翌朝、早朝に釣り人が来ます。
雨が降って、ひどくぬかるんでいますが…
雨が降って、ひどくぬかるんでいますが…
ビタリーは何か釣り人と交渉したようですが、結局、自力で連絡をとり解決することにしました。
テント下でルアーを投げたら、18gのスプーン(シルバー)にサクラマスがヒットしまいsた。
35センチ程度の体高のある良型です。
バーブレスにしているのですが、3本針は痛々しい……、きちんとはずしてリリースします。元気に川に戻りました…
アブの両軸リールにフェンウィックの竿、開高健のスタイルですが……
本当はフライで釣りたかったというのは贅沢ですね…
雨、気温7度、笹にごり、水量普通、初日につれた場所とにたようなポイントでつれました。石の下流の流れ込み
ビタリーが、できるだけたくさんの荷物を持って道路まで(河口)まで向かうとのこと……
昨日、海まで向かいましたが約40分~50分ほどの山道です。
雨のためぬかるんで車が入れないため、手ですべての荷物を運ばなければならない、「君は自分の荷物は自分で持っていってくれ」とのこと……
その足で、ユーリーの家に連絡を取るとのことで……
私のトランクはリモアの大型トローリーで約20キロの荷物が入っています。それ以外に竿……
山道なので、トローリーで引いていくことはできません。
ほんとに重い……トランクはホテルに預けて、バックパックを用意すべきでした。当初はその予定でしたが、重量オーバーになるので断念しトランクだけに……
足腰は丈夫なほうなので、歩くのは問題がありませんが、この持ちにくい極端に重い荷物を抱えて移動するのはかなり骨でした。結局1時間半ほどかけて道路に到着…
ビタリーもキャンプ用具を持てるだけ持っているので、きついようで……休み休み行きます。
道路沿いにようやく着くと、ビタリーはビニールシートとそのあたりの枝を使って即席のテントを設営します。
手斧だけであっという間に立派なテントを作ります。雨よけのためです……
こんな場所でも盗難が多いので、荷物を見ていなければなりません。
その場所で、ほんの4時間ほど待ちます……寒いし……昼飯は時間がなく抜きです。(非常用に持っていた黒パンを齧る)
ビタリーが戻ってきました。荷物を背負って……でも、全部の荷物ではなく残してきたとのこと…
連絡が取れて、迎えが来るとのこと……すぐ、焚き火をします…日本製の「文化たきつけ」を使ってます。

ユーリーが戻って来ました!!!
昨日の夜に、車で事故を起こし、戻れなかったとのこと……顔が痛々しいです。
ユーリーの奥さんと息子(警備会社の社長とのこと)が迎えに来ました。
また、残りの荷物を積みます……ここでも1時間ほどかけてキャンプ用具を取りにいって重い荷物を取りに行きます…手と肩が痛い……
息子の運転で移動
帰りに、ユーリーのデリカが横転した場所に立ち寄ります。
昨日の夜に酒を買って戻るときに霧がでて、道をすべり30m下の崖に横転して行ったとのことです。よく生きていたこと……
ユーリーは車から自力で脱出し、誰かに自宅に送ってもらったそうです……家で、顔に赤チンを塗って治療……
翌日はわれわれを迎えに来た次第です。ロシア人のタフさには驚きます。
とりあえず、横転したデリカに積んでいた荷物をとりに熊笹の丘を下りて行きます…
ところが、事故車から離れている間に、金目のものはすべて盗まれていました。
ビタリーの皮製バックと和露辞典を盗まれたそうです。私も竿ケースを盗まれてしまいました。
ロシア人はすぐ盗む!!
なんとか無事に、ユジノサハリンスクに戻りました。
どうでもいいのですが、バター(コルホーズで作っているバターでおいしい)とキャビアを土産に買いました。
帰りの通関は、まあ、順調に通過しました。
フェリーが出港します。
ちなみに、帰りのサハリン弁当はパンとかまぼこ……微妙です…
なんとか、無事に帰りました。
帰りは稚内で温泉に入りました。「港の湯」というところで、2階建ての露天風呂ですが、湯船の目線でカモメが飛んでいることを見れる温泉です。
とてもいい温泉です……ここでもロシア人も入っています。
さて、今回の旅行を振り返ってみると……
フェリー乗り場から、帰りのタクシーの運転手さんに聞いたら、稚内周辺の川ではサクラマスはフライでたくさん釣れるとのことでした……(ただし、禁漁なのでキープが見つかると20~30万円程度の罰金を支払うことになるそうです。委細未確認)
サクラマスの釣りに関して言えば、リリースが前提ならロシアまで行く必要はないようです。
今回の釣行は思ったほどの釣果ではありませんでしたが、釣り以外に、いろいろと面白い体験ができたような気がします。
ちなみに、サハリンの中部以北では巨大アメマス(マンサイズとのこと)、タイメン、パイクを釣ることもできるようなので、旅程をきちんと長くとってガイドとも綿密な計画を立てればもっと充実した釣りができるかもしれませんね。
かなり、ハードな旅行で、テントのツアーでは肩がパンパンに張っていますが、始めてのロシアでとても濃い旅行をすることができました。
いい思い出になりました……
いろいろと手配してくれたみなさん、スパシーバ