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 釣りがすきな40男です。

 開高健がよく引用していた「おだやかになることを学べ」という言葉ですが、これはウォルトンの釣魚大全の巻末に出てくる言葉です……

 アイザック・ウォルトン(写真)の釣魚大全はウグイ、鱒、ヒメマス、平鮒などの生態、釣法、料理法を、旅で出会った釣師と鷹匠、猟師の会話調でまとめた指南書で、端々に啓蒙的な表現が含まれます。

 しかし、350年前の本なのでいろいろ版があり、例えば私の持っている角川選書の簡訳ではこの言葉が出てきません。

 ちょっと調べたら、この言葉はウォルトン自身の言葉ではなく、聖書の引用のようです。

 具体的には新約聖書の「1テサロニケ人への手紙4:11」から引用されているようです。

and to study to be quiet, and to do your own business, and to work with your own hands, as we did command you,

 また、私たちが命じたように、落ち着いた生活をすることを志し、自分の仕事に身を入れ、自分の手で働きなさい。(国際ギデオン協会の対訳)

 キリスト亡き後の20年後(AD51)に、パウロが若いテサロニケ(港町)の教会(信徒)に送った宣教の手紙の2通のうちはじめの一通に出てくる「神に喜ばれる生活の薦め」のくだりです。
 私はキリスト教徒ではないため、深い意味まではわかりませんが、釣魚大全にぴったりの言葉のように感じます。

 ウォルトンは1593年にイギリスのスタフォードに生まれ、1653年にこの本を出版していますが、妻子が相次いで早死にする不幸に見舞われたそうです。釣魚に瞑想を求め、気分の哲学に深めたとも……

 いずれにせよ、Stady to be Quietを釣りでも普段の生活でも心得にしたいと思うこのごろです。