必要なのは、死ぬことに対する「覚悟」の基礎となる「死生観」だったのだが、「覚悟としての死生学」を得るためには難しいことがわかる。

イメージ 4

仏教入門 (岩波ジュニア新書) [新書] 松尾 剛次

私は、まったくといっていいほど無宗教で、なんらの信仰もない。(お遍路を廻ることは続けているが…これは自分の鍛錬のため…)
しかし、宗教は死生観について、直接にまたは間接に啓示を示すことが多いと感じる。

たとえば仏教のもつ死生観は学ぶべき啓示として知る必要があると思う。

しかし、よく示される仏教の死生観の極端な情景(曼荼羅に示される地獄など…)は、理解しがたく宗教として受け入れるには高次の視点から理解する必要がある。

それを示す、いくつかの仏教の書籍を読んだがこの本が偏りがなく一番(ジュニア!!)わかりやすかった。

本題から少しそれるが、この本では空海にも少し触れており真言密教の「神秘的要素や呪術的要素」が大きく人気を博した…とのくだりあり考えさせられた。

イメージ 5

新約聖書

聖書は、ときどき引用される原典として確認することがあるが、読み物としてはひどくつまらない…
しかし、死生観についての啓示は多く示されている。

わかりやすいところでは、ペテロの手紙(第Ⅰ)4章12、13、19節において「残された時を神のみこころのために過ごす」(万物の終わりにあたって、祈りのために、心を整え身を慎みなさい……)

信仰なくしては、共感ができないので、なんとも言いがたいものの、強く表現されていることがわかる…


<考察(自分のために)>

 これからも、「覚悟」を得るための「死生観」を確立するための調べものを進めてみたいと思っているが、どうやら終わりはなさそうである。

■ やりたいことは、だいたいやってる。もっと、具体的に取り組むこと!!

■ 終末医療の希望は、ペインクリニックの徹底、延命治療の拒否は明確(詳細な治療方法は別途指定する必要あり)なので、書面に残すこと。財産処分と葬式の方法は別途書面作成の必要あり。

■ 前立腺がん、大腸ポリープの検査を受ける。

■ 旅にいくことは、例年のテーマの釣とお遍路を基盤にして…今年は知床

■ 人生の総括は、要検討……

■ 堂々とした死を迎えるには、死生観に対するマイ哲学を確立しておくこと
  いまだ模索中、堂々と死にたいので、死ぬときは他人に左右されないようなスタイルを…

■ 複数の宗教における死生観を比較してみる。これをテーマにきらくな死生観をもつこと…

■ 普段から常に後悔のない死に方を考えること…