取引先の広告代理店のK取締役経営室長が、『宮本さん、とにかく生き残る事だけを考えて下さい』

 

と言ってくれたのを思い出す。2008年、リーマンショックの余波は広告業界を確実に襲っていた。

 

日テレの売り上げの減少などを資料を見せながら説明してくれた。普通なら見せて貰えない資料だ。

 

それほど、本気でとにかく生き残る事だけを考えろと言ってくれたのだ。

 

私は、その頃、北海道と東京を行ったり来たりして、すでに生き残りの方法を模索していた。

 

前年までの無理のある拡大路線は、頓挫しつつあり、非常に厳しい状況あった。

 

 

Kさんが言ってくれたこの一言が、私の迷いを断ち切ってくれた。今、振り返っても一番必要な言葉だった。

 

それまで、縮小など考えた事もなく、ただただ夢中で会社の売り上げを上げ、規模も大きくしてきた。

 

今だから余計わかるのだが、無理をしても意味のない時期を通り越していた。

 

 

それからは、文字通り、ただただ、生き残る事=会社を残す事だけを考えてやってきた。

 

早急な規模の縮小、縮小なんてものじゃないな、、あったものを殆ど無くすと言った方が正しい。

 

株主には、説明しても分かっては貰えないだろうと思いながら説明した。納得して貰える訳もない

 

状況だった。

 

しかし、会社を残して、何とか恩返しをする事を心に決めながら、例え誰も信じてくれなくても、

 

自分の考えを貫き通すしかないと信じた。迷惑をかけた人達にも同様に。

 

いつの間にか、また、CATWALKは元気になった。有難い。

 

事業って突き進むだけじゃない、引く事を決める時期も大事だし必要だと当たり前の事も勉強した。

 

北海道で沢山お世話になったから、また、北海道でも役に立ちたいな、と考えていたらそれも実現

 

しそうだ。 

 

そろそろ、報告に行こう、『生き残っています。ありがとうございます」と。

 

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