自然の脅威の前にあってはあまりに小さく、あまりに無力な人間達の存在を、今回もまた身につまされて知ることになった。
しかも今回のこれは,地震だけではない。そこに津波災害と原発危機までもが加わった、まさに「未曾有の危機」。「人類最大の多重災害」 なのではないか。
こういう時に露わになるのは、いつも決まってその国とそこに生きる人間達の「潜在力」だ 。
日本が手にしているあらゆる分野の技術とそれをどう使用し得るかの発想力と実現力、そして私達自身の「精神」が、日々全開状態で具現化している。
今ここに露わになっているものこそが現在の日本であり、日本人なのだ。
・・・・・心からの拍手を送りたい。
自分はとうていここには達し得てはいないことを、日々の中で知らされている。
自分達の食料、必要物資を全て抱えた上で現地に乗り込み、あのすさまじい瓦礫の中から昨日(3月14日)までに16000人もの命を救出している自衛隊。
わが国にこれほどすごい「プロの救助隊」 があったことを初めて知った。
勿論、消防も警察も同様だ。
兵庫県警180数名からなる緊急援助隊の第一陣は、地震当日のうちに現地に向かっている。
今この瞬間にも命を賭して闘い続けている原発事故現場で作業中の方々。
ただならぬ量の援助物資の提供と義援金を決断した企業の数々。
日本赤十字社を初めとする様々な義援金窓口の設置。
そこに連なる市民レヴェルの募金活動。
三宮では高校生たちが、それぞれ自らしたためたメッセージを読み上げながらの募金活動を展開していた。
技術と発想が結びつき、わずか3・4日のうちに新しいサービスも続々誕生し続けた。
マイレージやポイントを募金に変換できるシステム。
<ハンズネット>が生のサバイバル情報(避難所の空き情報・水のありか等の)の収集と発信に乗り出し、
Googleによる<まとめサイト>も誕生した。
「避難所で名簿管理をしている皆さん、携帯電話で写真を撮り、避難所名を明記して送ってください」
Google Japanが行なったTwitterでの呼びかけを、私も見ていた。
ホンダとGooglemapの連携による通行実績情報マップ・・・・・などなど。
「日本のネット文化」と称せるものがここに結集している。
そして、これらのどれにも 「最初にコレを発想した人間」 がある。
海外から寄せられた援助・応援にもめざましいものがあった。
日本人はミラクルだと聞こえてきた多くの外国からの声。
「大災害より強い日本人」(韓国メディア)もあった。
国連事務総長の声。
「日本は今まで世界で助けを必要としている人達に対する最大の支援をしてきた国のひとつだ。今度は私達の番だ。私達は日本と共にある」
これらと同時に、全くの「個人」による数々の活動も表出した。
それは、たいていが若い世代の日本人達の声であり、活動だった。
「エッ?! コレ、日本人?日本人はいつの間にこんなふうになっていたの?」・・・・・
これらについては日を改めて触れてみたい。
「今ここで全てを失ったとしても、日本には人的資源だけはある」
そう思えた。
さて、西日本の皆さん!
ここから先はわたし達の番ですよ!
こんな時だからこそ、どこかで健全な日本の歯車が回り続けていなければならない。
こんな時だからこそ、どこかでちゃんと「健全な経済活動」と「社会の営み」が続けられていなければならないのだ。
その生産性とエネルギーが、これから長く長く続くことになる復興への道を切り開くことになる。
それが日本を救う。
「なにもできない」 ・・じゃない。
「自粛」 なんて言ってる場合じゃない!
「不謹慎」でもなんでもない。
とにかく、ちゃんと消費し続け、ちゃんと元気に「フツーの暮らし」 をし続けなければならない。
それが「日本を守り抜く」 こと。
それが私たちの 「お当番」だ。
日本を動かし続ける―――
長いよ、これから。
でも、こういう役割分担、「関西人」は得意だよねッ?!
「それが自由にできない人々のことを思い、いつも以上に頑張ろう」(乙武洋匡)
がんばって「フツーの毎日」 を大事にしよう。
元気に「フツーに」 暮らし続けよう!
震災3日目に、こんな「作品」 を投稿したヒトが居る。21才の若者だ。
たった一人でPCに向かいながら、このヒトは日本人全部を勇気付けようとした。
これが「日本」! これが「日本人」!
できる! 絶対に乗り越えられる!
このヒトの声が聞こえてくる・・・・
→ http://www.youtube.com/watch?v=8pQZ22HC0VI